
【インテリアファンは必要?住宅性能との関係性】
おはようございます。建築やカフェ、イベントの裏方をしている八村です。
今回は、内覧会でのお客様からの質問で「インテリアファンやシーリングファンはつけないんですか?」という質問についてお話ししようと思います。
【インテリアファンとシーリングファンの違いとは?】
まず、インテリアファンとシーリングファンの違いについて簡単に説明します。
吹き抜けのある住宅などでよく見かける、天井に設置する大きなファンのことを指しますが、ライトが付いているものをシーリングファン、ライトがないものをインテリアファンと呼びます。どちらも基本的な役割は同じで、空気の循環を助けるために設置されます。
今回の内覧会でも「吹き抜けがあるのに、インテリアファンはつけないんですか?」という質問をいくつかいただきました。結論から言うと、必要に応じてつけるかどうか判断するというのが私たちの考えです。
【インテリアファンの主な役割】
インテリアファンを設置する理由として、最も一般的なのは空気の循環です。
特に冬場の暖房時には、温かい空気が自然と上へ溜まり、足元が冷えやすくなります。これを防ぐために、ファンを回して上の暖かい空気を下へ送り、部屋全体の温度差を少なくするというのがインテリアファンの大きな役割です。
一般的な住宅では、吹き抜けがあると暖房の効率が下がりやすいため、インテリアファンをつけて空気を循環させることが推奨されることが多いです。
【住宅性能によってはインテリアファンが不要な場合も】
では、私たちが設計する住宅ではなぜインテリアファンを必ずしもつける必要がないのでしょうか?
その理由は、住宅自体の性能にあります。
私たちの住宅では、そもそも空気を循環させるためのシステムが標準で備わっているため、ファンを設置しなくても、暖かい空気が自然に循環するような設計になっています。
そのため、インテリアファンをつけてもつけなくても、体感温度に大きな違いは生じません。
ただし、デザインの観点から「空間のアクセントとして取り入れたい」「ファンがあることで雰囲気が良くなる」という場合には、お客様の希望に応じて設置することもあります。
【サーキュレーターとの違いは?】
インテリアファンと似た役割を持つものにサーキュレーターがあります。
サーキュレーターも、空気を循環させるための機器ですが、こちらは床に置いて使うタイプが主流です。吹き抜けの天井近くの暖かい空気を足元へ送るという点ではインテリアファンと同じ役割を果たします。
しかし、サーキュレーターは使いたいときに移動させたり、ピンポイントで空気を動かしたりできるため、よりフレキシブルに対応できるというメリットがあります。
そのため、固定式のインテリアファンを設置するより、サーキュレーターで空気を動かすほうが効率的な場合もあるのです。
【他社の住宅と比較したときの違い】
内覧会で質問されたお客様の中には、「他の住宅会社ではインテリアファンは必須と言われたのに、なぜこちらの住宅では不要なんですか?」と疑問を持たれたのかなと思います。
これは、それぞれの建築会社の考え方の違いによるものです。
たとえば、高気密・高断熱の住宅を謳っている会社でも、空気の循環についてはインテリアファンが必要と考えているところもあります。そのため、「高性能な住宅=インテリアファンが必要」というイメージを持たれたのかもしてません。
しかし、私たちの住宅ではそもそも空気の循環を考慮した設計がされているため、ファンなしでも快適な室内環境が保てるのです。
これは、「性能の違い」もありますが、「設計思想の違い」とも言えます。
【インテリアファンはデザインの一部として考える】
もちろん、インテリアファンが不要だからといって、絶対につけないというわけではありません。
デザイン的に空間に合う場合や、お客様の希望があれば、インテリアファンを取り入れることもあります。
たとえば、開放感のある吹き抜けにヴィンテージ調のファンを設置することで、空間のアクセントとしての役割を持たせることもできます。
そのため、私たちが大切にしているのは、「ファンをつけることが目的」ではなく、「その空間にとって本当に必要かどうか」を考えることです。
【インテリアファンの必要性は住宅性能次第】
今回の質問についてまとめると、
1.インテリアファンの主な役割は空気の循環。特に吹き抜けがある住宅では、暖房効率を上げるために設置されることが多い。
2.私たちの住宅では、そもそも空気を循環させる仕組みが備わっているため、ファンがなくても快適な環境を維持できる。
3.デザインや雰囲気を重視する場合には、空間のアクセントとしてインテリアファンを設置することも可能。
4.インテリアファンを設置するかどうかは、住宅の性能や設計思想によって異なるため、絶対的に必要とは限らない。
5.固定概念にとらわれず、自分に合った選択をすることが大切。
住宅の設計には、それぞれの考え方や設計思想があります。
インテリアファンを取り入れるかどうかも、その家のコンセプトや暮らし方によって変わるものです。
そのため、まずは「本当に必要か?」という視点で考えてみると、自分に合った選択がしやすくなるかもしれません。
今回の話が少しでも参考になれば嬉しいです!
性能について詳しく知りたい場合は、2/15に相談会がありますので、そこでお話ししましょう!
ーーーーーーーー
PHILOSOPHY
「心地よく、豊かに、幸せに。」
空間は、ただの器ではない。
光と影、風と素材、温度と湿度——
すべてが響き合い、人の感覚に寄り添うことで、
心地よさが生まれ、豊かさへとつながっていく。
私たちは、建築とデザインを通じて、
身体が自然に呼吸し、心が静かに満たされる空間をつくる。
それは、意図を持って選ばれた素材の質感であり、
緻密に計算されたプロポーションであり、
日常の何気ない所作に溶け込む、流れるような動線の美しさ。
すべての要素が調和したとき、
そこには、健康で快適で、心から満たされる時間が生まれる。そんな「空間の本質」そのもの。
私たちの使命は、空間を通じて、人々の健康と心の豊かさを築くことにある。
ーーーーーーーー
八村満
NO DESIGN OFFICE
はちむら工務店
Arca-coffee&cheesecake
和歌山県田辺市上屋敷2−9−18
ご依頼、ご予約はDMで受付中。
ーーーーーーーー
▼ NO DESIGN OFFICE
https://instagram.com/nodesign.office
▼ブログアカウント
https://www.instagram.com/hachimura_co
▼Arca coffee&cheesecake
https://www.instagram.com/arca__coffee_cheesecake/
▼はちむらのインスタ
https://www.instagram.com/88hachimitsu88
【NO DESIGN OFFICE、工務店について】
八村満、菅井暁子の共同代表が設計、デザイン、施工をする建築屋。シンプルに、快適に、普段の生活を豊かにするためのデザインを提案していきます。住宅だけではなく、家具やインテリア、エクステリア、土地や環境を最大限に生かしたパッシブデザイン、アクティブデザインの両方から設計やデザインを思考し、お客様の価値観に合う建築を提案します。お金や保険も専門家のチームでご案内しています。
@88hachimitsu88
@sugai.a
【イベントのお知らせ】
◾️建築相談会(性能編)◾️
性能について、わかりやすくお話しします!
あなたには本当に性能は必要か⁉︎
2/15
①10:30 ②13:30 ③16:00
ご予約はDMもしくは下記URLで。
https://lin.ee/My31bc5h
◾️Arca-coffee&cheesecake◾️
2/22-23
13:00-17:00
19:00-23:00(Lo
https://www.instagram.com/arca__coffee_cheesecake/
◾️と。〜パンとコーヒーと平安神宮〜◾️
2/24-25
京都にある平安神宮で出店します!(予定)
と。の象徴である提灯と櫓を持って行きます!
◾️パンとコーヒーと日本文化◾️
今年は和歌山市にある刺田比古神社!
11/15-16開催決定です!
※スポンサー様募集
※支援提灯募集
※今年はVIPチケットあります
※お得な前売り券もあります
お問い合わせはDMまでよろしくお願いします🙏
◾️ショールーム内覧会◾️
No Design Office🏢
いつでもご案内できます。
ご予約はDM、もしくは予約フォームから。
和歌山県田辺市上屋敷2-9-18
https://www.hachimura.info/general-clean
◾️相談募集しております◾️
https://forms.gle/dK8bk8Bf4Rb8MJFJ7
メール・LINE・メッセンジャー・DMでもお待ちしております。
・LINEの方はこちら
https://lin.ee/My31bc5h
#和歌山設計事務所
#和歌山工務店
#田辺市設計事務所
#田辺市工務店
#空気というサプリメント
#NODESIGNOFFICE
#はちむら工務店
#日常に豊かさを
#心豊かな空間
#akikosugai
#mitsuruhachimura