小説 野性時代「野性歌壇」への作歌メモ

 今月は2020年7月号に掲載されるテーマ詠「乗り物」の作歌メモです。
 歩いて別の場所に移動するのには限界がある。歳を取ってしまえば、さらに徒歩での移動は難しくなるだろう。自動車や電車、飛行機や船など、乗り物が無ければ日本の端から端、さらには世界を一周する事なんてとてもできない。
 おそらく乗り物にまつわる思い出などが多く作られるだろう。乗り物自体に注目される短歌というのが出てくるのかもしれないが、それはどのような短歌なのだろうか、私には分からない。自分でもいくつか作ってみたが、それらは選者に届くのだろうか。結果は数か月に分かる。
 あと、今月から野性歌壇への投稿数が増えたので、最高の短歌を作るというよりも、とにかくいろいろな方向の短歌を沢山作ることに意識が向けられれている。しかし、掲載されるのは最大でも2首なので、この努力はむしろ逆効果だと思われる。

乗り物? 新幹線とかタクシーとかバスとか、自動車。いろいろあるけど、人が運転するか自分が運転するか。人に運転させるとしたら、どういう状況なんだろう。終電、終バス。高速バス。私が利用していたのは大阪行きの深夜バス。深夜バスってどういうものなんだろう。
走れメロスは日没まで。
宅配便はどうだろう。荷物を届ける。働いている人のことを考えるのは難しい。
自転車、ベビーカー、車いす。
船に積まれる中古車など。フェリー。
宅配ピザのバイク。新聞配達のバイク。新聞を取らなくなってからバイクの音が聞こえなくなった。出前とウーバーイーツ。
ネコバスをモチーフにする人いるのかな。ネコバスは可愛いのか? 行先表示が動くけど、あれ一体何で出来てるんだ?
リニアモーターカー。いつになったら実用化するんだろう。今は、実験運転に載れるみたいだけど。いや、現在は試乗はおこなってないみたいだ。
数字は抽象的か、具体的か。
車の中で眠るという事。助手席後部座席。安心を作る人ということ。逆なのか。
幼稚園バス。動物の車体。
UFOは乗り物なのだろうか。飛行機よりも乗客人数が少ないってどうしてだろう。地球の宇宙船とは違う技術力があるなら、数百人ぐらい載せられそうなものなのに。
乗り物、どこまでも運んでいく。向こう側は見えない。
メリーゴーランド、コーヒーカップ、ジェットコースター。ゴーカート。
ロードレース、自転車、流体のような動き。
観覧車。霊柩車。
ウィルスも人を乗り物にして広がっていく。遺伝子の方がいいか。残して?殺して?
親が車で帰ってくるときの音って、誰が帰って来たかわかるのが不思議。アクセルワークとかブレーキの踏み方とか、それが固定化されているからだろうか。
献血車はいろいろなところにある。ショッピングセンター。モールか。
去年の台風の時は停電時にショッピングモールに電力会社の高所作業車がならんでたよな。
公園で遊んではいけない。だとしたら遊具は無くなっているのではないか。
ハライチのターンというラジオでオートマとマニュアルの喧嘩をしていたけど、あれを短歌にできないか。
だったら若者の車離れを書けばいいじゃないか。マイナンバーカード。
デパートの屋上遊園地。観覧車。
教習所の車も乗り物か。新人。見習い。組み合わせる。左折の時の路側帯のやつ。よく怒られてた。初心者マーク。
食事宅配サービス。コンビニとか飲食チェーンで宅配している。デイサービス。高齢者向けのサービス。
廃線跡。これは列車を入れておけば大丈夫ではないか。
国際宇宙ステーションは乗り物か、住居か。試しに作って見よう。世界一速い乗り物なんだから、相対すればいいのではないか。
だったら地球も、乗り物になるだろ。
卒業とか就職と絡めると、いつも同じ駅から乗るのに次から上りと下りに変わるみたいな感じかな。安易か。もう少し工夫しないと。
イカロスの翼。あれは蝋で出来た翼だったけど、もう少し便利なものだったら違っていたのか。
ベビーカーの問題。今の路面では上手く移動できない。
夢の乗り物を個人的なものに変えてしまう。時間を縮める。
月も乗り物か。兎が居て、アポロが来て、紫外線でぼろぼろのアメリカ国旗がある。最後の言葉が思いつかない。月は静かだから、静かにでいいか。
穂村弘の短歌集に、新幹線の短歌があったよな。空想の新幹線で対抗するか。
沢木耕太郎の深夜特急みたいな短歌だな。
タイムマシーン。未来か過去か。しかし、過去か未来を知ってどうするのだろうか。
パンピーの歌は両親の出会いを見てみたいと書いていた。
自転車の短歌を書いてないな。自転車保管場所。どれくらいの自転車が引き取られるのか。
スケートボード。技を練習するための場所はどこだろう。
トンネルを抜けると雪国。雪国育ちは見慣れた風景。
引っ越しはしたことない。
ジェットコースターは上下しているだけ。だったらもっと固有名詞にこだわってもいいのかもしれない。
観覧車も戻ってくる。軌道エレベータ。エレベータがあったな。
エレベータで誰でも振り返ると思ったけど、車いすとかストレッチャーとかは振り返れないな。考えが足りてないぞ。
チャイルドシート。親戚の車の話。ブレーキランプ。
事故の話はどう取り扱うべきか。一部の車と人、死ぬのは人間。
自動車は鉄の塊。多分、最終日までこの問題と付き合う事になりそう。
乗り物をもっと考えないと。キャスター付きチェアーは乗り物なのか。キャスター付きチェアーを滑らせて遊んでいた頃もあった。あれは青春なのか。
祖母とのことも短歌にしておきたい。ここに感情を込めるべきなのか。
動くことは逃げる事なのか。それとも動くだけで伝わるのか。

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