小説 野性時代「野性歌壇」への作歌メモ
今月は2020年3月号に掲載されるテーマ詠「写真」の作歌メモです。
やろうと思った時に数日にまたいでメモを取りながら短歌を作りましたが、総創作時間は4時間もかかっていないと思います。
日常と非日常。大人の写真の殆どは笑顔か真顔。赤ん坊は泣いていてもいい。別れの時の写真があるか。履歴書の写真。証明写真。
泣いている時の写真が多いのは、誰かが撮っているからか。それをどう伝えるんだ?
撮ってもらったか、もらえたのか。
優しさという言葉はベタだと思うけど、他に言葉が見つからない。
写真と画像。インスタ映えは写真に入るのだろうか。もちろんプリントすれば写真だけど。
遺影、集合写真。風景。アイドルとかコスプレ撮影会もあるけど、短歌にどうやって組み合わせるのか。
遺影。もう死んでいる人。写真に収めると死んでしまう。死が先か後か。
写真の解像度。死の年代。モノクロとカラー。言葉の並べ方考えろ。遺影を外す。
写真上の死では、死の世界は違ってしまうのだろうか。
津波で流された写真。雨漏りで溶けたネガ。ある記憶のさらにある記憶。範囲が写真を越えているような。直接的な言葉ではなく変化させろ。
悲しいや感傷を伝えるのは難しいな。こと、で終わらせるのはありなのだろうか?
履歴書の写真と卒業アルバムは似ている。
尋ね人と指名手配犯。所在不明の状態。簡単に人が居なくなる。
対比。緩急。年齢を表す言葉よりも見た目を表す言葉の方が幅があって伝わりやすい。
自分の状況を入れるか。家族の気持ち?尋ね人らしい写真?
しかしあの写真、結構遠くから貼りに来てたな。
指名手配犯は捕まると隠される。それ以外の顔はまだ張り出されている。