小説 野性時代「野性歌壇」への作歌メモ

 今月は2020年6月号に掲載されるテーマ詠「商品名または企業名」の作歌メモです。
 固有名詞というのは、その時代や状況を固定してしまう力があります。作者が馴染みがあるからと安易に使ってしまった企業名が、読者にとってはすでに過去のものであったり、想像が出来ないものであったりすると途端に何を書いているのか分からなくなってしまう。
 実はその固有名詞を使ったのは固有名詞の背景が短歌のメタファーになっている、などと作者がしたり顔で語ったとしても、読者に伝わらなければ意味がありません。万人に理解される必要はないですが、せめて目の前にいる人に言葉が伝わるようにはしたい。
 この作歌メモのように誰にも伝わらない文章を誰が喜んで読むのでしょうか。

 マクドナルドの関東と関西の呼び方の違い。ミスド。クイックルワイパー。誰で知っている企業名。東京事変の新曲が、CMのキャッチコピーを意識している歌詞だった。天下一品。セブンイレブン、サークルKサンクス。セイコーマート。地域限定の店とか。
チョコパイが通貨になっていた北朝鮮は一体どうなったのだろう。ビットコインも通貨だった。エンゼルパイは何故通貨になれなかったのだろう。
だめだ。おーいお茶、伊右衛門、綾鷹で短歌が出来るけど、ふざけてるのか分からない短歌になってしまった。もっと工夫してみよう。
おーいお茶ってそんなに遠い所から呼んでいるのだろうか。おーいって呼んで、お茶。なんかちぐはぐな感じがしてきた。おーいって呼びかけなくてもライン使えばお茶頼めるんじゃないか。
ラインで呼びかけるってなんだよ。スマホからおーいお茶ってなんか変だよな。
やきそば弁当ってメジャーだよな。ペヤングの方がユーチューバーで取り上げられているから今は有名だよな。というかカップ麺の湯切りが便利になりすぎて、流しにこぼすことなんて無くなったよな。ペヤングは多様性なのか。辛さに特化しているけど。
小林製薬。効能がすぐに分かる商品名。
それぞれの企業イメージ。ブランドイメージ。出前一丁とか。ウーバーイーツ。しかしそれの何が面白いのか。味ぽん。
ファンザとかエロの短歌を作ってみるのは。しかし、名前が変わってしまったので認識されているかどうか。
赤本はどうだろう。売られる赤本もそうだな。
JRの人身事故。ダイア調整。一日で元のダイアに戻る。
グーグルに尋ねる白雪姫の悪役。
人身事故なのにすぐ復旧するのは、電車のすぐ後ろに人を回収する装置が走っているからという皮肉を見たな。ちがうもっともっと皮肉になれ。ホームドアとか。見えてないのがあるだろ。
イオンの短歌は以前に作った。他の歌人もイオンの短歌は作っている。別の視点。
チョコボールの金のエンゼルってどこが商品名何だろう。やっぱりチョコボールか。
牛乳石鹸、レモン石鹸。学校の蛇口にはかならずレモン石鹸があった。どうなれば面白いんだろう。
ファミコン。友達と遊ぶときはコントローラ回し合ってたな。
mono消しゴム。消しゴムに名前を書くと両想いになるとか。古いかな。
粉ジュースの俳句があったけど。ワタナベのジュースの素です雲の峰、三宅やよい、か。
クノールのスープ。粉が溶けなくて困る。なぜ困るのだろう。
ミルクボーイのコーンフレークのネタもありそうだけど。あれは母親を心配するべきなんじゃないか。今しか伝わらないネタか。
しまむらは昔は話題になったけど、今は世の中に浸透しきってしまってる感じ。高級ブランドとの対比をすればいいのか。ちゃんと考えているのか私は。
コカ・コーラ。瓶とアルミとペットボトル。売り手と買い手。コカ・コーラは青春か。
昔読んだ小説に、子供の頃を足ばかりの世界と表現していた。目線が低いから。
ゴミの問題。清掃業者の動画では同じ飲み物が溜まっている部屋を片付けていた。
自由工作。ペットボトル。実際に宇宙でコカ・コーラは飲まれたのか。リフレインを安易に使ってないか。
コカ・コーラのレシピは不明。世界一売れているから美味しい飲み物という話。
飲まれたなら出る。飲まれなければどうなるのか。瓶入りはどういう時に出されるのか。
炭酸の泡は上に行く。
情報を食べている。しかし、目や耳が不自由な人はどうやって食べているのか。同じように情報を食べているはずだ。
万有引力について、アップル社。
ブルボンのお菓子。アソート。以前、Vtuberがホワイトロリータが好きという話で誤解を与えたという話があったけど、それを短歌に取り入れられるのか。誤解のまま持っていこうとするのがいいのか。それも安直だな。安直しかできないんだから、送ってみるか。
東京タワーとスカイツリー、企業名か商品名か分からないけど、考えてみる。
ウェルタースオリジナル。おじいちゃんと子供の話。
野性時代の短歌も作らないとだめだろ。

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