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hannah【ゆるイラスト/小話】
2014年11月3日 23:27
ヒールの高い靴で歩く気力を何とか奮い起こして、エミはエレベーターから降りて廊下を歩いた。シミだらけのカーペットもすぐギシギシいうベッドもエミの仕事場のようなものだ。 どうか、変な人じゃありませんように。部屋のドアをノックすると、生真面目そうな男が少しだけドアを開け、エミを上から下まで眺めた。 「ババアかよ」投げつけられた言葉だけが廊下に残されて、エミは閉ざされたドアに目を向けた。