もらった優しさを次の人へつなげていく『恩送り』
少し前の話。
19歳の息子がいます。
高校は起立性障害からの不登校、引きこもりで留年。
なんとか進級するものの、結局退学。
やっと車の免許を取って、バイトも決まって、少ない時間だけど働くようになって。
本人が決めた道とはいえ、やはりバイトの面接で『中卒』であることを話すのは勇気がいったらしい。
そんな息子は相変わらず夜型で、真夜中にコンビニに夜食を買いにいきます。
ほぼ毎晩(笑)
そのコンビニはわたしもよく行くので、店長さんとも会話を交わすのだけど、前に息子の話を少しだけしたことがあって。
乗ってる車で、わたしと息子を親子だと認識していたようで、よく見てらっしゃる。さすが。
で、この前その店長さんから
「夜中にいつも買いにくるから、起きてるんでしょ?
だったらうちでバイトしない?」
と声をかけていただいたそう。
迷いつつ嬉しそうに話す息子。
「ワンチャン、専門学校とか行きたいし、掛け持ちでバイトできるかなぁ」って。
免許を取ったこと、バイトを始めたこともそうだけど
「専門学校とか行きたい」と聞いて、本当に安心しました。
高校に入学してすぐ、コロナでオンライン授業に切り替わり。
それからなかなか学校に馴染めなくて、
学校に行ったはずなのに
「まだ学校に来ていない」
と連絡を受けたときは、最悪のことまで考えてしまった。
電話も出ないし、どこを探してもいないし。
あの日からの今。
わたしも、子どもたちも
たくさんの優しさに支えられて助けられて。
人との関わり、コミュニケーションは本当に大事だし、
見てくれていて、覚えてくれていて、気にかけてくれて、声かけてくれて、
そういう優しさ、手を差し伸べてくれること。
本当にありがたいことだと思います。
自分たちがいただいた優しさを、他の誰かにもつなげていける人でありたいと思います。
人の優しさを当たり前のように受け取ってしまって、傲慢にならないように。