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素晴らしき職人技の世界
先日、「素晴らしきお菓子缶の世界」という記事を書いた。
素敵なお菓子缶がたくさん掲載されている本の紹介と私のお菓子缶コレクションについて書いた記事だ。
そして先日、ツイッターで発見してずっと気になっていたお菓子缶をついに購入したのでまたお菓子缶の記事を書こうと思う。
そのお菓子缶はサムネ写真にもアップしたこれだ。
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アトリエやまこ「マドンナビジュウ」
きらびやかなジュエリーがモチーフの素敵なお菓子缶だ。缶は言わずもがな、中身のお菓子もとても素敵なのだ。
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クッキー、メレンゲ、カラフルな砂糖菓子が宝石箱に詰まった宝物のようだ。
蓋を開けた瞬間、トキメキが爆発した。かわいすぎる。乙女心をくすぐるどころか、乙女心に突き刺さった。
子どもの頃に大切にしていた宝箱を思い出した。おもちゃの指輪、お気に入りのシール、おばあちゃんにもらったきれいなボタン。美しくて好きなものだけを詰め込んだ、大切にしていたあの宝箱を開けたときのトキメキが蘇ってくるようだった。
こんなにも小さくて夢のあるお菓子を作っている職人さんは本当にスゴイ。親指の爪くらいの大きさの砂糖菓子の花は小さいのにどれも美しく、クッキーは3種類入っていてバラエティが豊富だった。そして何より、この小さな箱でこんなにも素敵な世界観を表現できるなんてまるで魔法使いのようだ。
そんな素敵なお菓子缶を販売している、アトリエやまこのサイトはこちら。
そしてお菓子缶を作っている会社もスゴイ。お菓子のミカタ(大阪製罐株式会社)だ。
製品であるお菓子缶の数々をツイッターで見て一目惚れしてしまった。装飾のデザインが緻密で美しい。ただ、お菓子のミカタの魅力はそれだけではない。
お菓子のミカタの代表、清水雄一郎さんは
ツイッターやYoutubeなどのSNSでも自社製品についての発信をされているのだが、そのものづくりにこだわる姿勢がとにかくカッコイイのだ。それが缶のプロダクトとしての美しさにも表れているように思える。
お菓子の缶はお菓子や、それを作るお店の価値を凝縮して昇華させるパッケージ。お菓子屋さんの世界観や物語が詰まっているからこそお菓子を食べおわった後も大切にされるのではないかと思うのです。そういう意味でも、僕たちはただのブリキの箱をつくっている訳ではないのだと実感する今日この頃です。 pic.twitter.com/P81YIzqZlP
— 清水しみを バズキング お菓子のミカタ (@shimizuman15) September 19, 2022
平面から押し込んだもの、隆起したり放射状になっていたり、ひとつの面にさまざまな表現のエンボス(凹凸)がある缶を見てみたくて、白夜に輝く星たちをモチーフにした白夜缶を作りました。みんな違って当たり前で、それぞれみんな美しい。そんなことを考えながらお菓子の缶を作ってたりします。しみを pic.twitter.com/RKqfC8WLpo
— 清水しみを バズキング お菓子のミカタ (@shimizuman15) August 28, 2022
ステンドグラス、クッション、花びら、チョコレート…、ブリキで異素材を表現してみたくてつくったお菓子の缶たち。透過度やグラデーション、彫刻の角度ややめらかさ、細かなところで試行錯誤を繰り返してできた完成品は、缶を手に取る人の心を少しは動かすことができたのではないだろうか。 pic.twitter.com/uROh0wwHVp
— 清水しみを バズキング お菓子のミカタ (@shimizuman15) August 27, 2022
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これは蓋の裏側。モチーフのジュエリーはプリントではなくてエンボス加工で立体的に表現されているのだ。ビジューの細い線やカメオの細かい部分もすべて凹凸で表現されている。蓋の裏側を見てその職人技に圧倒されたお菓子缶はこのマドンナビジュウが初めてだ。
そして側面もスゴイ。缶には製造過程で継ぎ目が発生すると思うのだが、この缶には継ぎ目が見当たらないのだ。
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この側面の内側にも継ぎ目がない
どうやって製造しているのかものすごく気になる。そしてその技術力の高さにただ驚く。こういった技術力を追求したプロダクトはその開発秘話を聞いてみたいなと思う。
中のお菓子も外の缶も職人技が満載の「マドンナビジュウ」。
自分用の他に知人の誕生日プレゼントとして贈ったのだが、とても喜んでもらえた。プレゼントにも自分へのご褒美にもおすすめです。
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