長野 渋温泉旅行
2024/11/15-17
長野県 渋温泉に行ってきました。
標高が高くて一日の中での寒暖差が激しいからぶどうやりんごなどの果物が豊富、信州味噌やおやきが有名、、くらいの知識で初長野に挑みました。
温泉はもちろん、宿や周辺で出会う食材やお料理が結構面白かったです。
今回宿泊した「歴史の宿 金具屋」という旅館は、国の登録有形文化財に認定(2003年)されている旅館です。
昭和11年(1936年)に建物は完成され、今現在も、建物という形が残るだけでなく、ほぼ当時のまま使われているそうです。全く簡単ではないことだと思いますが、そのように歴史を守ってくれているのかと思うと感動。。
建物、お風呂も本当に素晴らしくて長々と書きたいのですが、それはまた違う機会に。
お宿での夕食では、治部煮、お豆腐料理(湯葉や湯豆腐、味噌漬)、鯉の甘辛い煮物、山葵菜の粕漬、とろろ蕎麦(他にも色々)出して下さいました。
海から離れているし、標高も高い山の中なので、魚介・お肉類は運ばれなかったのかなと思います。お魚としては、お水が綺麗な山間部なので天然の鯉が採れていたそうです。温泉街として発展してからは、温泉水が川に流れることにより、川の温度が上昇し、鯉が住めない温度になったので、この辺りでは採れないのだとか。こちらの温泉街で供される鯉料理は、きっと別のエリアの鯉なのかな。
穀物のお話をすると、お米もとれるかもしれないけど、どちらかというと小麦や蕎麦がとれるような土地みたいです。おやきやお蕎麦が有名。
他の農作物については、すごく寒い地方なのと土壌の関係で、色んな種類の農作物が豊富にとれる感じではないのかな、と思いました。キャベツは甘味があってすごく美味しいそうです。
歴史に疎いので詳しくは分かりませんが、信州味噌やお豆腐料理を考えてみると、きっと大豆やお塩が手に入りやすい、流通のルートとして栄えていていたのかなと思います。お味噌やお塩をフル活用して貴重な食糧を保存する食文化。ちなみにお豆腐の味噌漬など、お豆腐も長期保存がきくように加工されることが昔は多かったのだと思います。また調べてみなくちゃ。
駅の近くを散策していると、日用品店の前でおばあさんが野沢菜を塩水に漬け、柿の皮を天日干ししていました。お話を伺ってみると、家の目の前にある源泉スポットからお湯を汲み、その中で野沢菜を洗い、塩水に漬けているところだったようです。野沢菜をお料理に使う際に塩水から取り出し、おやきの具、お漬物にしたり、この方はお味噌汁に入れるのだとか。
この時期(11月末)になるとどの家庭でもこの作業をするらしく、秋の風物詩として色々な場所で観られる光景のようです。
柿の皮は、干柿にする段階で出る柿の皮を、お漬物(糠漬け?)に入れるそう。柿の皮も食べるのか、それともその柿の皮がエキスとなるのかは不明。ちなみに、柿の皮は地元のスーパーや産直にも置いてあります。
少し調べて、私も柿の皮をフル活用してみようかな。
長野エリアにお詳しい方、いらっしゃれば色々お話聞かせてください!
次回は長野旅で出会ったおもしろい(私的に)食材について書こうと思います。