「初夏」 はっち
Photo By Simon Wikes on Unsplash
日に日に暑くなり、空気が「もうすぐ夏やで」といってくる。初夏だ。
鴨居まさねさんの漫画「SWEETデリバリー」に、ショカちゃんという名前の子どもが出てくる。主人公の娘なのだが、生まれる前に主人公の同僚が「初夏が出産予定日だから初夏ちゃん♡」と勝手に仮名をつけたのが、そのまま本当の名前になったというエピソードなのだが、「初夏」という単語を聞くと、この漫画を思い出す。
当時は、「…初夏ちゃんって変な名前だな」と思ったものだが、今となっては響きがかわいいなぁと思う。私も季節が名前に入っているので、季節が入った名前を見ると、何をするわけでもないけれど、ピクッと反応してしまう。私の知っているなかから言うと、春と夏はものすごく多く使われているが、秋と冬は稀だ。秋は、まぁ「千秋」という王道(?)の名前があるけれど、それ以外ではあまり見たことがない。なぜかしら。
思えば、季節を名前に使うなんて日本らしい発想だ。外国にも季節の名前なんてあるのだろうか? 季節のイメージが日本である程度統一されているからこそ成り立つ。これが国の中でもイメージがバラバラだったら、「初夏ちゃんと聞いて梅雨のジトジトしたイメージ」を持つ人がいたら大問題(?)だ。イメージって簡単にいうけど、怖いなぁ。
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