読書と付箋
自由な時間が増えたこのごろ
気がつけば読み途中になってしまった小説を
再び手に取る
そして今日も今日とて付箋を貼る
ペタ、ペタ
私は時々、読書をしながら付箋を貼る
どの本がきっかけだったかよく覚えてないけど
確か、思い立ったときは「ここ残しておきたいな」っていう気持ちが動いたときだったと思う
旅行雑誌を読んでいて
行きたいところに付箋を貼る感覚のような
初めは貼る場所にルールなんてなかったけど
だんだんと習慣づいているうちに独自のルールがあることに気づいたので、今日はそれを3つに分けてnoteにまとめてみることにしました
①新しいものの見方や考え方に出会った瞬間
現代文の先生に
「大事だと思うところに付箋を貼りなさい」
と言われたとき、どんな“大事”なところに付箋を貼っていただろうか
学生時代、課題そのものが苦手だったのであまり深く考えていなかったけど、自分の価値観をベースにそれなりの理由を用意して、登場人物の大事だと思う言葉に貼っていたと思う
今は自分の価値観はさておき
登場人物の会話や心情に表れる言葉に対して
・そういう捉え方があるんだ
・そんな風に考えたことなかったな
などの新しい気づきがあったときに
付箋を貼るようにしている
まだまだ狭い自分の視野を広げてくれる
そんなきっかけをくれるところに
②すっかり忘れてた気持ちを取り戻した瞬間
こんな経験はないだろうか
「そういえば、過去にもこんなこと思ったときがあったな」
感想文などで書いたことはないだろうか
「今回のまるまるを通して、改めてまるまるの大事さを感じました」
忘れていたあのとき気づいたこと、感じたこと
見失っていた自分の気持ち、考え
小説を読んでいると、忘れていた大事なことを
取り戻してくれるときがある
自分と向き合う大切なきっかけになるので
やはり記録しておきたいところ
③タイムリー・大・共感
②のときとは反対に、最近感じてたことだったり思ったことが重なって心がわあっとなるところ
文字通りである
以上、読了した本たちの付箋を貼った箇所を読み返して3つにまとめてみました
読みながら付箋を貼る他の同志がいたら
一体どんなところに貼っているのだろう
ここで付箋を貼った場所に具体例は挙げなかったけれど、今後、また読書感想文を記録するときに貼った場所を例に挙げたいと思う
ただ読むだけでなく、付箋を貼ることで
そのとき自分がどういう言葉に心が動いたのか
残しておくことができる
いつ読み返すか分からないし、その本を手放すときが来るまで読み返さないかもしれない
けれども今の感覚を大事にする方法として
これからも続けたい
最後に、
いつかの日に行った広告をテーマにした展覧会で出会った言葉を思い出した
“本は飛行機よりも遠くに運んでくれる”
本は思考を巡らせてくれる大事な媒体
この世界から本が消えたなら
この世界はどう変わるのだろうか
なんてとある三十歳の郵便配達員のようなことを呟いてみる
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