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なぜ手段にばかり目がいくのか Vol.440

よく言われる事
「手段が目的化してないか?」

流行りの物で言うと「メタバースで面白い企画を考えて」など依頼の仕方は結構危ない。”メタバース”はあくまでも手段であり、そこにこだわるといつしか手段が目的化していき「メタバースで何か作る事が目的」にすり替わっていく。

手段と目的の話は、社会人を経験している人ならば少なくとも1度は聞いた事があると思う。ある意味、誰もが知識としては知ってるしそこに異論がある人もいないだろう。でも、このような状態は頻繁に発生してしまう。
頭で知識で分かってても手段に引っ張られるのはなぜか?

おそらく
日々の生活で目に見えるのはほぼ全て手段だからだろう。
電車に乗る、カフェにいく、スーパーで買い物する、SNSを楽しむ、友達と会う、家族で旅行する。これらは全て手段だ。
本当の目的は「待ち合わせ場所に行く」「ゆっくりできるスペースで時間を過ごしたい」「夕食の材料を調達する」「最新のトレンドをチェックしたい」「人と楽しい時間を過ごしたい」「家族とゆっくり時間を過ごしたい」といった潜在的な物になってくる。でもこんな目的をいちいち考える人は少ない。つまり日常の生活では手段で判断する事が大半で目的については深く考えなくても支障はないという事だ。

こういう環境で過ごしているので一歩下がって目的を考える事に違和感を感じるしつい忘れてしまうのだと思う。

目の前に美味しそうなケーキがあったとして
「糖分を補給して幸せな気分を味わいたい」
ケーキを食べる目的を考える人はいない。

人は元々手段で考えてしまう物という前提が正しい。


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