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【シニアライフ】高額療養費見直しがはじまった

高額療養費を含めて、今後自分がお世話になる日本の公的医療保険制度について調べてみました。

少々古いデータですが、厚生労働省の令和元年度年齢階級別一人当たり医療費の統計データがあります。

厚労省データ

このグラフから高額療養費に関する部分を読み解きます。それは、自己負担及び保険料の部分。60歳を超える(僕の年齢)と、収入減に伴い自己負担額(赤斜線)+保険料(緑)が下がり始め、医療費を上回ります。そして75歳で15万円程度に落ち着きます。

年齢が上がるにつれて膨れ上がっていく医療費(青)に比べ、自己負担額(赤斜線)の増加が頭打ちになっているのが、高額療養費を使っているという意味になります。つまり60歳以上が恩恵を受けているのがわかります。

さて、今回の見直しはどういう意味を持っているでしょう?これについては、医療コンサルタント企業が細かな分析をしています。

左端の黄色で示された部分が、僕が5年後に突入するエリアであり、現在高額療養費制度を利用している高齢者の大部分が含まれます。払えない人からは取らない(取れない)という理屈で、負担が軽減されているのがわかります。

これで数千億円規模で医療費を削減できるという試算ですが、医療費全体が50兆円にものぼる現在では、焼石に水。つまり問題の先送りです。次の見直しで、ボリュームゾーンである黄色いエリアの負担を増やし(3割負担+高額療養費負担上限アップ)、高齢者が病院に行きにくく(生きにくく)する必要が出てくるでしょう。

その最大のターゲットが今還暦を迎えている僕とそれより下の世代です。上の厚労省のグラフで、緑の保険料と、赤斜線の自己負担額が、今後じわじわと増えていくと思われます。

ただし、今75歳以上の高齢者(僕の両親世代)は逃げ切れるので、自分の親が苦しむ姿を見ないで済むのだけが救いです。

生きにくい時代に備えて、健康維持医療に関する情報集めを続けます。


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