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monju.aiのProduct Huntチャレンジ振り返り(ポン出しライブ)2024-11-23 まとめ

Product Hunt (PH: プロダクトハント) は自分が開発したプロダクトを世界的に告知できるプラットフォームです。昨今の生成 AI でソフトウェア開発の敷居が下がったことから、多くの人が自分の成果をアピールしやすくなりました。

先日私も Product Hunt に自分のプロンプトを紹介しました。多くの方にご支援いただいたのでそのお礼とご報告のライブをやりました。この記事はそのライブのまとめページです。

このライブの目的と想い

  • 目的: マルチAIブレストーミングアプリmonjuのPHチャレンジ報告

  • 想い: 若い人よ、世界を目指そう


ライブ動画

公開スライド

ライブ内容要約

新しくなったmonju

  • monju.ai はAIを使ったブレインストーミングアプリ。

  • テーマやトピックを入力するとAIが自動でアイデアを生成し、マインドマップ形式で整理する。一分で完了。

  • 新しいアプリはマインドマップの調整とワンクリック保存が可能。

アプリへのリンク(ブラウザで動きます)

旧アプリの解説

Product Huntとは何か(Perplexity検索)

  • Product Huntは新しい技術製品やサービスを紹介・発見するための世界的なオンラインプラットフォーム。2013年にRyan Hoover氏によって設立された。

  • プラットフォームの目的

    • 毎日最新の技術製品を紹介し、ユーザーが評価できる場を提供

    • ソフトウェア、ハードウェア、アプリ、ツールなど、幅広い技術製品が対象

    • 投票システムにより、革新性などの様々な要素に基づいて製品の順位が決定される

  • 主要なユーザー定義

    • メーカー:製品やアプリの開発者

    • ハンター:新しい製品を見つけてプラットフォームに紹介する人

    • メンバー:製品を探索・評価するユーザー

    • アカウントは個人のみ、法人は不可

    • 開発プロジェクトのメンバーは個人扱い、つまり大手プロダクトの紹介は実質的に可能

  • 投票システム

    • メーカーは自分のプロダクトを投稿して評価を受ける、30日前からローンチ日を予約設定できる。

    • アカウント作成後一週間は自分のプロダクトをローンチできない。

    • ユーザーは原則的にコミュニティへの貢献が求められる。

    • 太平洋時間 PST 0:01(日本時間17:01)から毎日のランキングが開始。

    • ユーザーは良いと思ったプロダクトに Upvote (賛成)する。

    • 投稿主はサポートをお願いしてもUpvoteをお願いしてはいけない(?)

  • 順位付け

    • Product Huntのランキングシステムは単純な得票数だけでなく、複数の要因を考慮した複雑なアルゴリズムで決定。

    • 最初の4時間は投票数が非表示で、表示順もランダム化される(?)

    • Upvoter (投票してくれたユーザー)のアカウント作成からの期間が長いほど重みが高い。

    • Upvoter のフォロワー数が多いほど重みが高い。

    • Upvoterの Karma スコア(コメント、投票、製品投稿などの活動に基づく内部スコア)が高いほど重みが高い。

    • しかし順位を決定する数式やアルゴリズムは公式に発表されていない。

    • 急激な投票増加よりも着実な増加が望ましい。最初の数時間で大量の投票を集めて後は停滞するようなパターンはシステムによって不自然と判断されて順位が下がる可能性がある。

    • コメントは非常に重要な要素で、1つのコメントは40-50の「いいね」に相当することもある(?)

    • 単なる称賛だけでなく意味のある議論が重視される(?)。そのためコメント後のフォローアップや返信も重要。

チャレンジ結果

  • 2024年11月20日(水)にmonjuをProduct Huntにローンチした。

  • ランキングは全体16位、個人(solo maker)で3位だった。

  • 全190のプロダクトがローンチされていたので上位8%に位置した。

  • 最終的に108 Upvote、コメントは1件(返信など含めて3件)だった。

  • monjuへのUpvoteはインドが最も多く、次に日本、米国と続き全13か国からのUpvoteがあった。

  • Google Analytics でアクセス解析した結果、 monju.ai へのアクセス数は161, 26カ国からあった。

  • monjuの言語別リクエスト件数は181, 10言語が利用された。全39言語サポートされているので約1/4の言語が使われ、テルグ語のようなマイナー言語からの利用もあった。

  • Product Hunt向けに英語のYouTube解説動画を作ってリンクを貼っていたが、再生数は全く増えなかった。

ローンチしてわかったProduct Hunt裏話

  • Product Huntには「ALL」と「Featured(選ばれし者)」の2つのランキングがある。

  • 700以上の得票を得たプロダクトがALLでは2位なのに、Featuredではランク外。一方で274票のプロダクトが5位入賞となっている。純粋な得票数で順位が決まらないとはいえ偏りがありすぎると感じる。

  • 最初の4時間は得票数が見えないと言われているが、実際にはFeaturedのプロダクトのみ隠されていてそれ以外のプロダクトは最初から得票数は表示されていた。PCからアクセスして確認できた。

  • わかったこと=2つのProduct Huntがある

    • スマホアプリ:Featuredされたプロダクトしか表示されない

    • PCブラウザ:すべてのプロダクトが表示される

    • Featuredされなかったプロダクトはアプリに表示されないし、得票数が多くてもトップ5には選ばれない

    • どうしたらFeatureされるかわからない

    • ブラウザアクセスするユーザーはいるので、Featuredされなくてもそのコミュニティ内での拡散すると割り切れば問題ない。そのためProduct Huntのやり方を批判する気はない。

  •  ローンチ前に違和感あった

    • アカウント作成後一週間経過しても投稿・コメントできなかった。何度も問い合わせしてようやく投稿できた。バイアスかかっていると指摘されても仕方ないのでは?

    • ローンチの登録後、露骨な広告誘導があった。しかも最低5000ドルから。個人アカウントのみなのにこの金額は高すぎでは?

  • LinkedIn経由で有料マーケティングの依頼が多数来た。Upvoteをお願いしてはいけないが、公式の広告サービスがあるので有料マーケはいいのか?

Product Huntでの戦い方

  • ゴールを明確にすること(一位?認知?)。一位にこだわると戦略を誤る可能性があるので KPI 設定は重要。

  • やるべき準備は徹底的にやる

  • 早期登録は絶対やる(一か月前)。 Product Hunt ファンがいて、ブラウザアクセスで毎日プロダクトチェックしているユーザーがいる。ローンチ前にフォローしてくれるので助走として必要。monjuは5日前に登録したがもっと期間をセットした方がよかった可能性はある。

  • ローンチのタイミングは難しい

    • 競争が激しいのは火曜日と水曜日

    • 土日は得票数が少なくなるが、休日はユーザーも余裕があるためかプロダクトへのアクセスは増える

    • 一発勝負、一度ローンチすると次は半年後

    • 大手のプロダクトが出てくると不利なのは間違いない

    • monjuはあえて水曜日に投入した。土日で小さい1位を狙うよりも、惨敗したとしても激戦日を狙う方が得るものがあると判断。結果多くのことが分かった。

  • ただしコスパ悪いのでPHに集中しすぎない方がよい

  • 入賞するには Featured + 得票数。Featuredされるには5000ドル以上の公式広告費を払うのが良いのか?

  • Upvoteを得ること(特にフォロワーの多い人から?)

  • コメントを得て建設な議論をして場を盛り上げること。そのためにはメーカーを複数人設定して常時コメント欄をチェックした方がよい。

準備方法についてはこちらを参照。

Product Huntで海外展開できたか?

  • 少なくとも海外認知はできた。チャレンジしたことに後悔はない。

  • Product Huntを使うことで X (Twitter) 以外の層にプロダクトを届けることができた。

  • LinkedInで有料マーケティングした結果、下記の層がいることが分かった

    • ビジネスマン → Upvoteしない。金をもらって拡散することしか興味がない。また拡散してもFeaturedされなければ入賞はないので個人で有料マーケティングするのは得策とは思えない。

    • 驚き屋 → LinkedIn内で称賛コメントがあったがUpvoteに大きく影響しなかった、またmonjuを使ってくれたかどうか疑わしい

    • 純粋にUpvote/Followしてくれたサイレント層 → 数は少ないがこの層を大切にしたい

  • Product Huntをチャレンジする価値はあるか?

    • 個人: ○ → ある

    • 法人: △ → あるが、コスパ悪い

今後の海外展開

  • SNSツールごとに「住人」がいる。よく使うツールは人によって違う。

  • Product HuntのプロフィールページにX, Facebook, LinkedInのリンクを貼ったが連絡がきたのはほぼLinkedInのみ、Xは1件、Facebookからはゼロ。コミュニティ別の分断を感じた。

  • コミュニティごとに分化が違う。Xは開発者向け、LinkedIn, Threads, Instagram はビジネス向け、Product Huntは両者の中間というイメージ。

  • 各コミュニティにいるインフルエンサーに拡散をお願いすることは有効だと感じる。

  • Product Huntにフォロワーが増えたのでコミュニティを育てたいが、PH自体にコミュニティ機能がなく育てるのが難しい。

  • 個人でできることには限りがあるので次のステップが難しい。

  • 法人ならPR系やNews Wire系のサービスを使う方がコスパはいいかも。


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