海外就労10年のエンジニアが全力でProduct Huntにチャレンジしたのでノウハウをまとめた
私は工場系の技術者でいわゆる B to C 系のソフトウェア開発の経験がありません。しかし生成AIを通じて多くの方と交流、noteでの情報発信を通じて自分でも何かやってみたいという想いになりました。
7月に「マルチAIブレインストーミングmonju」というウェブアプリをリリースしました。おかげさまでインフルエンサーに紹介してもらい、海外でも使われているアプリになっています。
しかしバズっただけで満足はしていません。monjuはアイデア出しを効率化して人の活動そのものを支えるものです。自己満足のためではなく、アプリを通じて社会貢献したい、そして世界を良くしたい。幸い私が交流させていただいている人たちは意識が高く「日本発AIプロダクトを世界に広げ、失われた30年とはもう言わせない」と志が高いです。
どうすれば海外的にも認知されて社会貢献できるのか?プレスリリース系のサービスは法人ありきで個人での利用が難しいです。そこでまずは Product Hunt でのローンチを決意しました。
この記事では Product Hunt にmonjuをローンチした際のノウハウを紹介します。
私はシンガポールで3年弱、ベルギーで7年、エンジニアとして働いています。また博士号取得を通じて英語で論文を書いてきました。せっかく皆様と交流する機会をいただいたので「海外でサバイバルしてきたノウハウも紹介できるのでは?」と触発されました。私が露払い役、猿田彦命役となり、この先もっと若くて優秀な開発者さんが活躍してくれれば嬉しいです。
なおこの記事では Product Hunt とは何か?といった基本的な解説はしません。 Rinte さん(超高速軽量ウォーターフォール開発アシストツールGEAR.indigo の開発者さん)の説明が簡潔でまとを得ているのでこちらをご覧ください。
結論:資本主義の塊だった
ローンチ結果は全体16位、個人開発プロダクトで3位でした。全190のプロダクトがあったので上位8%でかつ20か国以上の国にリーチできたので個人的には納得の結果でした。
詳細についてはライブにて報告したのでこちらをご覧ください。
今回 Product Hunt にチャレンジしてわかったことです。
力のあるプロダクトが勝つ世界でした。
Product Hunt は原則「プロダクト以外興味ないんだよ」というスタンスです。政治的なバイアスは一応ありませんでした。表向きには票の買収も禁止されています。公式的には「競争にこだわるな」と言われています。
しかし実際には違いました。下記は私の率直な感想です。
自分のプロダクトが海外に認知されるチャンスはある。しかし利用者が増えるとは限らない。
個人での挑戦は推奨するが、法人での挑戦はコスパ悪いのでやっても全振りすべきではない。
自分のプロダクトより得票数の少ないプロダクトが上位入賞する。フェアではないという前提で利用すること。
Product Hunt は個人のプロダクトをアピールできる数少ないプラットフォームです。数は少ないですが本当にファンとなってくれる人もいました。
しかし実際は特定の企業や人のために優位に働く狭いコミュニティ、という印象がほぼ出来上がりました。
それを承知の上で、それでも世に出したい、チャレンジしたい、という人がいればご連絡ください。できるだけ応援とサポートします。
ローンチ前の準備
ローンチが成功するか、準備が大切なのは間違いないです。一度ローンチすると次のチャンスは半年後です。焦ってローンチせずにここに時間と労力をしっかり割きましょう。
類似プロダクトがすでに Product Hunt 上にリリースされているのであればしっかりチェックして差別化要因を洗い出しましょう。Upvote(賛成票)をいただくためにはきちんと説明して納得していただくことが必要です。コミュニティの番人のような人がいて「他のプロダクトとどう違うのか?」というコメントも見ます。
プロダクト登録時に求められる項目については後ほど解説します。まずはローンチに大きな影響を与える項目を詳しく解説します。
画像と動画を準備
英語が苦手な日本人はプロダクトの良さをできるだけ視覚に訴えてまずは目を止めてもらいましょう。Product Huntでは2枚以上の画像を入れて自分のプロダクトをアピールすることができます。
そうは言っても「ふわふわなんとなく良さそう」な画像を作ることを個人的にはお勧めはしません。
投票するのは文化も考え方も違う人たち、かつ毎日多くのプロダクトを見ていて目が肥えています。一目見てプロダクトの良さを分かってもらえるように「何が売りのプロダクトか」を入れたイメージが良いのではないでしょうか。そしてより詳しい解説は First Comment で補足、Upvoteへ繋いでもらうという作戦をとりました。
monjuで用意したイメージはこれらになります。ダサくてもメッセージを明確にしました。キャプションにてポイントを説明します。
monjuではマインドマップだけでなく親和図(KJ法)も出すのですが省略しました。たくさん情報を出すと何が売りのアプリなのか、混乱を与えかねません。
このプロダクトのポイントは以下の三点です。
テーマを入力するだけで簡単にブレインストーミングができる
視覚的にわかりやすい結果がすぐに出てかつ保存ができる
評価を通じて次のアクションを起こすための背中を押してくれる
また画像に加えてYouTube動画を含めることができます。どうやって使うのかは動画の方が伝わりやすいので用意しました。結果的には全然再生されませんでしたが。
AIの力で英語ネイティブナレーションの動画の作成する方法を別記事でまとめたので参考にしてください。
First Comment を準備
First Comment (最初のコメント)は開発者が自分のプロダクトをアピールできる場です。ここは日本人にとってネックでしょう。英語でアピールすることは大変です。
ここを絶対に怠ってはいけません。
別の記事でも書きましたが、日本語は「描写文」、英語は「説明文」です。何がアピールポイントかしっかり書かないと「わからないけどなんとなく良さそう」は個人開発プロダクトでは致命的です。
画像と動画は大切ですが「見ればわかるでしょ」は発信側のおごりです。ローンチする以上は手抜かりなくやっていきましょう。
言い方は悪いですがセールスマンになって「相手に良いプロダクトだと思わせること」が重要です。公式にはセールストークをよしとせず、謙虚に親切に対応しましょうと書かれています。私が言いたいのは「抜けがないようにできるだけ細かく説明しよう」ということです。
海外生活10年、仕事はできないけど口の上手い奴をたくさん見てきました。私は日本人特有のアピールべたで損していることを自覚しています。口では負けるからこそ、せめて文章では負けたくない。
実際に書いた文章はこちらのリンク先に掲載します。ボリュームが多いのでこの記事への転載は省略します。
First Comment には下記のポイントを含めました。この記事の最後にある補足の内容(公式ガイダンス抜粋)と合わせて準備してみましょう。
こういうことでお困りではないですか?という導入文(セールストーク)
開発者の自己紹介とプロダクトの一言紹介(軽いジャブ)
なぜこのプロダクトを開発したのかという背景
潜在的なユーザー、どういう人に使ってほしいか
プロダクトの特徴(特長)
プロダクトの簡単な使い方
例題とその結果への外部記事リンク(マインドマップを見せるため)
このプロダクトを使うことで何が嬉しいのか(ベネフィット)
価格
使う際の注意点
プロダクト名の由来(開発の背景に含めてもよいが、アプリ名は宗教的な意味を含むため後回しにした)
マスコットキャラを採用した理由
私はかつて英語で論文を書きました。その時を思い出すかのように本当に細かくアピールしました。何日もかけて推敲して「言わなくても通じている」と思ってしまう罠ポイントも思い出して極力言語化しました。
正直、書きすぎたかもしれません。しかし足りないよりはましです。日本人にとってはアピール過剰ぐらいがちょうどいいでしょう。
登録情報のチェックリスト
登録時に求められる情報です。monjuでどう書いたか併記します。チェックリストとしてお使いください。
URL: LPのこと。スマホアプリならストア内のURL、GitHubのリポジトリ可能。短縮URL不可 ➡ https://monju.ai
Name of the product: プロダクト名。名前だけで解説や絵文字は入れないこと(例外あり) ➡ monju
Tagline: プロダクト概要を60文字以内で。コミュニティに伝わらない内容を避けよ、何をやるアプリか説明せよ(ベストアプリとかいうな) ➡ Get inspiration by AI-driven brainstorming.
Links: アプリストアやアマゾンへのリンク(オプション) ➡ なし
Twitter handle: 個人ではなくプロダクトのXアカウント(オプション)➡ なし
Description: 何をやるアプリか少し詳しく解説、260字以内 ➡ You only give a theme or topic in 300 characters. The dedicated AI models generate ideas, summarize in mind map and affinity diagram, then evaluate. All within 1 minute. Get inspiration by automatic brainstorming, then accelerate your project in any area.
Lanch Tags: プロダクトに関連するタグを3つまで選ぶ ➡ Web App, Artificial Intelligence, Productivity
Thumbnail: サムネイル。 240x240 ピクセル推奨 ➡ URL 入力時にウェブアプリのファビコンが自動で読み込まれた
Gallery images: イメージを2枚以上、1270x760ピクセル推奨 ➡ 記事前半を参照のこと
Video: Youtubeリンクで全体公開済みのもの、短縮URL不可、デモ動画でなくCMのような動画でも良い ➡ 記事前半を参照のこと
Interactive Demo: ライブデモ? ➡ なし
Makers: 開発者、複数メンバーを含めてよい ➡ 自分のみ
Shoutouts: プロダクト開発に役立ったツールを3つまで理由付きで ➡ Cursor を紹介
Pricing: 価格、選択式(無料、有料、無料トライアルあり) ➡ Free
Promo: お試し用の割引クーポン情報 ➡ なし
First comment: 開発者によるプロダクト紹介、入賞したプロダクトの7割はこれがある ➡ 記事前半を参照
Launch/Schedule: スケジュール設定、30日前から可能 ➡ 5日前に設定、正直遅かったので一日でも早く登録しよう
登録後にティーザーとHubを用意
ティーザーとはプロダクトのローンチ前に軽く紹介するための広告ページのようなものです。 Product Hunt の Coming Soon のページに掲載されているプロダクトをクリックすると表示されるものです。
必須ではありませんがこちらも一応準備しておきましょう。用意するのはこれだけなのですでに準備した登録情報から文章や画像を抜き取りましょう。論文でいう Abstract です。
Title: タイトルを40文字以内
Description: 説明文を255文字以内
画像(アイキャッチで使える小さい解像度のもの)
またティーザーとは別にHubというページがあります。プロダクト専用のコミュニティページだと思います。なくてもいいですが一応作っておきました。
上図は管理画面なのですが、正直どのボタンを押すとどのページに飛ぶのかわかりにくいです。Hubページは左下の "Manage" をクリックします。
すると画面が切り替わり "Manage monju product hub" といった画面が出てきます。初見ではこんなページがあることわかりませんでしたよ。
このページで改めてプロダクトの紹介と、そして各種リンクを設置することができます。設置できるリンクは X, Facebook, Instagram, LinkedIn, Medium (ブログ), WellFound (人材系), Threads, GitHub です。いずれも個人ページではなくプロダクトのコミュニティまたはリポジトリでしょう。
せっかくローンチするのですから、交流できる場も活用してユーザーさんだけでなく開発者さんとも仲良くさせてほしいですね。長く愛されるプロダクトにしたいものです。
どのタイミングでローンチすべきか
公式には「準備ができた時点で出すこと」を推奨しています。なぜなら、たとえ反応がなくてもプロダクトのアップデート後に再チャレンジができるからです(最低半年後なのに注意!)。
日本人の何人かのプロダクトを見てもほぼ一回こっきりのチャレンジですね。せっかくランクインしても今はアクセスできないプロダクトがあり悲しい感じもします。
データ的には「大手企業のローンチは平日、ただし休日の方が15%多くのVisitが得られる」と書かれています。参考にさせてもらった Fleitmann 氏の動画では「火曜日と水曜日がもっとも忙しくかつ競合する」、「土曜日が最も少ない、次に日曜日」と解説されています。
またターゲットの地域によって時差があるため見られやすいタイミングはあるかもしれません。
monjuはグローバル展開なので難しいことを考えずに正統なアプローチをしました。ただしビッグマウスを言わせてください。
土日にローンチして小さい一位を目指してもしょうがない。惨敗して散る覚悟で激戦の水曜日にローンチしました。激戦を制して上位に行けば、次にチャレンジする人が後に続きやすいからです。
1か月前から登録できます。ローンチ日を決めて予め登録しておいた方が心に余裕が持てますし、PHコミュニティで早めに認知してもらえて有利です。ローンチ当日まで登録内容を修正できます。
今回の経験上、どんなに遅くても一週間前に登録しておくのがいいでしょう。理由は次節で説明します。
事前アナウンスとフォローで反応を探る
Upvoteのお願いは(表向きは)できませんがサポートをお願いすることはできます。前もってご自身のSNSでローンチ予告をしておきましょう。ローンチ当日のレースのための助走ができます。
SNSで告知する際、必ずプロダクトページの直リンクを貼りましょう。Product Huntから Featured されればいいのですが、されなかった場合は Product Hunt アプリにあなたのプロダクトは絶対表示されません。選ばれなかった場合はブラウザからのアクセスだけで戦わないといけません。圧倒的に不利です。
私のプロダクトも5日前とはっきりスロースタートでしたが、それでもローンチ日前からフォローをいただいていました。
そのため「もっと早く登録すべきだった!」と後悔しました。しかしやってみないとわかりません。同じ失敗をしないでほしいので強調しました。
実名・顔出しは相手に対する礼儀
私は別に顔出しNGではないです。このnoteで使っているアイコンは、過去の Wordpressブログ運営のために知り合いの尊敬しているイラストレーターさんに描いてもらったものです。もちろん生成AI以前の時期です。
Facebookに代表されるように本名・顔出しでSNS運用は海外では普通です。
なぜ本名・顔出しなのですか?という質問がきそうです。これに対しては私の方が逆に訊きます「なぜ隠すのですか?」。
身バレしたら困るという回答がきそうです。身バレしたらまずいようなことを普段からしているのですか?盗撮防止でiPhoneのシャッター音があるのは日本と韓国+数か国と聞きます。恥ずかしいことです。
X (Twitter) は匿名でキャラが作れるから日本で受け入れられているのかもしれません。しかし海外ではほとんどの人はそもそも「自分が大好き」です。自分アピールが大好きです。だから「なぜ本名・顔出しなのか」と質問されるとむしろ回答に困ります。
しいて回答するならこうなるでしょう。Product Huntはビジネス系 SNS LinkedInとのつながりが深いです。ローンチしたプロダクトがうけてVCから資金調達するなど次の展開をする際に本名・顔出しした方が話がスムーズです。実業家だと顔出しが普通ですよね。
下記のリンクは顔出しせずに3位を獲られたケースです。公式情報に沿ってちゃんとしたコンセプト、開発の背景が明確だったので受け入れられたと分析します。しかしこれは例外です。
どうしても顔出ししたくないならせめて本名、アイコン無しにしましょう。その方が Satoshi Nakamoto 感があっていいです。
ローンチ当日やったこと
改めてアナウンス
投票開始時刻を過ぎたら改めてSNSでアナウンスします。プロダクトへの直リンクを必ず貼って告知しましょう。
初動が大事です。ランキング上位に入るプロダクトは目に留まるため、さらにUpvoteをもらえて上位を維持できる可能性が高くなります。つまりスタートダッシュであらかじめUpvoteを獲得することが重要です。
そうは言ってもルール上投稿主からUpvoteをお願いすることはできません。どこまでならセーフなのでしょうか?
上記のポストは何度もProduct Huntにローンチしている Fekri 氏のリリースポストです。 "Today I'm launching on ProductHunt—would love your support 🙏🏽," 今日ローンチします、あなたのサポートがあると嬉しいです。と書いてます。
お願いしているように見えますが、サポートしてね、助けてね的なポストは問題なさそうです。Upvote と書かなければ大丈夫そうです。
もちろん第三者がUpvoteしようと書くのは問題ないはずです。
コメントに速レス
自分のローンチにはコメントが1件つきました。嬉しいですが正直もっともらえると思っていたので想定外でした。
もしコメントがもらえたなら速レスしましょう。英語で大変かもしれませんが「このプロダクトは盛り上がっている!」とアピールできれば上位を狙えるかもしれません。
懸念事項
Product Huntは信頼できるコミュニティだと感じたものの、実際にローンチしてみ感じたことを忘れないうちに残しておこうと思います。
もっと細かい内容についてはライブ記事の方にすべて暴露しました。この記事に冒頭で資本主義の塊と言い切った理由がお分かりいただけます。
本当に政治的なバイアスはないのか?
準備に2週間かけていよいよローンチだ!と思った矢先にトラブルが起きました。 "Subimit" ボタンをクリックしても登録ページに行かないのです。
ローンチする資格がないとヘルプページに飛ばさるの仕組みになっています。私はローンチ前に1週間以上毎日ログインし、Upvoteもしている、ニュースレターも購読している、アカウントを作った当日にローンチしている人がいる。しかしどれだけ調べても何が原因かわからない。
そのため問い合わせをしました。結果的には対応してくれて無事登録できました。しかし一度登録画面に入れることを確認してその日は放置、次の日に登録しようとしたらまたヘルプページに飛ぶ、ということが起きました。
まさかですがバイアスかけてないですか?
資本力や知名度があった方が有利なのか
Product Huntは個人アカウントでローンチすることが前提です。法人アカウントを原則的に認めていません。しかし実際には有名企業のプロダクトは出てきます。なぜなら「開発チームの一員」は個人扱いになるからです。
気になったのは「広告」でした。上図はmonjuのローンチ前の編集画面です。「最低5000ドルからキャンペーンを打てます」というカードが表示されました。
個人がお金をかけずにプロダクトを認知してもらうために使うのに、5000ドルは高すぎないか?というのが正直な感想です。
サービスの維持には当然お金がかかるので広告を採用することは悪くありませんし資本主義的には自然なことです。
しかしこれだと一位を獲るにはやはり資本力と組織票がある大企業有利なのか?という懸念はぬぐえませんでした。LinkedInとつながっていることも関係しそうですね。
補足:公式情報のポイント和訳
Product Hunt 公式ページに書かれているローンチ前情報を和訳しました。ご活用ください。
ガイドライン:どのようなプロダクトが評価されるか
The product is new or the product has substantive updates since its last launch: 新しいプロダクト、または最後のローンチから大幅な更新があるか(ローンチ後は6か月再投稿できないので注意)
The product is a product: 製品は製品、高品質なブログ記事があってもプロダクトの評価とは別
The product is usable: 直訳すると「使えるプロダクト」、真の意味は「ちゃんと動くプロダクト」、つまり「フェイクじゃないよ」ということ
The maker is trustworthy: 信頼できる開発者か
The product appears to be high-quality and interesting to our community: 高品質で、コミュニティの興味を引くプロダクトか
The product provides unique value: このプロダクトにしかない価値を提供できているか
The product is innovative and useful: 革新的でかつ有用か(ユーザーがこのプロダクトを通じてベネフィットを感じるか)
monjuのローンチにあたって、プロダクト自体は自信ありましたが「コミュニティにとって自分は新参者」であることと「興味を引くプロダクトか」を懸念していました。
First Comment を書くポイント
Key features: アプリの特徴・特長(差別化されていることを明確に)
Who it’s for (ideal users and use cases): 誰のためアプリか、どのような使い方が理想的か
Your story: 開発者の経歴ではなく「なぜこのプロダクト開発に至ったか」というストーリー
Your goals if relevant (looking for feedback specifically? Ask for it).: ゴール (KPI) がもしあれば書く
Note any pricing or special offers for your launch or the Product Hunt community: 価格情報や割引情報の有無
Ask for feedback (NOT upvotes): フィードバックをお願いしよう、決して Upvote をお願いしないように
Images, videos, and GIFs are welcome: 画像や動画を使ったアピールはウェルカム
Emojis are great too. We suggest using them sparingly and strategically, like bullet points for a short list of key features.: 絵文字も良き。箇条書きの頭に使うよう控え目に、戦略的に使おう(つまりやりすぎは逆効果)
やってはいけないこと
Upvoteを求めない、Upvoteの見返りを渡さない
競争しない(あくまでもプロダクトの紹介がメイン)
スパム行為のような一気に大量の人に情報を送り付けるようなことをしない
よくある失敗
ローンチ当日だけログイン、ローンチ前は放置
ウェブサイトやLPを用意しない
利用可能なツールを全部駆使してローンチについて早期の通知をしない
定量的なゴールの設定ミス、または今日のプロダクトのみが重要と考える
遅い時間に投稿(1日勝負なので遅いローンチ=露出時間の短縮で不利)
ハンター(プロダクトを紹介してくれる第三者、特にインフルエンサー)に報酬を出す、またはハンターが必要だと考える
参考リンク
今回Product Huntを利用する際に参考にさせていただきました。どれも貴重な情報源です。厳選して紹介します。
この動画は Maximilian Fleitmann 氏が Product Hunt で成功する方法を惜しみなく公開しています。英語です。
Fleitmann 氏はシリアルアントレプレナーです。過去2年半で16個のプロダクトを公開、2021 年に Product Hunt "Maker of the Year" ノミネート、あるプロダクトでは "Golden Kitty Award" を受賞、そして多くのバッジを獲得(氏いわく、バッジはトロフィー)。 Product Hunt を知り尽くしている開発者です。こんなすごい人がノウハウを無料で教えてくれています。
この動画の内容で刺さり、実践した部分はこれらです。
課題、解決方法、プロダクトが提供する価値を明記せよ
プロダクト(アプリ)の画像やスクリーンショットを含めること
YouTube動画を含めること
自分のやり方で成功しようとしてはいけません。プロダクトをまね(コピー)してはいけませんが、戦い方はまねしましょう。そんなことで時間と労力を消耗する必要はありません。ホリエモンだって言ってますよ「成功したかったら成功者のやり方をまねしろ」って。
こちらの記事はProduct Huntとは何か、大まかに知ることができます。参考リンクも多くさらに深堀することができます。
この記事では国内編と海外編があるのですが、海外編を参考にしました。具体的な投稿と当日の対応について最初に勉強した記事です。先人の試行錯誤の軌跡は大変血肉になります。
直近のProduct Hunt投稿についての体験談です。Product Hunt有料マーケビジネスについては私も実際に経験しました。
生成AIのおかげで言葉の垣根がどんどん取り払われています。そして日本の良さがSNSでどんどん広まっています。あなたも是非世界にチャレンジしてはいかがでしょうか!