123. そこで満足しないで、もっと上を目指すんだ。〜ジョン・D・ロックフェラー〜
みなさんこんにちは。
今回は、スタンダード・オイル創業者のジョン・D・ロックフェラーさんの格言について紹介します。
ロックフェラーさんは石油産業に革命を起こし、その資産額は現在の価値に直すと約27兆円に相当し、アメリカ史上最大の大富豪と言われています。
ジョン・D・ロックフェラーとは
ロックフェラーさんは、1839年ニューヨーク州リッチフォードに6人兄弟の2番目で最初の男子に生まれました。
父は林業を営んでいましたが、「植物の医師」としてエリキシールを売り歩きました。
旅に出ていることも多く、生涯に渡って真面目に働こうとしなかったため、
母は倹約家になり、「故意の浪費は悲惨な欠乏を招く」と教えていたそうです。
ロックフェラーさんも家事を手伝い、七面鳥を育てて金を稼ぎ、ジャガイモや飴を売って家計を助けたそうです。
父から教わっていた「小皿を大皿と交換しろ」と言う言葉に従って、取引では常に有利になることを心がけていました。
少年の頃にニューヨーク州モレイビアに引っ越し、
クリーブランド中央高校で学び、商業専門学校で10週間のビジネスコースを受講して簿記を学びました。
父の不在や頻繁な転居に関わらず、行儀が良く真面目な少年に育ちました。
控えめで真面目で信心深く几帳面で分別があったとも言われています。
議論が上手く、自分を正確に表現できたそうです。
1855年の16歳の時に製造会社で簿記助手の職を得ました。
長時間働いたことでそのオフィスのすべての業務に精通し、
特に輸送費の計算に熟達しました。
当初から給料の6%を寄付しており、20際の頃には10%をバプテト協会に寄付しています。
若い頃の目標は、10万ドルを貯めることと、100歳まで生きることだったそうです。
1859年に資本金4000ドルでモーリス・B・クラークと共に製造委託会社を設立し、
食料品の卸売から始め、
1863年には製油所に投資しました。
この製油所はAndrews, Clark & Companyが所有しており、クラークとロックフェラーと科学者のサミュエル・アンドリュースとクラークの兄弟が創業しました。
この頃、石油産業は黎明期で、鯨油が高価だったため安価な燃料が必要とされていました。
1865年、クラークと対立したロックフェラーが持株をクラークに売り払い、
精油事業を72500ドルで買収しました。
その買い取った権利で友人のモーリス・クラークと「クラーク&ロックフェラー社」を設立します。
1859年、E・L・ドレークが石油の機械掘りに成功し、石油産業が革命的一歩を踏み出しました。
「クラーク&ロックフェラー社」でも石油を商品として取り入れ、石油産業への参入が始まります。
ロックフェラーさんは石油産業への投資のために事業拡大をしようとしますが、
クラークさんと対立し、クラークさんの持株を買収しました。
そして、1865年サム・アンドリュースさんと「ロックフェラー&アンドリュース社」を設立し、
銀行から資金を借り、クリープランドに石油の精製工場を購入します。
ロックフェラーさんは朝早くから工場ですべての製造プロセスを管理しました。
科学者を雇って廃棄していた副産物でも儲けるなど、
順調に業績を伸ばし、数年でクリープランド最大の能力を有し、
銀行からの融資額も増えたため競争業社を傘下に収めていきました。
そして、1870年、資本金100万ドルで「スタンダード・オイル社」を立ち上げました。
原油探鉱、生産はせず、鉄道会社と特別輸送契約を締結したことで、割引運賃により他社を引き離しました。
1882年、「スタンダード・オイル・トラスト」を設立し、
原油生産・製油・小売など、石油関連企業41社、市場の90%を占拠しましたが、34社に分割されました。
そこで満足しないで、もっと上を目指すんだ。
ロックフェラーさんは、事業が上手くいっても、
より上を目指すことだけを見ていました。
そして、事業も拡大していき、その信用によってより大きな融資を呼ぶという相乗効果も生んでいました。
そうして、色んな反対がありながらも、常にその先を見て蘇力をしているところを見ると、
自分ももっと高みを目指せるなって感じました。
最後に
今回は、スタンダード・オイル創業者のジョン・D・ロックフェラーさんの格言について紹介しました。
労働を楽しみ、更なる発展のために新しい事業に参入しながらも、
その事業も拡大させていく、自分の今ある位置に満足するのではなく、
その上を見て挑戦している姿がかっこいいなと思いました。
そうやって挑戦している人たちの姿を見つつ、
自分もまだまだ上を目指せるなって実感できるのが嬉しいなと思います。
日々の挑戦も大事にしつつ、常に次の目標を掲げて、
挑戦し続ける人生にしていきます。
それではまたどこかで。