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ここで発信し続ける。
長いのを書きたいのですが、なかなか慌ただしい日々で、今日も短い日記みたいなエッセイの寄せ集めです。
理想の夫婦
理想の夫婦を聞かれたら、ずっと同じように答えていて、それが以前大和ハウスのCM「ここで、一緒に」シリーズで深津絵里さんとリリーフランキーさんが演じていた夫婦だ。夫婦の会話が心地よく、何度でも繰り返し見たくなるCMだった。こんなふうに互いを思いやれたらいいなあ、こんな大人な小洒落た会話したいよなあと思いながら、今日も夫と小学3年生のような言い争いをしている。ちなみに夫は見た目も小学生みたいである(ほんとのほんとに)。
お袋の味
母の作るただ甘いだけの卵焼きが好きで、同じ分量、同じ作り方で焼いてみるのに記憶通りの味にならない。それがなぜだかわからなくて、フライパンの違いかな、思い出補正かな、と考えていたりしたのだが、つい先日、朝作った卵焼きを昼食に食べてみると、母の味とぴったり一致した。卵焼きはいつもお弁当の中にあって、冷めた状態で食べるものだったから。できたてが一番とは限らないし、あったかいのがお袋の味とも限らないという気づき。
おいしくないはずがない
夕暮れ時。家から一番近い公園で、さっむい中、男子高校生5人がベンチに座ってカップ麺をすすっていた。肉まんとか唐揚げとかじゃなくてカップ麺なんだなぁとどうでもいいことを考えながら通り過ぎて、あれはおいしくないはずがないよなあと思う。きっと高校生たちは、大人になってここ地元に帰ってきてこの公園を通り過ぎるたび、今日のカップ麺の味を思い出すんだろう。
夫と白湯
白湯を初めて飲んだ日、「これ紅茶入れちゃだめなん?」「味がないんだけど?」という、ど天然発言を連発した夫が、なんとすっかり白湯のとりこになってしまった。暇があれば「白湯飲もっと」と言ってキッチンへ行き、湯を沸かし始める。わたしが「カフェオレでもいれようか?」と声をかけても、「いい、俺は白湯を飲む」とその姿勢を崩さない。一日の終わりにソファに座って、白湯を飲みながらテレビを見てくつろいでいるとき、小学生のような外見の夫がすこし大人に、具体的には大学1年生くらいには見える。
出会いと再会
緊張でぶるぶるしながら「はじめまして」と挨拶をするできごとがあった日の午後、15年来の友人が家を訪ねて来てくれた。これから先の人生に、新しい出会いがたくさんあるといいなと願いながら、だけどこれまで出会ってくれた人たちとも丁寧につながり続けたいと感じた一日だった。意味があって、同じ日だったのだと思う。
ここで発信し続ける
2年ほど、全くつぶやいていなかったXのアカウントに久々にログインした。不在にしていた2年の間に、フォロワーさんの人数は数百名減っていた。Twitterが好きで、アカウントを作っては何やかんやつぶやき、だけどフォロワーさんが増えていくと怖くなって鍵アカにして、結局やめてしまう、みたいなことを何度か繰り返した。わたしは意気地なしなのだと思う。頭でぐるぐる考えていることを発信したくてアカウントを作るのに、いざたくさんの人に受け取られるようになると、注目されることも批判されることもこわくて、もっと言えば応援されることにも戸惑って、逃げるようにやめてしまう。意気地なし。そんなわたしが、このnoteという鍵を(無料記事では)かけられない街で2年強、ゆるやかにではあるけれど発信を続けられている。noteの温かさに感謝しながら、ここにい続ける、ここで発信し続けるというチャレンジを、今やっている。
おわり
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