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夫を書くにあたって、ひとつだけ決めていること。
短い短いエッセイを書きました。日記のようなものです。
noteをなんだと思っているんだ
先日、食材を買うために夫とスーパーへ行った。3000円くらいかと思ったら、5000円だった。何もかも高い。袋詰めをしながら、ふと新ビジネスをひらめいて、夫に提案してみることにした。夫は「新ビジネス」という言葉に惹かれたのか、「何々!?」ととても興味津々である。ビジネスの内容はこうだ。まず、タイムマシンを作って、5年前に行く。そこで食料品を大量に買って現代へ持ち帰って、買った値段よりちょっと高く売る。つまり、時空を超えたせどりである。どう!?と聞くと、夫は真剣に話を聞いて損をした、という呆れた顔で「…はあ。どうと言われましても。noteのネタにしたら」と言い放った。一体、noteをなんだと思っているのだ!そして、「そんなの昔に帰れるなら競馬で儲けたらいいじゃん」と言われ、確かに競馬でもいいし、株でもいいのに、そんなことは思いつかず、一応商売をしようとするのが、わたしっぽいなあと思った。あとあまり昔に行くのはこわいから5年前というのが、気の小ささを表している気がした。
一年で一番うきうきする日
さみしい。一年で一番うきうきするクリスマスの時期が、3週間前に終わってしまった。三十うん年生きてきてようやく、昨年の12月に確信した。一年で(わたしが)一番うきうきするのは、クリスマスイブあたりだ。別に、クリスマスに派手なことはしておらず、家でささやかにチキンとケーキを食べたくらい。じゃあなんでこんなにうれしいのか、その理由がわかった。クリスマスというのは、それ自体が大イベントでありながら、その直後に年末年始というこれまた大きなイベントが控えているから、だと思う。遠足や旅行は準備が一番たのしい。行ってしまえば終わるだけ。クリスマスというのは、例えるなら学校の遠足に行きながら翌週には家族でディズニー旅行が予定されているような、そういう状況なのだと思う。だからやっぱり、ハロウィンはクリスマスには勝てないんじゃなかろうか。知らんけど。
夫を書くにあたって、ひとつだけ決めていること
わたしのnoteにほぼ唯一登場する人物が、夫である。いつも読んでくださっている心優しき方々が「また夫の話かい」「ほかにないんかい」と思っていないか、いや思っているだろう、けどまあいいやえいやーと思って、毎回書いている。基本的に何を書かれても気にしない人なので、最近は「これ書くからね」という許可ももらっていない。けれどひとつだけ、わたしの中で決めていることがある。それは、勝手に評価を下げるようなことをしない、ということ。わたしの文章を通して、仮にわたしが嫌われることはあっても仕方ないと思うけれど、わたし以外の人の価値を下げるようなことは、(たとえ事実でも)書きたくないと思っている。具体的に言うと、夫の両親にも話せるような内容、書き方で書くようにしている。あたりまえのことだけど、あたりまえだからこそ、間違えないようにしたいなと思う。
2025年のおみくじ
おみくじを引くとき、いつも緊張する。5年ほど前だったか、凶を引いてしまい、このままでは終われないと数ヶ月後に別の神社で再度引いて凶、次こそはと大凶、こりずにまた凶、みたいなことを短期間に6、7回繰り返したことがあった。当時つらいことが続いていて、せめておみくじくらい前向きなことを言ってくださいと思いながら引いているのに、ことごとく気をつけよ気をつけよと戒められ、気分がだだ下がった。たかがおみくじ、なのかもしれないけれど、やっぱり「自分に宛てられたことば」だから、わたしは真に受けてしまう。今年初の緊張をしながら、えいっと引いたおみくじは、夫とそろって吉。特にいいのは商売で「大きく利あり」。これはやはり時空を超えたせどり。ではなく、わたしはコツコツと地道に書き続けようと思う。
おわり
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