オンラインゲームは悪いことばかりではない。主婦であり母親でもある私が、クラッシュ・オブ・クランに感謝をする日。
7年前の今日、長男が産まれた。
7年経った今でも、あの出産直後に行うカンガルーケアの温もりや、独特な匂いは覚えている。
カンガルーケア 出産後すぐに新生児を母親の素肌の胸の上で抱くケアの方法。1989年、コロンビアのボゴタで始まったとされており、出産後すぐに親と離し保育器に入れる方法と比べ、親子のきずな作りや母乳育児の促進、育児放棄の減少といった効果があると言われている。
私の場合、里帰り出産が出来なかったので、退院直後からワンオペの始まりだった。
だいたいの育児書には「赤ちゃんは3時間おきに泣く」などと書いてある。だが、これはほとんどがデタラメでしかない。
赤ちゃんは数分おきに泣くし、よく寝て20分。ラッキーがおきれば1時間など。
もちろんこの間隔は赤ちゃんによってもさまざまではあるが、この時期のお母さんのほとんどが眠れていない。例え眠れたとしても、いつ泣くかわからない赤ちゃんが気になり安眠は出来ないのだ。
(下の子の時は3時間キッチリ寝ていた事実は伏せておこう。笑)
それにお母さんは育児だけではない、家事だってある。
もちろんこどもはかわいい。
けど、この時期の私は、常にかわいいと思える余裕はなく。ただただ無心に世話をして、目の前にいる赤ちゃんを死なせないようにする為だけに必死だった。
【約7年前、クラクラを始めた。】
そんな必死な毎日の中、旦那があるゲームを始めた。
クラッシュオブクランだ。
「はなもやりなよ」と進められ、私も軽い気持ちでやってみることにした。
クラッシュオブクラン(以下、クラクラ)は、相手の陣地を攻めて資源を狩る。そうして得た資源で自分の施設を育てる。施設が育つのにはある一定の時間が必要なので、ある意味放置ゲームでもある。
不規則な間隔で起きている私にとって、この放置時間がわりと都合がよかった。そんなこんなで、順調にクラクラの施設が育っていった。
【クラン設立】
そうしてクラクラのアップデートでクランが作れるようになった。(この辺りはうろ覚え)
でしゃばりの旦那が早速クランを作るも、常に起きているからといった理由で、途中から何故か私がリーダーになった。
出来たてホヤホヤにも関わらず、クランには何故か人が集まった。
私は人よりも長い時間、クランを監視できることから、それぞれのクラン同士で対決をするクラン対戦をやらないといった理由でクランからメンバーを追放しまくり、わりと厳しい管理でクランを運営していた。
けれども、それが良かったのか、周りに恵まれていたことも重なり、初期メンのほとんどがサブリーダー、長老、古株メンバーにはとてもいい人ばかりが集まった。
【いつもみんながいる】
おはようから始まるたわいもない会話。
いつの時間に見ても誰かが起きている。
やっほー!と声をかければ、また会話が始まる。
もちろん育児、家事をこなしながらではあるが、ふとした瞬間に誰かと話せる時間は、ワンオペ育児をしている私にはとても有難かった。
それどころか「はなさん、偉いよ!いつも頑張ってるね!」と。母親として当たり前のことをしているだけなのに、褒めてくれる。
とはいえ、もちろん旦那にも手伝ってもらってはいたけど、仕事が忙しく疲れきっている旦那を見ると、全てを頼るわけにもいかない。
言葉を喋らない赤ちゃん、なにをどう要求されているのかわからないお世話。時間の迫る家事に睡眠不足で情緒不安定になる心。
赤ちゃんとふたりきりというものは、絵に描いたような幸せなものでもなく、色んなものと戦いながら、お母さんたちは必死で育児をしている。
あの時、クラクラで当時のメンバーにあえていなかったらきっと、産後うつにでもなっていたと思う。
クラクラでのチャットひとつひとつの言葉は、当時の私を孤独から救ってくれた。
そう思うと、クラクラって人と人を繋ぎ、誰かに息抜きを与えてるゲームでもあるのだなと思う。
今はもうクラクラを引退して、クラロワに変わってしまったけど。あの時、クラクラを始めていなかったら今はないし、クラロワメンバーにも会えていない。
クラッシュオブクランさん。
あの時の私を救ってくれてありがとうございました。長男はもう小学一年生になり大きく成長しましたよ!何年も遊ばせてくれて、色んな人と出会わせてくれて本当に感謝しています。
ありがとう、クラクラ。
ありがとう、シンデレラメンバー。
これからも素晴らしいゲームであり続けてください。
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