さみしさとわずらわしさを天秤にかける夜
今夜の月はストロベリームーンというそうだ。
ひとりは気楽だ。
誰にも気兼ねせずに自分の好きなように、気の赴くままに暮らす毎日。
出かけたいときに行きたいところに行く。
食べたいときに食べたいものを好きなだけ食べる。
基本自分の自由に過ごして、人に会いたくなったら連絡をする。
そんな感じに日々をずっと送っていたわけだけど。
自由が制限されるようになった今。
自由にできないストレスよりも、寂しさがどんどん膨らんでいく。
お笑い番組を見て一緒に大笑いしたいし
おいしいねって話しながらビール飲みたいし
窓から見える満月を一緒に眺めたい
実家でさえも煩わしくて家をでた自分が他人と暮らせるわけがないと思っていたけど、さみしい。
さみしい。
自由であることが前提で、私は寂しさと共存できているつもりだったんだ。
でも、自由が制限されていると、煩わしさよりも寂しさが勝っていることに気づく。
自分が本当に望んでいることに気づく。
自分がどんな人生を歩んでいきたいのか。
そのためにこれから何を乗り越えていかなきゃいけないのか。
今は一人で空を見上げながらそんなことを考えたい。