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【ヤクルト】1位野手派の早坂、1位投手でドラフト上位戦略を組む。

どうも、ヤクルト野手派の早坂です。

将来の主軸候補の準備不足を危惧すると
目玉の野手を上位で確保すべきだし、

今年はそれに値する選手が複数存在するから

ヤクルトの1位は野手だ!

と意見を固めて発信していたわけですが、

最近仮想ドラフトを重ねたうえで

「やっぱ1位は投手入札もアリじゃね?」

と思い始めました。

今回のnoteの構成としては、

当初考えていた1位野手としての上位戦略と
指名想定していた選手リスト紹介

→問題点の洗い出し→改善案の提示
→最終的に立案した戦略,パターン解説

を段階的に説明していきながら、

「投手入札もアリじゃね?」と
思考を変え始めた経緯,その過程

皆さまにも伝わるように
まとめていきたいと思います。


当初持っていたドラフト上位戦略

前提①:例年に比べ上位候補が揃いすぎる大学生投手

個人的な大学生投手格付け


今年のドラフトを追っている人に聞けば、

多少の前後はあるとはいえ
大体こんな下馬評になるだろうな

と思われる大学生投手 上位13名。

松本凌人村田
ちょっと賛否あるかもしれない。

前提②主軸候補として優れた野手を指名したい

主軸候補が欲しい気持ちが
変わることは当然ないわけで...。

今年の市場で上位指名の候補に入れたい野手
”Sランク野手”は彼らで考えています。

(9月までには1番上に佐々木麟太郎がいました)

これを踏まえた基本方針

当初は

佐々木麟太郎→Sランク3名のうち
誰か1人を1位で確保しつつ、

2位で1位級の大学生投手
(=先ほどの上位8名のうち誰か)を抑える

この方針を基本線として
上位戦略を立てていました。

これが甘すぎることに気付く

まず、これが想定として甘すぎるよなあと。

佐々木1名+Sランク野手3名
(度会,真鍋,上田希)

+1位候補大学生投手8名
(東都7人衆+岩井)

これで12名

+前田悠伍は流石に消えると思うので13名
(2位で残ったら指名したいし)

ここで問題なのが、


2位までの指名想定が12名だと
この中からヤクルト(2位が全体15巡目)が
確実に2人指名できる とは言えません。

そしてこの皮算用に追い打ちをかけるように
佐々木リンタローの米国留学が決定し
2位指名以内の希望選手が11名に減少。

ここで9月以降 人気急上昇中の
古謝(桐蔭横浜大)を入れたとて、

野手3,投手9の12名
+前田悠伍の13名。

ここでいったん整理しましょう。

ここまでを整理①

「ドラフトはサプライズ枠があるし
まぁ実際2人くらい別の選手消えるっしょ!」

と言いたくもなるんですけどね。

現場と外では選手のランク付けが違うし
さらに言えば各球団でも変わってくることなのは
過去を見ていれば明らかなわけなので

この13名想定でも、実際 高確率で
自分なりのドラフトが実現できると思うんです。

でも、100%ではない、と。

これだとドラフト戦略シミュレーションではなく
ドラフトお祈りゲーミングになってしまいます…。

もし想定通り()に行かなくても
僕が指名する立場ではないのでノーダメですが、

僕が編成部長として参加していて
その状況に直面してしまったとしたら、

15巡目の2位で早速長考に入る事前準備の薄さ
晒さないといけなくなってしまいますよね。

(2017年14巡目で早速長考して大下を指名した
某球団のことは忘れました)

実際に本番に参加するつもりで
事前に戦略を練るのがドラフトの醍醐味

ということで、

更に戦略を突き詰めていきましょう。

読者の皆さんにも流れが伝わりやすいように、
自分の戦略()の問題点を指摘していきながら
軌道修正を図ろうと思います。


この戦略()の問題点

① 2位で希望の投手が残っていなかったら?

理想
1位:Sランク野手(度会,真鍋,上田希)
2位:西舘昂 (岩井,草加,古謝)

起こりうる現実
1位→Sランク野手
2位:上記4投手誰も残ってない
→誰を指名するか慌てる


② Sランク野手 誰も指名確定できなかったら?

例:
入札競合 度会→ハズレ競合 真鍋
→ハズレで上田希が残っていない

1位→西舘昂,草加,岩井,古謝
2位→・・・

投手に行くか野手に行くか
という初歩的なところから慌てることに


この状況を改善するために取り得る策

① 大学生投手の上位指名候補の幅を広げる

(社会人投手の評価が高いならそれもOK)

追加候補となる大/社投手の例

この例だけで言えば、

この中から2名 優先順位の後ろに連結すれば
13名→15名となって2位までが確実に決まります。

(1位野手で確定できた場合)

② 高校生投手の2位指名を検討する

「2位で上記の投手を指名するくらいなら
 3位で残ってない可能性の高い高校生投手を
         せっかくだし 指名したいわ」

と考えるのであれば、それも良いでしょう。

追加候補となる高校生投手の例
武田陸玖は二刀流してほちい

ちなみに僕は、

高校生投手育成の下手なヤクルト

2位指名の枠を高校生投手に使うのは
渋いと思っているので反対寄りです。

でも武田陸玖は大好きなので
2位・武田陸玖なら100納得します。

木村優人も制球が素で良さげなので
この中から無難寄りにはなるのかな…。


ここは各選手の内部評価や好み次第。

③ 野手の上位指名候補の幅を広げる

豊作の大学生投手を差し置いて
上位の枠を使って指名
するわけなので

中途半端に例年並みの野手を
指名するのは悪手
に思えます。

これに関しては最後の段落で
詳細に書いているので

そちらを後で参照してください。


なので、2位野手については

残りの野手と大学生投手の評価を比べて
どちらを優先するのか?

を判断する必要がありそうです。


ちなみに、

いくらドラ1野手派の人間と言っても
度会ら3名以外の野手1位は無いな

と思っています。


これを踏まえると

Sランク野手3名に入札を続ける

→確定できなかったら投手に切り替え
(上位9投手指定の1番上から指名)

→2位で野手を抑える

という形を想定することになりますね。


では、「2位指名を検討する野手」として
彼らを挙げておきましょうか。

2位候補の野手として挙げられる例


ここまでを整理②




これで、ひとまず形として
立派な「戦略」にはなったと思います。

が、

ここでようやく
最初に書いていた通り

「やっぱ1位は投手入札もアリじゃね?」

という考えが浮かびました。


見やすいようにもう一度、

1位野手に固執した際の
取り得るルートだけを切り取って
ここに貼り付けておきますが。

※選手名は一例。
あくまで想定されるルートの具体例となります。

そう思った根拠

として挙げられるのが4点。


① 1位野手,2位で良い大卒投手が残らなかったときの不自由さ


1位野手-2位で1位候補と言われる投手
ならかなり理想寄りではありますが、


ヤクルトの2位までに
大学生投手ばかりが消えた場合

「2位で残る良い投手を指名すればいいや」

という考えが破綻します。

ただ、結局は2位で

「球団が評価している投手を指名できるか」

が1番のポイントだと思うんですよね。

2位までに1位候補と言われる投手が全員消えて、

1位野手-2位松本凌人となったとしたら
ちょっと荒れそうではありますが、

「先発は現有戦力の底上げで頑張れ。
野手の次世代補強が急務+中継ぎの新顔が欲しい」

と主張している僕からすると悪くないですし。


2位で残る投手が

2位で残って欲しい投手 (現実的には6-9の誰か)

以外だったとして、


それがかなり嫌なら1位野手はリスクになる
(→1位投手で2位野手(or投手連打)が無難な手)

2位指名に値する投手
 上記以外にも多くいると球団が評価する場合
 1位野手はむしろバリューが大きい


結局は「内部評価がどうか」ってところですが、


外からドラフトを考えるうえでは
前者寄りの考えをされる方も多い
と思うので


最終的にあなたがどう考えるかは
あなたの自由です。


② 結局、細野~下村5名が魅力的すぎる

この5人がヤクルト2位まで残ることは
間違いなくあり得ないと言って良いでしょう。


秋のアピールが他の投手よりイマイチで
身長懸念もされやすい下村の2位スリップが

本当にワンチャンあるかどうか。

ここの5人のうち誰かを抑えるチャンスは
1位以外では基本的にありません。


ここをみすみす逃すのか…と思うと
いくら野手派と言えど辛い。

選手能力の絶対的スペシャル度が
東都5名>Sランク野手
なのであれば、
彼らに入札してしまうのも良いのではないか

と考えるようになりました。

これも「内部評価」定期。


③ Sランク野手が2位で残る世界線無くはない

2位が後ろの方の球団からすると、

「俺たちの2位じゃ 良い大学生投手が
誰も残ってない状況、かなり あり得るやろ!」



「ハズレ1位でも大学生投手抑えとくか…」

だったり、

「この高校生投手/野手,大学生野手,社会人
 マジで気に入っているけど、
 俺たちの2位じゃ残らないだろうな…」

 ↓

「繰り上げてハズレ1位!」


だったり が 往々にしてあるのが
現実のドラフト会議。

これがあり得ると察知した場合、

1位は競合級の大学生投手に特攻して
ハズレ~2位でSランク野手を受ける形を作る

というのは無くはないだろうなと思いました。


これって結構願望強いんですけどね。

現場が持つ情報次第の戦略。

④ 2位指名しても良い評価の野手多いなら1位投手が丸い

先ほど2位指名候補の野手として
名前を挙げたのがこの3名。

彼ら以外に
もっと評価の高い野手がいるかもしれないので

それならそれでも良いですが。


度会,真鍋,上田希にこだわらずとも
良い野手は他にもいる
ということであれば、


1位は明らかに競合クラスの投手を優先

→ハズレでも大学生投手に突っ込んじゃう

→2位で内部評価の高い野手を指名


この形が かなり無難になると思いました。


先ほど書いた通り、

2位でSランク野手が誰かしら残る可能性も
一応全否定はできませんし。

僕の場合、

・横山聖哉の2位指名に結構前向き
・上手くいかなくて明瀬ならまあ全然アリ寄り
・最悪武田陸玖行けば良くね?

これらのことから、

2位でSランク野手以外を指名しても
まあ許容範囲だなということで

1位投手入札してもいいな、と。

ここまでを整理③

これを踏まえて、
最終的な戦略案を作っていきましょう。

最終案の作成フロー

東都の競合級投手5名 VS 1位候補野手3名

1位投手もアリじゃね?
ってのを反映させたい
のと、

やはり今年の大学生投手は
補強ポイントを貫通するレベルの高さ
と評価してみる ということで、


優先度を東都5名>野手3名にします。

東都投手5名確定→2位野手

見事クジを当てるorハズレで残っていて指名確定

この場合、2位は残り野手のうち
1番評価の高い選手を指名するだけです。

よって優先度リストはこうなります。

東都投手5名で確定できなかった場合

場の流れやクジ運が悪くて
上位5名の投手誰かで指名確定できなかった場合


・1位候補の野手3名が
 残っていたらそこに行くのか?

・野手は2位と割り切って
 1位投手への入札を続けるのか?


ここに分岐することになります。


1位候補の野手3名のうち何人残っているのか?
によってまた分岐が始まりそうですが、

そうなると流石に説明がめんどくさすぎるので


残りが1名だろうが3名だろうが
野手が残っていたらそこに行くことにします。

よって優先度リストで言うならば

こんな感じになりますね。


1位候補野手3名でも確定できなかった場合


そうなったら、

流石に1位候補の投手を先に確保して
野手は2位で確保することにしましょう。

優先度はこうなります。

1位野手で確定した場合

2位は流石に投手で行きましょう。

優先順位としては


1位候補の大学生投手

→その他の大/社投手2名or高校生投手2名
※大/社か高校生かは好み


リストにするとこんな感じ。

※高校生優先か大学生優先かは好み
ここで細かく優先順位付けしても良い

最終案で取り得るルート

※選手名はルートを説明するための一例

ってな感じでいかがでしょうか。


球団内部では

もっと解像度の高い評価がつけられているだろうな

というのに対し

こちらはかなり大雑把な
優先順位の付け方になっちゃっていますが、


それはまあ素人なりの戦略立案なので
仕方がない、ということで。


最後に、予想できる指摘を2つほど
アンサーして終わります。

考え得る指摘

① 東都5名指名後も2位に良い投手が乗ってたら優先すべきでないか?

1位で東都5名の投手が確定した後の2位、

度会,真鍋,上田希が残っていたら
流石にそこに行くとして

残っていなかった場合

横山明瀬>西舘昂岩井など

果たして本当にこの優先順位で良いのか?は
確かに一考の余地があります。


2023年1-2位で投手の有望株を集め終え
2024年は野手ドラフトに専念が可能


と考えられると思えば、

1位東都5名,2位大学生投手
という選択肢も無しではないとは思いますね。


② 3位以下で主軸候補の野手を狙うのはダメなのか?


・佐倉 侠史朗(九州国際大付高)
・森田 大翔(履正社高)
・仲田 友仁(沖縄尚学高)

1-2位で投手を優先して、3位以下で
今まで登場した選手から残った人や
上記3人のような強打者タイプの高校生を狙う


結論、もちろん無しではないと思います。


これも内部評価定期っていうのもありますし、

ヤクルトの3-4位で○○は美味しい
ってなら指名してもいいとは思うんですが。


ネックなのは
上記3名全員 身体能力面に不安が残ること。


横山は投手兼任の遊撃手で肩が超強い。


明瀬も投手兼任で一定の肩の強さがあり
走力もそんなに悪くない。
練習では三遊外とマルチに挑戦中。


真鍋すら広陵という名門で投手をかじっており
肩は問題なく、三塁や両翼にも飛ばしやすい。


それに比べて上記3名はそのあたりが平凡です。


森田は一応高校でサードですが、
後の二人は基本的にファースト。


その潰しの効きにくさがあるなら
打撃で明確に1位候補と言われていてほしいんですが

確認し得る事前評価では
そんなことはないようで…。


打撃評価はそこそこで
守備位置も制限される選手を

主軸候補と言って
中途半端に指名するくらいだったら、

今年野手の優先度は落として

来年以降
もっと打撃に尖るか潰しの効く選手が欲しい


というのが僕の持論です。


なので、上位指名候補に挙げていた野手以外から
野手を指名するのはあまり気が進みません。


ただこれも繰り返しますが、
内部評価によります。


この選手はヤクルトで育ちそうと
現場の人たちが思っている かつ
美味しい順位で残っているなら

どうぞどうぞ指名してください

と思っていますね。


素人が確認し得る選手評価・情報と
現場が握っている選手評価・情報は違う


これは僕のどのnoteにも言えることです。


ただそんなことを言っていると
ドラフトを楽しめるものも楽しめなくなるので、

持ちうる情報の中で遊びましょ、
ってスタンスでいます。

終わりに

人によって好みも違うと思うので、


このnoteを参考にしていただきつつ
特に優先順位の付け方,選手の名前など

個人でアレンジしながら
ドラフト直前のこの期間に
想像をお楽しみいただけると良いのかなと。

あと僕はやっぱりここまで書いても
度会か真鍋に入札してほしいんだ;;
上田希由翔も好きなんすけどね。

そして今回も例によって
整理画像も含めてかなり工数をかけて
このnoteをお届けしています。


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早坂 レイ
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