12. 忘れていくこと、覚えていること
こんばんは。
11月最後の日ですね。明日からは師走。何もかもが思いがけぬ速度で過ぎ去っていきます。
この1年、自分が何をしてきたのか、そろそろ振り返らなければいけない時期がやってきました。
別に毎年恒例ではないけれど。
ただ毎年思うのは、元旦に掲げる"今年1年の抱負"って年末にはもう覚えてないよなぁというなんとも腑抜けたことです。
夏には早く冬になって欲しいと思うのに、冬になると早く夏になって欲しいと願って、夏の暑さ、冬の寒さを思い出せないのと似ている気がします。ちょっと違うか?
ばかなのかなぁ。
どうして忘れてしまうんだろう。
夏の気温は覚えていますよね。最高40℃くらいで、25℃だと涼しいくらいで、まぁ平均32℃くらいかな!って。
でも、もし今の時期25℃の日があったら、めちゃめちゃ暖かいやんけと思いませんか?
え!夏の25℃は涼しいのに冬の25℃は暖かいの?
ということは、気温って絶対値ではなくて相対値…?
私は生物学者、脳科学者などではないのでわかりませんが、感覚的になんとなくそんな感じがします。
ただ不思議なことに、「今年の夏の暑さ」は忘れてしまっても、「5年前、好きな人と冬の夜空を見上げた時の寒さ」はずっと覚えているんですよね。
なんとロマンチックな演出だろうか、、
とかは置いておいて。笑
5年前の夏ってどのくらい暑かったかは覚えてないのに、あの時どのくらい寒かったかは覚えてる。
なんでこんなことが起きるのかは、さすがにみなさん直感的にお分かりだとは思いますが、おそらく
「思い出」
ですよね。
いつ、どこで、何を、どんな会話を、誰としたのか。具体的に覚えているほど、それはあなたにとって大事な思い出だということです。
きっと、その時の気温がどのくらいだったかも思い出せるでしょう?
記憶って、脳が大事だと判断したものとか、印象が強かったものが残りやすいんだって。
で、そこに深く絡んでくるのが「感情」。
感情が大きく動かされた記憶が大事、印象的だと判断される。
だから何度も見たものだとか、ひどく驚いたこと、悲しんだこと、幸せを感じたことを特に覚えているらしいです。
例えば勉強するときも、「これは絶対に忘れてはいけない」と思いながら、何回も見て、演習問題を解いて、合ってても再び見て、、、
を繰り返していけば、「めっちゃ目に入ってくるこの単語〜!大事そう〜!」と脳が思って、大事なものボックスに入れてくれるというわけですね。
じゃあ逆に忘れてしまうのはどんなことかというと、今の話をそのままひっくり返して、脳が忘れてもいいと判断するもの。
新たに記憶されるべき大事な出来事をしまうためのスペースを空けるために、どうでもいい記憶はどかされてしまうんですね。
私は、これまでの経験が今の私を形成しているから良かったことも悪かったことも全て覚えていたいと思ってしまうけれど、
忘れてることって多分忘れてることすら忘れてるから、脳が大事だと判断した覚えていることだけでも、この先も忘れずにいられたらなと思います。
ただし、忘れたくても忘れられないもの、これに関してはもう仕方ない。忘れられないでしょう。笑