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ありがたきことかな|茉記

わたしが住んでいる街には神社やお寺がたくさんあり、ふだんは夕方からなんとなく雰囲気も変わる。
怖がりなわたしは日が暮れてからは立ち寄らないけれど、大晦日は夜遅くからたくさんのひとが街を行き交い、年があければにぎやかにを初詣をしている。
元旦はいつも、初日の出が昇るころに氏神様へと向かう。氏神様の本殿からは、海から昇りはじめたお日様がまぶしく、その様子を見ながら初詣を済ませて海へとごあいさつに向かう。初日の出を見終えたばかりのキラキラしたひとの波とすれ違いながら、ひとが少なくなった浜辺で波の音を聞きながら、しばし静かな時を過ごす。
けれど2024年の終わりにしっかりと寝込んだおかけで、今年の元旦は家で過ごしている。お愉しみの舞台のカーテンが突然降りたように、おおきな切り替えのタイミングにやってきたデトックスタイムは、いまわたしにとってほんとうにたいせつなことを教えてくれて、こまやかな瞬間への感謝で満たしてくれている。例えが食いしん坊ならではかもしれないが、ひさしぶりに口にした、すりおろしりんごのみずみずしさと自然の甘みは、あの瞬間にしか感じられないような気がしている。まちがいなく、こうしていただいたいのちでわたしのからだが、日常が作られている。起き上がれるようになると、日々を送るために欠かせないわたし自身のいろいろな筋肉への感謝もじわじわと湧いてくる。
ゆったりと静かに過ごす元旦に、2025年についてカードをひいてみた。

"meditation"

デトックスタイムを経ても、わたしはまだまだ内側に静けさが必要のようだ。

今年はじめることも、続けることも含めて、今年は!と決めていることをていねいにすすめていくためには、内側の静けさが土台となるのだろう。

"一年の計は元旦にあり"と、こどもの頃よく父に言われたような気がするけれど、2025年の元旦にリレーエッセイの順番が巡ってきたことは"ありがたきことかな"

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HAKKOU(はっこう)/リレーエッセイ
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