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36歳の私が、今やりたいことと、目指す場所
最近、仕事の場で「今後どんなことをしたいのか」と立て続けに聞かれたので、この機会に、自分の心の中を探りながら書いてみようと思う。
まず今の私の仕事は何か、ということからだけど「半径5メートルの日常を編集してコンテンツにする」ことが、これまでもこれからも、私の特技かつ仕事だと思っている。
エッセイストとかインフルエンサーという言葉がわかりやすいと思うけど、「生活」、そしてその土台になる思想や思考をコンテンツに変換することに、日々取り組んでいるつもり。
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「美容」「収納」「ファッション」など、専門分野を持つ友人も多い中で特にこれといって専門性がないことをコンプレックスに感じた時期もあった。
けれど、ある時ある人に「専門性もないのに活動し続けているのが、逆にすごくない?他にいなくない?」と言ってもらえて「たしかに。逆にこれが私の売りかも」と思えた。
日常をコンテンツに変える生活を続けて、なんと今年で19年目。我ながらしぶとい。
自称する肩書を「ブロガー・作家」で統一しているので、ブログや本という形式にこだわりがあると思わせてしまうこともあるけれど、以前から私は作家は作家でも「ネット時代の新しい作家」と名乗っていて「媒体を横断して届ける」ことを重視している。
そもそも作家とは「インフルエンサー」や「クリエイター」なんて言葉がまだ無くて、情報流通の主流が本だった時代に生まれた肩書だろうから「インスタグラマー」や「YouTuber」だって現代版の「作家」と言っていいと思う。(最近はインフルエンサーが作家よりも本を売ったり、作家がSNSでフォロワーを伸ばしたりと垣根がどんどん曖昧になっていますね~)
大事なのは「情報や思想を読者に届ける」ことであって、手段は本でもネットでも、小説でも動画でもなんでもいい。
「なんでもいい」とはいったものの、読書が好きだからこそ、本にこだわった時期もあった。ただ、妊娠・出産を経て、育児に追われる中で読書量が減り、一方で半端な時間を埋めてくれるSNSや動画視聴の時間は増え、どれかだけでなく、どれも必要だし楽しいと実感してからは、「私だってその時やりたいことを、好きにやってみたらいいじゃん」と改めて思えるようになった。
今はブログ、インスタ、note、ショート動画、コラボ商品づくりなど、自分のその時の熱量とご縁を大切にしながら、どれが中心ともいえない活動を続けている。
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そんな私が仕事を通して、今何をしたいか、どうなっていきたいかというと、まずは、情報、勇気、希望を届ける発信者でありたい。
私に生産できるのは、大号泣して人生に革命が起きるレベルの作品ではないだろうけど、日々のささやかな楽しみくらいの規模なら出来ると思うし、その「ささやかな楽しみ」をかき集めれば日常が明るくなることを、私自身もよく知っている。自分の生きづらさだけでなく、他の人の生きづらさまで自動的に目に入るこのヘビーな時代に、私も、誰かの心の栄養補給が出来る存在でありたい。
そして、この活動を続けることで、女性の人生の選択肢を増やす「生き方」のインフルエンサーになりたい。
12月にたまたまお仕事で占ってもらった時に「あなたの人生のテーマは『女性に選択肢を伝え、癒やす』です」という言葉を貰って、目の前が照らされた感覚になった。
フォロワーさんに女性が多いこともあり、女性ならではの悩みや葛藤に触れる機会は多い。
職場での性暴力に周りが気づいてくれない。
事実婚を親が許してくれない。
離婚したくても経済的な理由で出来ない。
仕事復帰したいのに、夫の理解や協力が得られない。
家庭内で家事育児分担が不公平で、日々心を削られる。
経済的な選択権が自分に無く、趣味の買い物にさえ夫の許可が必要。
元パートナーが養育費を払ってくれない、などなど…。
どれも、深刻で一大事なのに、同時によくある話で、一部は身に覚えもある。この国で女性として生きていくことの辛さから目をそらせる日なんて無い。
私には、つらさを変わってあげることや解決策の提案は出来なくても、寄り添い、一緒に考えることは出来るし、私の経験から役立ったことをシェア出来る。フォロワーさんの知見をシェアするためのハブにもなれる。
フォロワーというポップな単語を使うとつい忘れそうになるけれど、私はネットを通じて悩みを抱える一人一人と繋がっていて、言葉を届けられる距離にいる。
その重みを自覚しながら、与えるだけではなく、時には支えてもらいながら、お互いの人生を良くしあう戦友のような関係をたくさんの人との間に築きたい。
それが今やりたい、とてもシンプルで、でも意外と難しいことです。
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