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#4 世界を拡げる方法は、旅だけではない

あなたは高校生のころ、どんな悩みを抱えていましたか?


勉強に部活に、人間関係に、それぞれ悩みはあったと思いますが

わたしが高校生のころは、
学校・家という小さな世界のなかで生活が完結してしまっていることに
すごく息苦しい・生きづらいといった違和感を抱えていました


今になって、あれは思春期の感情だったんだなあって思えるけど
そのころはもやもやの原因が分からなかったから
すごく悩んだし、感情の起伏に振り回されることもしばしばでした



そんなこんなで わたしもなんとか大学生になったものの、
コロナ禍で再び自分を見失ってしまい、
これからのこと、自分のこと、もろもろについて
一度立ち止まって見つめ直す時間が必要だと思い、休学をすることに。


そしてその休学生活の中では、
今まで以上に本を読むように意識しました


本を読むことの魅力は、
フィクションでもノンフィクションでも、読むだけで
いろんな人の人生を自分の経験に重ね合わせたり、追体験して
どんどん自分の人生の中に 新しい価値を取り込むことができること。


その魅力に気づいてからは、
本を読むたびに自分の世界・視野が拡がっていくような気がして
どんどん自分の内側が豊かになっていくのを感じました




さらに、休学生活の中ではもうひとつ
高校生の社会の中では出会えなかったような人たちと会うことも目標にしていたので


模範にしたいと思える人から反面教師にしようと思う人まで
十人十色いろいろな人と出会って、
その人の生き方や価値観を聞いたり、逆に自分が話したり。


最初はもやだらけだった自分の考えも、
アウトプットすればするほど
自分はこんな考えを持っていたのかと気づかされることも多く、
どんどん洗練されたものになっていきました。



こんなことを繰り返しているうちに、


別に人の生き方は
【大学を出る→就職する→結婚する】ことに縛られてはいないし、

世の中には思ってる以上にたくさん生き方も選択肢もあって

そのなかで自分は個性を発揮すれば良いし、
自分は自分のしたいような生き方をしてもいいのに

自分を窮屈にさせていたのは、周りの環境じゃなくて
自分自身の考え方だったんだなあ・・と考えるようになって


気づけば
高校生のころに自分が感じていたもやもや・生きづらさのようなものは
きちんと整理されて、すっきりなくなっていました



わたしはこれらの経験を通してやっと「自分」の土台ができて、
そこで初めて自分は「大人になれた」

自分流に言い換えると・・
以前の自分とはまったく違うような、新しい自分が『もう一度生まれた』という感覚を持ちました。




わたしはこの経験を活かして
いまの中高生に本を読むことの大切さや可能性をもっと知ってほしいし、
それと同時に、つまらないように見える大人ばかりじゃなく、楽しんで生きている大人がいることももっと知ってほしい。


そして、それらを知ったうえで、これからの進路を考えてほしい。

自分の将来は「誰かに決められる」のではなく、
「自分で決める」ということに、気づいてほしい。




コロナ禍で、中高生の社会はもっと狭くなっていると思う。

だけど、
世界は学校・家だけじゃないし、大人は先生・親だけじゃない


当たり前のことだけど、学生の頃にはなかなか実感しにくいし
視野を拡げろなんて言われたって、何をしたら良いか分からないし、
簡単にできることじゃない


そこに、中高生が少しでも視野を拡げられるような、
少しでも思春期の悩みを軽減できるような選択肢のひとつとして、
なにかできたらいいなあと、思っているのです・・


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