「人はなぜ働かないといけないのか?」に対する答えを見つけよう【キャリコンサロン編集部】
人はなぜ働かないといけないのでしょうか?「それはもちろんお金のため」という答えはちょっと味気ないですよね。もう少し潤いのある答えを一緒に考えましょう。
皆さん、こんにちは。
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。
先日、相談者から「有意義な時間でした」と言われ、若干舞い上がり気味でnote執筆に励んでおります(笑)。
キャリアコンサルタントのコミュニティ「キャリコンサロン」のnoteマガジンに参加しております。
私は水曜日担当です。
今週のお題は「仕事について話そう」です。
以前、中学生向けのキャリア授業のために、
「人はなぜ働かないといけないのか?」
というテーマでプレゼン資料を作ったことがあります。
というのも、中学生のキャリア教育には、
社会における自らの役割や将来の生き方・働き方などについてしっかり考えさせる。
という大きな目標があり、その目標に沿った内容の授業をしてほしいというリクエストに応えるために作ったのです。
しかしながら、昨今の状況により授業の実現が難しくなり、プレゼン資料はお蔵入りになってしまいました。
せっかく作って陽の目を見ないのも勿体ないので、今回その内容を共有しながら、皆さんと一緒に考えていこうと思います。
◆お金を稼ぐことだけが理由じゃない
「人はなぜ働かないといけないのか?」
と質問された時、まず最初に思いつく答えは
「働いてお金をもらうため」
「お金が無いと生活できないから」
ではないでしょうか?
でも、この回答だけではちょっと味気ないと私は思うのです。
確かに、働いて多くのお金をもらえることは嬉しいし、欲しいものをたくさん買えて幸せを感じられるでしょう。
でも意外なことに、人はお金がたくさんあれば、それに応じて幸せの度合いが高くなるわけではないようです。
内閣府の調査によると一定の年収を超えると幸福度は逆に下方傾向になるというデータが紹介されているのです。
◆働くことは社会貢献である
また、お金がいっぱいあれば働かなくて良いのでしょうか?
想像してみてください。
みんながお金があるからと働かなくなったらどうなるでしょう?
食べ物を作る人・運ぶ人・売る人がいない
電車やバスを運転する人がいない
壊れた建物・道路・橋などを直す人がいない etc…
我々の生きている世の中はあっという間に機能しなくなり、荒れ放題になりますよね。
この世の中を機能させるため、言い換えれば誰かにとって役に立つことが仕事として存在しているのです。
「働くことは社会貢献」なのです
助けてもらったらお礼の気持ちを伝えるのが世の中のルール。そしてそのお礼の気持ちを伝える手段が「お金を払うこと」なのです。
言い換えれば、お金を払うことは、
「あなたの仕事にはその金額分の価値がある」
と伝えることなのだと思います。
◆働く意義を再考する時
しかしながら、ITや自動化などの技術革新によってこの考え方が成り立たなくなる危機に瀕しています。
このような内容がテレビやネットで広く伝えられ、それを見た若者たちが働く意義を見い出しづらくなるのは当然です。
では、どうすればいいのでしょうか?
その解決策は、
仕事の内容を詳しく伝え、働くことにもっと興味を持ってもらう
ことなのだと思います。
この解決策をサポートできる本があるので、ここで紹介しておきます。
小峰書店の「仕事ファイル」です。
この本は若い人が知らない仕事についての内容、面白さ、やりがい等をわかりやすく伝えている良本です。
紹介されている仕事は200種類以上。ぜひキャリア教育に活用してもらいたいものです。
いかがでしたでしょうか?
私が若い頃は、働くことで世の中そして自分たちが豊かになっていくのが実感しやすい時代でした。
そのような時代で生きていたので、働く意義を見い出すことはそこまで難しい事ではありませんでした。
しかしながら、既に豊かになりすぎている現代では働く意義を見つけづらくなっています。
「人はなぜ働かないといけないのか?」
の答えを再考する時なのかもしれませんね。
私たちキャリアコンサルタントは皆さんが働く意義を見つけることもお手伝いできます。
困った時はぜひお声がけくださいね。
ではまた!