
軽く飲みいくか
久しぶりに「バンド練習」をしている。
友達のライブの手伝いで、ドラムをやることになった。
ドラムを叩くのも久しぶりだし、数人でスタジオに入ってリハをするなんていつぶりだろう。
リハ終わりには、当たり前のようにみんなで軽く飲みに行く。
各々の暮らしぶりとか、最近の興味なんかを話しがら盛り上がる。
昔は、いつでも、みんなで集まって泥酔するまで騒いでいた。
本当にそればっかりで、大口を叩いてばっかりで、イラついてばっかりで。
少しずつ、みんな別れていった。
いつしか「友達と集まって飲む」ということは、生産性のない無駄なことだと思うようになった。
ダメなことだと決めつけて、離れようとしていた。
ダメになることが怖くて、いつまでも友達とべったりなやつをバカにして、成長したようなふりをしていた。
そんなふうに怖がったことさえ忘れていた頃になって、友達と定期的に集まって飲む機会ができた。
飲みすぎることはよくないんだけど、楽しい。
「ダメなこと」なんかではなかったな。
週に一度ほど行きつけのバーで飲む。
しかしバーでの会話と、「友達と居酒屋」で会話するのは、全然違う。
とにかく速い。飲むのも、喋るのも。
ものすごい速さで、「ズレ」ていく会話のうねり。
このうねりに乗ることが、下手になったように思う。
明らかに言い間違いが増えていたし、非常に偏った言語感覚で話しているような気がした。
こういったことに対して、昔だったら不安になってうまく喋れなくなっただろうなと思う。
むしろ今は面白いと思う。
言い間違いが多いの出川(哲朗)さんみたいだなと思う。じゃあ人気者じゃないか。めっちゃいいじゃないか。