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人間関係の悩み/職場での実例から学ぶ歩み寄りのコツ

「自分を客観視するにはどうしたらいいの?」まだ幼いと思っていた息子(高3)から、ふいに聞かれてびっくりしました。
「まずは想像してみることじゃない?」と答えながらも、様々な思考が広がっていくのを感じて、なかなか面白い質問だなぁと感心しました。

少し前に、メンバーのSさんが退職の意向を固めたという話を書きました。「やりたいことが見つかった!」ということで応援したい、という前向きな内容でした。

今回は、前回あまり触れなかったネガティブな人間関係についてお話ししたいと思います。

(少し前の記事はこちらです)


<Sさん退職のきっかけ>

Sさんが転職活動を始めたのは、上司のM課長と合わないことがきっかけでした。価値観や大切にしたいことが異なっており、Sさんは「業務の目的や意味」を大切にする人。一方、M課長は「実務知識の質と量、正確さ」を重視する人でした。同じ業務について話していても、お互いに違う観点から理解しようとしているため、しばしば認識のズレが生じていたようです(冷汗)

これまで私は、SさんとM課長の両方に折に触れて話をし、お互いの観点の違いを説明しながら「お互いに歩み寄ってください」とお願いをしてきました。

<それでも解決しなかった理由>

おそらく当初はお互いに「話が通じにくい人」程度の認識だったのではと思います。
しかし、話が通じない頻度が増えるとイライラが募り、「上司と部下の関係性」、つまりSさん側は「上司だからもっとわかりやすく説明すべき」、M課長側は「部下だからまずは指示を受け入れるべき」という思いが加わり、徐々に感情的に「苦手な人、気に入らない人、嫌いな人」となっていったようです😓


<お互いの言い分>

結局、Sさんは転職活動を始め、「そちらが楽しくなった。そっちが私の進む道」と言ってくれたので応援することにしました。
しかし、M課長との関係性についても触れないわけにはいかないし、M課長に対してもSさんからの相談内容を話さないわけにはいきません。
各々別々に「歩み寄ってください」のお願いについてどうだったか聞いてみました。

Sさん:「私は何度も、いろいろな形でアプローチする努力をしました」
M課長:「自分はSさんのことを考えて、他のメンバーより丁寧に説明する時間を何度も設けました」

お互いに歩み寄る努力を十分にしたと言ってくれました。


<決定的に足りなかったもの>

私はさらに具体的にどうしたのか聞きました。SさんもM課長も本当の話をしてくれたと思います。

では、二人とも歩み寄る努力をしたのに、なぜうまくいかなかったのでしょうか?
みなさんは何だと思いますか?

私は二人の話を聞いて、わかりました。
それは・・・
『お互い相手ではなく、自分にしか意識が向いていなかったから』
です。

SさんもM課長も、「いかに自分のことを理解してもらうか」だけを意識して、時間を使いアプローチを工夫していたようです。

よくある単純な話ですが、お互いに自分を押し付け合うだけでは歩み寄れるわけがありませんよね


<おわりに>

みなさんの周りでは、似たようなことはありませんか?

私の職場では、ちょくちょくあります😓
「お互いの理解を深めよう」とか言いながら自分を押し付けてくる困ったパターン😱
よく「相手はどう言っているのか」「相手はどう思っているのか」と質問しながら、相手の立場で考えることを促そうとしますが、悩ましいことに考えられない人は考えられないようです😱😱
SさんとM課長のように、お互いに良くない感情を持っている場合は、さらに難しくなります。

今回のことを通じて、
より細かい観察と早めの対処が肝心だと反省しています


では、また。
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