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インクジェットカートリッジの苦い思い出

 先日、家のプリンターのインクジェットカートリッジを交換していたら、ふと24年程前の出来事を思い出しました。

 あれは、お客様向けのプレゼン資料を作成し、プレゼンを行った日のことです。
上司から「お客様が会社の工場見学している間にプレゼン資料を10部程印刷して、帰る際に渡したいので大急ぎで印刷してくれたまえ」と言われました。
早速印刷に取り掛かりましたが、なんと運悪くインク切れに。
 会社にはカラーのレーザープリンタが導入されておらず、カラー印刷は我が家のプリンターと同じレベルでした。

 会社インクのストックを探しましたが、これまた運悪く在庫切れ。
慌てて業務用車で街へインクカートリッジを購入しに行きました。
 やっとのことで購入し、プリンターにセットして印刷を再開。
しかし、プレゼン資料には背景があり、インクが恐ろしい勢いで減っていきました。
今回は何本か購入してきたので、ストック切れの心配はないだろうと思っていましたが、予想外の現象が起きました。

 数十枚に及ぶ資料が、まるでスルメのように曲がっていくのです。
それでも何とかお客様用の10部を印刷用意し、ギリギリで上司に渡しました。
 ところが、上司から「君は、お客様にスルメのような資料を渡すのか?君は常識がない」と叱られてしまいました。
「所詮、インクジェットプリンターではこの程度です」と言い訳をしたら、
『言い訳するな!』とさらに叱られました。
 結局、バタバタした割には叱られ損、お客様には資料をお渡しできませんでした。
 今思うと上司は、お客様に良いとこ見せたかったんでしょうね。
ただ、レーザープリンターとインクジェットプリンターに違いが判らなかった。
 頭のいい上司も、この手の事には疎かったようですね。(笑)


 今の時代では考えられない思い出です。
それから1年以上経過して、ようやく会社にカラーレーザープリンターが導入されました。(笑)

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