紀伊半島旅行記 花の窟神社
今回は、三重県熊野市の花の窟神社ついて記事を書きました。
自然物を御神体とする神社は日本でも珍しく、古代から続く信仰形式が見てとれます。
創建は不詳ですが、日本書紀にも記載があり、日本最古の神社の1つとして崇められています。
ご神体は、巨岩の麓にある「ほと穴」と呼ばれる高さ6メートル、幅2.5メートル、深さ50センチメートルほどの大きな窪みがある岩陰で、伊弉冉尊の葬地とされています。
社殿は存在せず、高さ約45メートルもの巨岩である磐座(いわくら)を御神体としています。磐座は神社の中心的な存在であり、伊弉冉尊を祀る場所とされています。
白石を敷き詰めて玉垣で囲んだ拝所が設けられています。
一説には、伊弉冉尊を葬った地はおよそ西1.3キロメートル先にある産田神社(うぶたじんじゃ)であり、当社は火の神である軻遇突智の御陵であるとも言われています。
花の窟神社では、伊弉冉尊の拝所の対面にある高さ18メートルの巨岩が、軻遇突智の墓所とされています。
花の窟神社がある熊野周辺は黄泉の国と接する場所とされ、「よみがえりの聖地」としても有名です。
中でも花の窟神社は熊野における自然信仰(巨岩信仰)が現在も残る強力なパワースポットとして知られており、2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産にも登録されています。
また、毎年2月2日と10月2日に行われる「お綱掛け神事」も有名です。
この神事では、御神体である巨大な岩と境内の南側にある神木の間に7つの自然神を表す縄を渡す儀式が行われます。
多くの参拝客で賑わう熊野の大イベントとなっています。
皆さんも機会があれば、ぜひ花の窟神社を訪れてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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引用資料
引用元: Wikipedia - 花の窟神社