見出し画像

061  開吉茶館

茶館の新形態。

【お勧めシーン】 1人ランチ
【こんな人に】 中国茶好き、新しい文化に触れたい、店内で仕事したい、食べたことがないものを食べたい、地元人気重視

2022年くらいから、この「開吉茶館」のオープンとともに中国茶の概念が変わったと思う。茶器や茶芸不要で、お茶請けも自由で、普段の生活により近いスタイルのお茶の飲み方。

お店の人を取材したとき、モチーフは成都の街角の茶館だと言っていた。みんなで腰掛けて、店内では何をしていても自由な、ああいう空間が理想だと言っていた。あと、コーヒーやお酒みたいに、構えなくても飲める普段の中国茶。

この「開吉茶館」は、フードメニューもおいしい。イチオシは、以前広西料理の「桂芭蕉」でもご紹介した「腌水果」(32元)。イチゴ、マンゴー、グアバなどのカットフルーツを甘塩っぱいスパイスにつけたもので、最初の一口は違和感いっぱいなのに二つ目からはハマる味(ハマらない人もいると思う)。

「腌水果」(32元)。通りがかるたびについ買ってしまう。季節によって具材が変わる。

本店は南昌路にあるのだけど、個人的に行きやすくてテーブルが広く、仕事しやすいのは久光百貨のところの店舗。

仕事は、各テーブルにコンセントもあって自由に使える。仕事をしに来てくださいというスタンス(これ、従来の茶館では難しかった)。伝統のものの良い形でのアップデートの代表作という感じ。このお店を知ってから、「仕事にはコーヒーより中国茶かもしれない」と思い始めている。


<これもお勧め>

「鶏伴翅」(32元)。甘辛のチキンウィングにパリパリのコブミカンの葉。
「牛肉酸湯粉」(42元)。酸っぱからスープの米線(「上生新所」店にて。全部のお店にあるかは未確認)。
「南糯普洱」(29元)。コールドブリュープーアール茶。冷たいのに、餅米のような濃厚な香り。

<DATA>
上海市静安区南京西路1618号久光百貨1階S103号
地下鉄2、7、14号線「静安寺」駅2号出口から徒歩1分
10:00-21:30

(掲載日:2025年2月2日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集