【音楽の話】#2 キー
#1はどうでしたか、難しかったでしょうか。今回はキーについてです。カラオケでもキー変更ボタンを操作しますよね?つまりキーって本当は身近なものなはずなんです。
音の名前
実はドレミファソラシはイタリア語なんです。なので日本語と英語の表記を紹介します。
日本語はラの位置から数えて、イロハニホヘトなんです。カタカナで書くのが普通ですね。クラシックの楽曲の名前にイ短調とかついてたりしますよね。あとト音記号の「ト」やヘ音記号の「ヘ」もこの音名のことです。
英語ではラの位置から数えて、ABCDEFGなんです。曲名で「G線上のアリア」とかありますよね。ソの音のことです。今後キーやコードの話をするときにはすべてこの英語の音名を使います。なのでここで覚えてくださいね。
キーとは
前回、西洋音階は全全半全全全半のパターンだと書きました。このパターンは12音のどこからでも始めることができますよね。なのでどこから始めるかを示すのがキーです。
つまりドレミファソラシならキーCということになります。
ソラシドレミ(ファ♯)ならキーGですね。
イメージするのが難しいかもしれないので表にしてみました。
表を見て分かったと思いますが、覚える必要はないんです。数えれば簡単にわかります。
アドリブで弾けるようなプレーヤーのひとは感覚でわかるのかもしれませんね。
キーの変更(移調、転調)
ここまででなんとなくわかったと思いますが、カラオケのキー設定はこれを半音ずつ動かしているだけなんです。
例えばカラオケでキーFの曲がちょっとキー高いいから-1するというのは、キーEに移調しているんです。あ、「調」というのがキーの和訳です。気持ちいい音の流れのことを調べ(しらべ)とか言いますよね。
ちなみにカラオケで原キー(原曲のキー)というのはアーティストさんがCDなどで歌っているキーのことですね。
さらに、曲のサビとかでキーが突然変わることありますよね。これを転調といいます。曲の構成としてキーを変えています。半音上がるパターンは結構多いですね。
度数とは
キーが違うとつかう音も違うのでどんどん複雑だなぁ、と思うかもしれません。そこで、全部ドレミファソラシに移調しちゃえばわかりやすいですよね。でも、そういうわけにもいかないので、どのキーでも全全半全全全半なら音名ではなく、全全半全全全半の並びで共通の表現にしちゃいましょう。
そこで度数というものを紹介します。ドレミファソラシやソラシドレミ(ファ♯)をⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶとローマ数字で共通の表現とし、各数字は全全半全全全半の間隔で並んでいる(相対的な)音程を指します。
これでキーはなんであろうと基準になる音はⅠ、その全音上はⅡと考えていくことができます。
上のほうで説明したキーの表がこんなにシンプルになりました。
改めて全全半全全全半
どうですか?ここまで様々な呼び方は覚えてきましたが、結局は西洋音階は全全半全全全半の並びってことだけわかっていれば、音階もキーも理解できますよね。
ここまでくれば、もうこの先の音楽理論の話は楽しいことしかありません。次回はコードの話にしようかな。