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この絵はこの詩から生まれました ──詩の世界をアートに [第77回]
![](https://assets.st-note.com/img/1711920523428-xajxzwXmfz.jpg)
過山家 山家を過(よ)ぎる
流水聲中響緯車 流水声中 緯車響き
板橋春暗樹無花 板橋 春暗く 樹に花無し
風前何処香来近 風前 何処か 香の来ること近き
隔崦人家午焙茶 崦(えん)を隔て 人家午(ひる)に茶をあぶる
高啓
流れる水音にまじって 糸車の音がする
板橋のあたり 春ほの暗く 樹には花が咲いていない
風にのってどこからか いい香り
小山のむこうの家で この昼時 茶をほうじているようだ
*今回のこの絵、ちょっと線の描き方を変えてみました。
できるだけ直線的に描いてみたのです。
最近、書道展をよく見ています。
もちろんパソコン上での話ですが、
すばらしい書家がたくさんいるんですね。
80%の書は読めません。
知った漢詩や俳句があると読めますが、
読めなくても線、形、余白の美しさは感じます。
白黒のアートとして鑑賞すれば楽しめます。
書に影響されて、私もちょっと
未知の表現にトライしてみたのです。
こうして毎回、さまざまな詩を絵にしていくと、
すこしずつ自分の表現も広がっていくようです。