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この絵はこの詩から生まれました ──詩の世界をアートに [題51回]
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行き暮れて
木の下かげを宿とせば
花や今宵の
あるじならまし
平 忠度
*有名な和歌です。
美しく印象的な歌です。
私は長い間、この歌は西行法師の作だと思い込んでいました。
一人旅する西行にぴったりのイメージだったからです。
しかし、今回確認の意味で調べてみたら、間違いに気がつきました。
平忠度(たいらのただのり)の辞世の歌だったのです。
武術よりも和歌の好きな、公家のような人だったようです。
この人のこと、私の年代では、
「さつまのかみただのり」(薩摩の守 忠度)という、
電車不正乗車、ただ乗りの言葉として知っていました。
話は変わりますが、最近ソロキャンプというのがユーチューブで
はやっています。
重い荷を背負った、若い女性のひとり徒歩キャンプなどもあり、
薪を割って焚き火をし、料理を作るのが楽しいといっていました。
中世のソロキャンパー忠度、結構楽しんでいたのかもしれません。
そんなわけで、私のこの絵、気分は西行で描いています。
国文学の先生からはお叱りをうけそうですが・・・