チー牛 移民 ブーム
まとめ
A. 日本におけるチー牛の地位は低い
B. 日本の理系職種では、たくさんのチー牛たちが働いている
C. 今後、脱中国の動きが加速するため、世界的に理系人材の需要が爆増する
D. チー牛は、チー牛に冷たい日本を捨てて、海外へ移民する
日本国の製造業は人材流出により、加速的に衰退する。
円安とインフレに歯止めがきかなくなる。
林檎 もぎれ ビーム!
一寸先は闇、来年のことを言うと鬼が笑う、などというが、未来に起きることは予想できることもある。
今後、地球温暖化は進み夏はより一層暑くなるとか、日本の円が安くなり続けるとか、今後インフレが加速度をつけて進むことなどである。
そして、2030年代に確実に流行する ”事象” がある。
「チー牛 移民 ブーム!」
さよなら絶望先生の、「林檎 もぎれ ビーム!」の語感で!
(※ チー牛とは、イケてない男性のことを指す俗語である。)
概して、理系には、チー牛が多い。
母親が息子にたいして教育熱心な場合、子供を理系に行かせることが多い。(僕もそのくちである。)
合い言葉は「理系から文系にはいけるけど、文系から理系にはいけない!」である。子供の可能性を広げることを大義名分として、理系に行かせる場合が多い。
教育熱心な母親は、概して息子を甘やかしがちだから、覇気がない顔つきになる。特に、もくもくと勉強ができるタイプはチー牛になりがちだ。男が多く、女が少ない環境で育成されることで、より一層チー牛に磨きがかかる。
彼らの多くが、結婚できずに、日本の片隅でくすぶっている。
なお、ここでいう理系職は、製造業全般を指している。
設計、研究開発はもちろんのこと、製鉄所や化学工場の運転員や、スタッフ、溶接工*なども含む。
(*溶接というと、ブルーカラーの職 と思われるかもしれないが、難しい材質の溶接ができる人材となると、ほんとうに日本に数人しかいなかったりする。工場のトラブルで、特殊な溶接が必要になれば、関係する会社がコネをフル活用して溶接士の手配をしている現実がある。一級溶接士の手配は綱渡だ。だが、彼らの給料はそこまで多くはない。日本企業特有のカルテル体質で、給与を抑制しているのである)
ほどほどに仕事をして、蓄財してFire(早期リタイア)
女性が苦手なチー牛にとって、最適な人生戦略は「ほどほどに仕事をして、蓄財してFire(早期リタイア)」である。
なんだかんだで、女はカネがかかる。もちろん、生まれつきの優位性(モテ)をもつ人間はその限りではない。だが、チー牛たちは、イケてないので、女性とお近づきになるためには、”カネ” が必要なのである。
この点については、みずほ総研のレポートが、未婚率増加によるFire志向の急増、その結果としての労働力不足に警鐘をならしている。
理系人材の需要増加
理系人材の需要増
これから、世界的に理系人材の需要が増加する。
自由貿易が後退するとともに、脱中国が加速するからだ。
世界は、中国が抜けた穴を埋めるために、大量の工場を建設せざるを得なくなる。
アメリカによるグローバル化の後退
トランプ大統領の政策により、アメリカが保護貿易政策を強化する。アメリカが保証・維持し続けた、自由貿易体制、グローバル化が後退する。脱中国
アメリカが保護貿易の標的としているのは、世界で一番ものづくりの拠点が集中している中国だ。製造業において中国の世界シェアは3割である。
アメリカは、西側諸国にも脱中国に舵をきるよう圧力をかけている。
そのうえ、中国政府側も脱中国につながる政策を打ち出している。犯罪となる要件が曖昧な反スパイ法を成立させるなど、やりすぎとも思えるほど、対外的な強硬策をとっている。
アメリカ側のしめつけと、中国側の過剰反応と、その両方が原因となり、脱中国の動きは加速する。
(※ 中国の反スパイ法を、過剰反応と記載したが、独裁政権維持に必要な措置であった可能性は高い。チュニジア、エジプト、リビア、イエメンなどの独裁政権を一掃したアラブの春を引き起こしたのは、CIAによる工作ではないかと疑われている。中国では、過剰債務問題や公害など様々な問題が存在しており、アメリカの工作により政権が打倒される可能性は十分あるのだ。)他国での生産設備建設の必要性
日本、EU、アメリカ、世界中のほとんどの国が、中国にものづくりを外注している。そこに脱中国の動きが強まれば、どうなるか?
当然ながら、中国以外の国で生産しなければならなくなる。
生産設備を用意すること、すなわち、大規模な工場の建設にはお金がかかる。
例えば、製鉄所を1つ建設するために要する金額は、1兆円である。発電所は、比較的コストが安い火力発電所でも、3000億円から5000億円かかる。
(これらは一例である。工場をつくるためには、材料となる”鉄鋼”が大量に必要になるし、工場を稼働させるために、”電力” が必要になる。製造業の拠点を設けるためには、製鉄所と発電所が近くにある方がよい。)
製造業の脱中国により、数百兆円規模のカネが動く。当然、そこで必要とされるのは、エンジニア・溶接工・オペレーターなどの理系人材だ。
以上のトレンドから、理系人材の需要は、今後、急速に増加する。
自由貿易体制のグローバル化した社会では、不要だったはずの理系人材が、急に必要になるのである。
グローバル化をやめた世界は、非効率になる。その非効率さを補うための人材が不足する。その超過需要を支払うのは、消費者だ。モノの値段は高くなる。
チー牛たちの流出
概して、理系人材は移動しやすいという特徴をもっている。
図面と数式は、世界中共通であるから、言葉が少々不自由でもなんとかなる。つまり、技術さえあれば、英語などカタコトで十分なのだ。
通訳をつければ、日本語しか話せなくても問題ない。(僕は、日本語しか話せないベテランのおっちゃんが、海外で通訳付きで活躍しているのを目撃した)
日本の優秀な理系人材は、高い給料を提供できる国、アメリカ合衆国や、オーストリアなどに大量に奪われるだろう。
理系人材の育成には、コストがかかる。もちろん大学までの教育にもコストもかかるが、より重要なのは、就職してからの実務経験である。高度な技術が必要とされる理系職場で、働いている理系人材が日本にはまだ、大量に存在するのだ。
本来、日本の製造業を支える理系人材は、国の宝である。
だがしかし、この国では、理系人材に敬意は払われていない。特に、日本において、チー牛的な男性たちは、社会の底辺扱いだ。
日本社会が、女性優位の社会になっていることがバレてしまった以上、チー牛男性たちの忠誠心は期待できない。
より高い給料、より質の高い生活、より安心できる社会保障システムを求めて、チー牛たちの海外流出は加速するだろう。
チー牛たちのリスク回避志向
チー牛とされる男性たちが、保有しがちなのは、リスク回避志向である。本来、リスク回避志向の強いチー牛たちは、海外に行きたがらない。
だがしかし、少子高齢化が進む日本国には、止まらないインフレ、上がり続ける税金、悪化する治安、老人により止まりがちになる交通機関、国民の財産を奪って、財政赤字を埋め合わせなければならない政府と、ろくでもない現実しか存在しない。
日本が沈みゆく環境において、いずれ、「日本に住み続けることがリスク」と認識されるようになる。
そうなれば、独身のチー牛たちの移住を阻むモノは何もない。
結婚していれば、配偶者の仕事や義両親の意向を考慮しなければならない。子供がいれば、言語や学校などを考慮しなければならない。海外移住のハードルは高い。
だがしかし、生涯未婚の独身チー牛は、海外移住のハードルが低いのである。
女性の移民は増加しないのか?
女性の独身だって、海外移住へのハードルが低いではないか、と思われるかもしれないが、女性は理系職についている割合が低い。
女性が得意とするのは、医療・保育・介護・教育などの分野である。比較的ローカルであり、グローバル化の動向とは直接的に関係のない仕事である。
これから脱グローバル化による労働者需給の変化は、大半の女性にとってあまり関係のないものになる。
現状、男性と女性とでは、4:6の割合で、女性の移民のほうが多い。これは女性のほうが移住先の社会で歓迎されやすいからだ。だが、海外ですすむ脱グローバル化のトレンドと、日本における独身者の急増と社会の衰退を考慮すれば、これからは男性の海外移民が女性を上回るはずだ。
移住先はロシア圏?
チー牛たちの移住先として、有望なのはロシア圏である。
ロシア・カザフスタン・トルクメニスタン・アゼルバイジャン・ウズベキスタンなどである。これらの国は、石油・天然ガスなどの天然資源を大量に保有している。
一方で、製造業と、製造業を支える人材については、脆弱である。中国で製造業の衰退が起これば、間違いなく、ロシア圏において製造業に対する人材不足は顕著になる。
日本とロシアは友好的ではないものの、明確に敵対しているわけではない。日本から、ロシア圏への理系人材の流出が増加していくだろう。
ちなみに、ロシア圏は美人が多いから、組織的なハニートラップ(結婚斡旋)により、理系人材の強固な忠誠心を手に入れることができる。ハニートラップにより、妻と子を持つことができたチー牛は、日本でダラダラ仕事をしているときと、比べ物にならないくらい生産性を上げるだろう。
人材流出防止は不可能
道義的には、日本から海外へのチー牛たちの流出を防止することはできない。大量の移民を日本は奪っているのだから。
現実的にも、日本から海外へのチー牛たちの流出を防止することはできない。まず、日本の富裕層からして、海外に移住したがっているのだから、海外渡航規制などはやりたくないだろう。
日本社会は弱くなる。
せっかく育成した理系人材を逃がしてしまう。
なにせ日本の女性優位の社会では、性的魅力の低いチー牛を結婚させて、家族を持たせて行動をしばる手が使えないのだから。