崖っぷちのフェミニスト
女尊男卑社会
今の日本は、女尊男卑社会である。
女性の権力が強すぎる。
女性は刑事裁判において、量刑が軽くなる。(司法の女割)
また、女性は男性と比較して働かない。女性は働かなくても問題ないとされ、女性のほうが生活保護を受けやすい。
結婚制度も不平等である。昭和時代までは、男性は仕事、女性は家事・育児全般という役割分担が明確にされていた。それが、平成以降は、男性と女性がともに、仕事と家事・育児を平等に分担すべきと規範が変更された。
だが、現実問題として、妻と夫がフルタイム勤務する夫婦の数は昭和から令和にかけて全然増加していない。増えたのは、妻がパート程度の軽い労働を提供し、主に稼ぐのは夫という形の夫婦である。だから、夫も家事・育児を分担せよ、というのは一方的に夫の負担を増加させることになった。
シンプルに、結婚における男性の負担は、家事・育児分だけ増加したのである。(男性が重労働するのは、昭和でも令和でも同じである)
一方で、男性も家事・育児を平等に分担すべきとの”規範”により、たとえ女性が家事・育児をちゃんとできなくても、”文句を言うんだったらお前がやれ!”と返すことができるようになった。
ありとあらゆるところで、女性にやさしく、男性に厳しい制度変更が行われた。
では、どうしてこんなに女性が優遇される社会が出来上がったのだろうか?
上野千鶴子をはじめとするフェミニストが努力したから?
たしかにフェミニストの影響も大きいだろう。
だが、もっと根本的な原因は、これだ。
乳児死亡率が劇的に低下したから。
20世紀になって、衛生環境の向上、医療技術の発展、予防接種の広がりによって、乳児死亡率が激減した。
フェミニズムが普及しだしたのも、20世紀になってからである。フェミニズムの普及と乳児死亡率の減少は、密接に関連している。
19世紀まで女性の仕事
19世紀まで(江戸時代~明治時代まで)、女性の仕事は、妊娠・出産・育児であった。
昔の乳児死亡率はバカ高かった。
例えば、徳川幕府の将軍であった徳川家斉は、正妻と側室あわせて40人に53人の子供を産ませている。だが、徳川将軍家という日本で最も手厚く養育されている子供たちでさえ、32人が5歳までに死亡している。徳川将軍の子供ですら、5歳までに死亡する確率は60%であった。
かつての日本には、”7歳までは神のうち”、ということわざがあった。7歳まではいつ死んでもおかしくないという意味だ。それくらい乳児死亡率が高かったのだ。
だからこそ、元気で多産、たくさんの丈夫な子供を産むことができる一族、ハプスブルク家がヨーロッパでもっとも権力をもったのである。
(神聖ローマ帝国の皇帝を代々受け継いでいたのがハプスブルク家)
これだけ乳児死亡率が高く、また戦争や疫病や飢餓が発生していたにもかかわらず、世界のすべての地域で人口は右肩上がりに増加している。
つまり、昔の女性は年から年中、妊娠と出産と子育てを繰り返していたことになる。それ以外の労働は、基本的には男の仕事であった。
女の役目は、妊娠・出産・育児
男の役目は、それ以外のすべて
だった。
シムシティ
ここでは、シムシティやハーツオブアイアンなどの戦略シミュレーションゲームを考えてほしい。あなたは、領主であり、領地を経営するシミュレーションゲームをプレイしている。
中世まで、シンプル時代
中世までのタスク割り当ては簡単だ。
女ユニットには、妊娠と出産と子育てを割り振る。
男ユニットには、それ以外の仕事をやらせる。
女という生体ユニットは、子宮という臓器を抱え、体も出産を目的とする構造になっている。脳の構造でさえ、子供をそだてることに特化した特性を持っている。(女性は、においに敏感で、小さな変化に気がつきやすい。子供の異常に気がつきやすいのだ。マルチタスクが得意なのは、子供の面倒をみながら仕事をするためだ)
つまり、女ユニットは、子供を産み育てることに特化したユニットだ。
男ユニットは汎用ユニットだ。男ユニットは、出産ができないし、子育てに適した脳構造も持たない。そのかわり、女ユニットより筋肉が多く、脳の容積も多い。だから、出産と子育てを除くほとんど全ての面において、女ユニットより優れたパフォーマンスを発揮する。
近代以前は、乳児死亡率が高く、感染症も猛威を振るった。生まれた赤ん坊は、子供のうちに死ぬことが多かった。”7歳までは神のうち” だった。
女ユニットに、子供を産み育てることに専念させることが、最も効率が良いリソース割り当てだった。
男ユニットには、それ以外のすべての仕事を割り振る。
(もちろん、女ユニットにも、子供を産み育てること以外の仕事を割り振ることができるが、あくまで第一優先は子供を産み育てることだ)
女ユニットを農作業や建設工事や戦に動員すると、しばらくして領内の人口が激減し、税収減による破産・あるいは防衛力の減衰により、近隣の領主から侵略され、ゲームオーバーになってしまう。
中世まで、女ユニットには、出産・育児を第一優先として運用せざるを得なかった。女ユニットに与える仕事は、妊娠しながらでもできるような、家庭内での軽作業だったり、男ユニットの農作業の手伝い程度にとどめておかなければならなかった。
ところが、時代が変化した。
近代になると、乳児死亡率が激減するのだ。
乳児死亡率の激減と戦争
近代化により、乳児死亡率が激減する。中世までと同じように、女ユニットに出産・育児を第一優先として割り当てると、子供の数が多くなりすぎる。
人口が増えすぎると1人当たりの農地面積が小さくなり、1人あたりの食料生産量が低下する。税収が低下して、領地経営が苦しくなる。
工業化が進展した都会に出稼ぎ労働者を送り出すこともできるが、それでも農地を相続できず、領内に滞留する失業者は犯罪や反乱などのやっかいごとを起こすようになった。
この問題を解決するためには、よその国を侵略して土地を奪わなければならない。
話を領地経営シミュレーションに戻す。
領地経営において、人口増加をなんとかするために、戦争を仕掛けまくることは難しい。戦争に負けると領地を奪われる。さらに戦争に負け続けるとゲームオーバーとなってしまう。
また、戦争をやりすぎると領民の忠誠度が低下していき、戦争に負けやすくなる。たとえ、領主が工夫に工夫を重ねて戦争に勝ち続けても、最終的には革命が発生して、ゲームオーバーとなってしまう。
領地経営を円滑に進めるためには、近代化により乳児死亡率が低下しだしたタイミングで、女ユニットに子供を産み育てること以外の仕事を割り振らなければならない。
領主にとって、乳児死亡率の低下は超重大イベントだ。ただちに対策をしなければ、過剰人口への対処のために、周辺国に戦争を仕掛けまくる必要がでてくる。
中世まで、女ユニットは伝統的に子供を産み育てることを第一優先としてきた。女ユニットに、子供を産み育てることの優先順位を下げさせるコマンドを入力してやる必要がある。このコマンドがフェミニズム思想である。
もう一つの選択肢 フェミニズム思想
女ユニットは、本来、子供を産み育てることに特化したユニットである。だが、フェミニズム思想においては、女ユニットは、男ユニットと同等の能力を持つとされた。
フェミニズム思想の普及により、女ユニットが男ユニットの仕事をするようになった。
この方法は、乳児死亡率の激減をフル活用できる良い方法に見えた。女ユニットの優先順位を妊娠・出産・子育てから、男ユニットと同じ仕事に取り変えることにより、人口抑制と労働力の増加が見込める一石二鳥だ。
女ユニットは、男ユニットほど出産・育児以外の仕事に向いてない。だが、それでも仕事はできるから、領地全体での労働力は増加し、領地全体での生産性は向上するはずだった。
ところが、このフェミニズム思想には重大な副作用があった。
①行き過ぎた少子化
女ユニットは、その本来の目的を忘れてしまった。女ユニットの存在意義は、子供を産み育てることであった。
ところが、フェミニズム思想により女ユニットは、男ユニットと張り合うことを優先しだして、本来の役割である子供を産み育てることを忘れるようになった。
②男ユニットの生産性低下
女ユニットが男ユニットと同じ仕事をするようになる。すると、女ユニットがワガママをいうようになった。
「私、男なんかと結婚しなくても生きていけるから。男なんて不要。」
といいだした。
その結果、未婚率が上昇した。女にあぶれた男ユニットは、モチベーションを低下させ、結果として男ユニットの生産力が低下した。数としての労働力は増加しているにもかかわらず、全体としての生産力が低下してしまったのだ。
領主としては、フェミニズム思想により、女ユニットにはあまったリソース分だけ、男の仕事を分担してほしいと考えただけだった。
だがしかし、フェミニズム思想を導入して、しばらくすると領内の人口が激減した。同時に、領内の生産力も低下してきた。
領主は、人口減少を補うために、よその領地から移民を受け入れをせざるを得なくなった。
だがしかし、高齢化した領民はどんどん減っていき、若くて元気な移民がどんどん増えていくことで、最終的には移民に領地を乗っ取られてゲームオーバーになってしまった。
最後の選択肢 女ユニット数の制限
このゲームでは、フェミニズム思想でゲームオーバーに至った後に開放されるコマンドが存在する。
それが、”女ユニット数制限” コマンドである。
領主は、考えた。
乳児死亡率が減少するのはよいことだ。
だがしかし、乳児死亡率の減少を放置すると、人口が増加しすぎて領地経営を圧迫する。それを何とかするために、周辺国に対して戦争をしかけなければならなかった。だが戦争に勝ち続けることは難しく、結局はゲームオーバーに至ってしまった。
一方で、フェミニズム思想をとりいれて人口を抑制しようとすると、人口抑制の加減がきかずに少子化と男ユニットのやる気減少により、ゲームオーバーに至る。
だったら、乳児死亡率の減少にあわせて女の絶対数を減らすしかない。
産み分けと堕胎と嬰児殺しにより、女の絶対数を減らすのだ。
女の数は、男と比較して1/5程度でよい。女の数が少なければ、乳児死亡率がバカ高かった時代と同じくらい、女ユニットに妊娠・出産・子育てを割り当てることができる。
その方が圧倒的に効率がよい。なぜなら、女ユニットは、体の構造が、妊娠と出産と子育てをするために設計されているのだから。
女という妊娠と出産と子育てに特化したユニットが、男ユニットでもできる仕事をするなど無駄以外の何物でもない。
男と女が1対1で存在していたのは、単純に乳児死亡率がバカ高かったからだ。死亡率に見合うだけの出生数を維持するために、たくさんの女が必要であった。だが、乳児死亡率が激減した近代以降は、それにあわせて必要な女ユニットの数が激減したのだ。
女の絶対数を減らす方法としての産み分けはフェミニズム思想全盛の時代において確立されている。
女ユニットの誕生に結び付くX精子と男ユニットの誕生に結び付くY精子は、性質が異なり、70%~80%程度の確率で男女の産み分けが可能である。
なるべく男ユニットが生まれるように調整することで、男ユニットと女ユニットの比率を変更することは十分可能だ。
領主が新しい政策、”女ユニット数制限”を採用することで、領内の人口構造は望ましい平衡状態に至り、領地経営は安定した成長状態を取り戻すことができる。
女ユニット数制限のための思想形成
女ユニット数制限を普及させるための制度は、共有妻になるだろう。
かつて、人類の婚姻形態は、乱婚であった。
乱婚が、人類にとっては最適であり、一夫一妻制が混乱を引き起こす諸悪の根源であると、フェミニズム思想が普及したときと同様の思想キャンペーンが展開される。
フェミニズム思想の普及時と同様に、大学教授などの学術エリートによって、女ユニット数制限のための理論体系が構築される。
この思想がどのような名前になるかは、いまだ不明である。
原始乱婚、共有妻、NTRなどいろいろと考えられる。
フェミニズム思想の目的は、女ユニットの優先順位を、出産・育児から男ユニットと同じ仕事へシフトさせ、人口抑制と同時に労働力を増加させること、であった。
名称未定の新思想(NTR)の目的は、女ユニットの優先順位は変えず、出産・育児にしたままで、女ユニットの数をへらすことで、人口抑制を行うことだ。
同時に、女ユニットの分配を調整することで男ユニットのモチベーションを高め、社会全体での生産性を向上させることである。
今はまだ、名称未定の新思想であるが、フェミニズム思想により運営された社会の失敗が明確になった結果、必ず世界を席巻するだろう。
フェミニズム思想は、さんざ利用された挙句にボロ雑巾のように捨てられる。
崖っぷちのフェミニスト
2024年現在、フェミニストはこの世の春を謳歌している。
・女性が訴えれば、問答無用で男性をブタ箱へぶち込める不同意性交罪
・女性管理職の数を目標にし、女性の成果に下駄をはかせる大企業
・子育て支援の名のもとに、増加する一方の税金
・女性だけを救うDVセンター
・放置される男性の高い自殺率
・黙認される男性への性的搾取(いただき女子など)
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば
フェミニストは、未来永劫、男女平等の掛け声のもとに、現在の権勢が続くと考えているだろう。
ますます、より強く、女性の権力は強化されるし、そうなるべきだと思っている。
だが、崖っぷちなのはフェミニストである。
フェミニズム思想が普及した結果、女ユニットが出産・育児から離れて、男ユニットと競合するようになった。
・未婚率の急上昇
・急速な少子化
・経済停滞
が同時に発生した。
フェミニストは勘違いしている。
思想は、しょせん道具である。
領主が、効率よく領土経営を行うための道具である。
フェミニズム思想では、女ユニットの能力は男ユニットと同等とされた。
だが、現実には、どの分野においても一流とされるのは、男性ばかりである。例えば、料理をする人口では圧倒的に女が多いのに、一流料理人は男ばかりなど。
これをフェミニズム思想は、女性が抑圧されているからだと強弁した。
だが、現実問題として、女性という生き物は、その設計が子供を産み・育てることに特化した構造をしている。
男性は子供を産み育てることができない分、それ以外のことがよくできるだけの話だ。女性への抑圧うんぬんは関係なく、単純に違う生き物なのである。
2024年現在、フェミニズム思想を採用した結果、国が滅亡しようとしている。フェミニズム思想の採用が失敗であったことが明らかになろうとしている。
韓国では、少子化が急速に進みすぎて、国家消滅の危機とされている。
日本でも、少子化により滅亡へのカウントダウンを数えている有り様だ。
領主たちは、必ずフェミニズム思想の次の、新しい思想を試す。
歴史をみると、領主たちによる問題解決の苦労の後を確認できる。
領主たちは、ステップバイステップに新しい方法を次々に試してきた。
乳児死亡率の減少による人口増加に対して、第一の解決策は”戦争”だった。
だが、戦争による植民地獲得競争は世界大戦を引き起こして、行き詰った。
第二の解決策、フェミニズム思想による人口抑制は、過度な少子化を引き起こして、行き詰った。
そして、フェミニズム思想が失敗すれば、かならず次の第三の解決策が採用される。
フェミニズム思想は、もうオワコンだ。
第三の解決策では、女性への権力は大幅に削減されるだろう。世界は、男性中心の社会に再び回帰する。
男性中心の社会に回帰する理由は、それが一番効率がよいからだ。
まとめ
女性は生物的に、妊娠・出産・子育てに適した構造をしている。
近代化による乳児死亡率の激減が以下の歴史を引き起こした。
①近代化による、乳児死亡率の激減は、人口増加と世界大戦を引き起こした。
②その後、フェミニズム思想が採用され、女尊男卑社会が形成され、人口の激減を引き起こした
③フェミニズム思想による女尊男卑社会は、とまらない少子化と経済停滞により失敗だったことが明らかになった
④次に試されるのは、原点回帰である。女性の数を減らし、女性が妊娠・出産・子育てに専念しても、人口過剰が起きない社会が構築される。
⑤女性の数が減るので、一夫一妻制は維持できない。かつて人類にとってスタンダードだった、乱婚制度が復活するだろう。
2024年におけるフェミニズム思想による女尊男卑社会は、歴史的にみて一時的なものだ。
現在の日本社会の苦しみは、第一次世界大戦と第二次世界大戦や社会主義国ソ連の崩壊と同様、人類全体が、フェミニズム思想は失敗であったことを納得するための産みの苦しみである。
これから、日本・韓国が体験する大混乱(と滅亡)は、フェミニズム思想の失敗を人類みなが納得し、人類が次のフェーズ(乱婚社会)に至るための陣痛である。