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2021年を振り返る

2021年も1ヶ月待たずに終わる時期になりました。この時期になると
「今年もなにもできなかった」
と思ってしまうのが常です。もちろん、「なにもできなかった」なんてことはないのですが、自分で自分に満足した年はありません。今年は特にそうした想いを強く感じています。
コロナ禍のせいもあるのですが、それを言い訳にするわけにもいきません。逆にコロナ禍で普段の年より外での活動が少なかった分、本当はもっとできたのではないか、と思うのです。
しかし、過ぎ去ったことを悔やんでも仕方がないので(ここでサンクコストの考え方が活きていきます)、来年に向けてどうするのか、そのための今年の残りの時間をどう使うのか、を考える方が大事だと考えています。
ですから、ほぼ毎年、年の締めくくりと新年を迎えるために僕がやっている行動(やろうとはしているけど中途半端に終わるのですが)を紹介しつつ、自分の反省をしてみたいと思います。

■できなかったことを書き出す(そして消す)

昨年末あるいは今年の1月、「新年に目標」を立てたと思います。そこには今年「やりたいこと(達成したいこと)」が書かれているでしょう
まずはこのうち、できなかったことを書き出していきます。さらに、付随して「やりたかったのに」と思いながらできなかったことも書いていきます。昔は煩悩の数に合わせて108個書いていたのですが、最近はそこまでしていません。それでも60個や70個は「ああ、できなかった」と思うことが出てきます。
次に、できなかったことを「着手はして完了していないもの」と「全く手をつけなかったもの」に分けます。これをするのは精神衛生上、とても大切です。できなかったことだらけだと「俺ってダメ人間じゃん」と思ってしまいます。でも、少しでも手をつけてやろうとしている状況を可視化できると「ダメ人間だけど絶望的にダメではない」と少しは自分を信じられるようになってきます。

■やらないことを決めて書き出す

まず、手はつけたけど完了していないことの中から、継続してやりたいと考えることを書き出します。次に、手をつけていないことを「来年こそやる」「止める」「棚上げする」の3つに分けます。やろうと思って手つかずのままでいるのは、本当はやりたくないからではないか、と思います。僕は昔(と言っても診断士になってからですが)「数学を勉強する」と何年か書いていました。でもまあ、一度も手をつけたことはありません。テキストは買うのですが、結局やらない。できるようになったら格好良いかな、程度の発送ですから、本気でやる気にならず、常に後回しになります。こうしたことはいつまでも抱え込んだままだと、心に負担を抱えたまま精神がつかれてしまいますから「やらないと決めてしまう」のが大事です。
ただ、やらないと決めてしまうのもまた、心に引っかかりを残す場合もあるので、そこで使うのが「棚上げ」です。「止めるのではない。やりたくなったら棚から下ろしてまたやるのだ」と思っていれば、気分良く、ストップできます。
このステップが僕に取っては一番大事になります。やりたいことを考え始めると、際限なく拡がっていってしまいます。しかし、時間も体力も限りがあります。
「戦略とはやらないことを決めることだ」
との言葉もあるくらいですから、まず、やらないこと、やらなくても良いことを決めることです。

■やっぱりやりたいことを書き出す

そのうえで、着手して途中になっていることを中心に、やっぱりやりたいことを書き出していきます。
ここ数年、やりたいことが芋づる式に増えてきて、最終的に収拾がつかない状況になっていました。せっかくやらないことを決めたのに……と思って年の瀬を迎えています。
今年は特に、「修士論文を書く」という大きなテーマがありながら、それを途中で放棄しているので(来年ちゃんと書きます)、その思いがよけいに強いのかもしれません。
会社員をして、診断士としても(勤務先の業務以外でも)動き、大学院生もして、そんな中で、「あれも必要、これも必要」と考えると際限は本当になくなります。
「選択と集中」は嫌いな言葉ですが(苦笑) きちんと注力していく者を決めないといけないと思っています。
診断士試験の前、「一点突破、全面展開」をモットーに勉強していました。とにかく診断士試験に注力する。合格すれば、資格をテコに活動の幅を広げられる。そう考えていたのですが、来年も同じように「修士論文一点突破」でいくつもりです。その先にまた、広く展開できるはずだ、と信じて。

上に書いたことは、今年来年の僕の例です。同じような人もいると思いますが、逆に、広く展開させていきたいから、どんどんやりたことを書いていきたい人もいると思います。僕はそういう時期、「とにかくやりたいことをたくさん書く」「それを『Business, Study, Enjoy, Basic Life』の4つに分ける」「それぞれ連想ゲームで広げていき、少なくとも100個になるまで書く」やり方をしていました。

■具体的な習慣に落とし込む

あとは、具体的に日々の生活でどんなことをしていけば良いのかまで落とし込めればOKです。たとえば「毎朝、○○体操をする」「夜2時間読書をする」などを、日課表に落とし込めればベストです。しかし、これは僕が一番苦手とするところです。来年はちゃんとやりたい、と思っています。

■基礎になるもの

もう一つ最近感じているのは、やりたいことの手前に「どんな自分でありたいか」、企業でいえば「経営理念」のようなものが大事だ、ということです。これがあれば、限られてリソースの中でなにに注力すべきか、決めやすいと思うのです。「理念と戦略」をテーマにした講演コンテンツをブラッシュアップする中で、再認識しているので、今年の残りの時間はそれをじっくり再考していこうと思います。
そして最後に、来年の第一の目標が大学院生活に関わることでありますから、大学院は3月まで2021年度ですから、そこまで、2022年度に出したい成果のための基礎固めをしていこうと思っています。

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