中郡 久雄

中小企業診断士/事業承継マネージャー/第三者承継士/ライター/三美印刷株式会社非常勤取締役 企業支援や融資サポートのご相談、執筆のご依頼はメッセージからお願いします。 趣味:甲斐バンド、恩田陸、小泉今日子

中郡 久雄

中小企業診断士/事業承継マネージャー/第三者承継士/ライター/三美印刷株式会社非常勤取締役 企業支援や融資サポートのご相談、執筆のご依頼はメッセージからお願いします。 趣味:甲斐バンド、恩田陸、小泉今日子

マガジン

  • 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ

    • 594本

    企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(企業内チーム)のメンバーが企業内中小企業診断士としての活動を赤裸々に語ります。

  • THE ONE NIGHT STAND Ⅲ

    書評ブログ。以前、ライブドアブログで書き連ねてきた「THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR Ⅱ~」からピックアップして転載しています。時に、新作も書いていきます。

  • 私の仕事

    勤務先の仕事、中小企業診断士としての仕事、ライターの仕事。それらにハイブリットに関わる仕事。

  • 兼業診断士の仕事と日常

    企業に勤めながら中小企業診断士として活動する企業内診断士(ハイブリッドコンサルタント・兼業診断士)の日常や考えていることについて、徒然と。 以前書いていた中小企業診断士ブログはこちらです。⇒ 企業内診断士として http://bit.ly/2zUlEM6

  • 書く読む遊ぶ、視る遊ぶ

    書いたり読んだり視たりしたことの記録。

最近の記事

目標は目標であって計画ではない

明治大学経営学部で「中小企業の経営戦略」について、年1回、講義をしています。 もう6年ほど経ちますが、正直、100分間で戦略論を語るのは難しいです。戦略論の講義が通年(明治の場合で言えば100分×14回×2(前後期))で成り立つボリュームですから、100分で語るには無理があります。 ですからかなり絞り込んで話をしています。その中で重視しているひとつが「悪い戦略とは」です。 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」 故野村克也監督の言葉がありますが、戦略も同じだ

    • 新規事業はほとんど失敗する

      「私がやれば成功確率は格段に上がる。そんな低い確率になるわけがない」 昔々、僕が「新規事業は10にひとつ、成功すれば良い」と言ったとき、カウンターパートナーのコンサルタントから反論されました。成功するのが目的ですから、上手くいくならそれが一番良い。しかし、その人の実績がそんなに高いなら、世界的に引く手あまたになるはずです。 もちろん成功してもらうのに超したことはない。しかし、失敗する可能性も視野に入れて次の手を考えておかなくてはいけないと考えています。「絶対に失敗できない挑

      • 【書評】20歳の自分に受けさせたい文章講義/古賀史健

        最近、執筆のお仕事をいただく機会がありました。そのうちのひとつは、監修、ということで、他の方が書いた記事も確認して少しだけ赤を入れることも求められました。 そんなこともあり、以前読んでいた本書を再び手に取ることにしました。 本書を読んだ当時(2016年ころ)、「文章読本」的な書籍はたくさん読んできたし、もう文章読本のような本はもう読まなくてもいい、それより他に読みたい本も読まなくてはいけない本もある、文章読本を読んでいる暇に書け、と思っていた時期でした。 しかし、この本

        • 事業計画から資金調達、融資サポートへ

          7月末で、勤務先を退職して1年になります(非常勤取締役としてたびたび出社するので、実感が薄いという問題がありますが) その7月まで、ファイナンス強化期間と決めて、ファイナンスについて集中的に学んでいます。 ■cpa learning (のファイナンス分野) ■やさしいビジネススクール(のコーポレート・ファイナンス) そして ■ファイナンスドリヴンキャンプ(株式会社Aoba-BBT(旧:株式会社ビジネス・ブレークスルー) などを使っています。 会社を辞めたとき、自分の得

        マガジン

        • 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ
          594本
        • THE ONE NIGHT STAND Ⅲ
          16本
        • 私の仕事
          4本
        • 兼業診断士の仕事と日常
          62本
        • 書く読む遊ぶ、視る遊ぶ
          35本
        • 経営者・ビジネスパーソンのための「新・陽転思考」入門
          15本

        記事

          【セミナー】世にも奇妙な中小企業会計

          すでに先々月のことですが、4月28日夜、企業内診断士フォーラムの分科会で僕が主宰をしている「財務研究mini」を開催しました。 今回は 「世にも奇妙な中小企業会計」 と題して僕が講師役を勤めました。 ■始めたきっかけ このお題で話をするのはたぶん、7回目だと思います。以前にもnoteにそのことを書いています。 タイトルは同期の診断士がつけてくれました。 決算書、特に貸借対照表(B/S)の左上の仕訳科目から、注意して見る必要のある部分を確認していきました。やっていること

          【セミナー】世にも奇妙な中小企業会計

          台東区中小企業振興センターの相談員業務

          台東区中小企業振興センターで経営サポート(商工)相談員をしています。 普段はnoteにそんなことを書かないのですが、なんで書いているかというと、下記のような記事があるからです。 【たいとう産業ナビ【公益財団法人 台東区産業振興事業団 公式】 という、台東区中小企業振興事業団のnoteがありまして、ここに掲載されています。 事業団でも力を入れているので、ここは呼応しておこうかと思いまして(笑) 現在、隔週火曜日(原則奇数週)に出勤しています。また、助成金の事前相談などの業

          台東区中小企業振興センターの相談員業務

          「副業としての中小企業診断士」一歩前

          昨年から、企業内診断士のコミュニティを広げる楽しいチームで取り組んできた 『副業としての中小企業診断士活動』 の研究発表を、4月9日、中小企業政策研究会の全体定例会にて行いました。 多くの方からアンケートに回答いただき、その結果をもとに分析・検討をしてきました。 結果については、簡易版ではありますが、リーダーの三木さんから報告させていただきました。三木さんの報告にある通り、発表できる範囲については、今後はこのnoteなどで詳細に展開していくことも考えています。 ■私が診断

          「副業としての中小企業診断士」一歩前

          リスキリングと錆びた包丁

          「リスキリング」は最近の流行言葉のように感じます。少し前は「リカレント」が流行っていました。英語の意味を厳密にたどれば違いはあるはずですが、日本のでは、ざっくり言ってしまえば 「社会人が新たなスキルを学ぶこと」 という意味になっているようです。 普段、目先の仕事の忙しさに紛れて、新しい知識やスキルを学ぶことをしなくなる傾向があります。逆に、資格試験の勉強をすると仕事をさぼっていると受け取られる傾向すらあります。 以前は「OJT」で新しいスキルを身につけるのが当たり前でした

          リスキリングと錆びた包丁

          マスプロ授業とアクティブラーニング

          知人のFacebookに次のようなtogetterがシェアされていました。 ■学生の選んだベスト授業が古風な「板書講義」だったという話が面白い→みんなグループワークやプレゼンに疲れてる? 最近の大学の講義は、グループワーク、ディスカッション、それを基にしたプレゼンテーションなどが重視されており、それに学生が疲れているのではないか、と言う趣旨でした。 疲れているのかどうかは知りませんが、言われている内容には思い当たる部分があります。少なくとも『古風な「板書講義」』が楽だか

          マスプロ授業とアクティブラーニング

          問題への対処法~原因の追及と心理的安全性の重要性

          何かトラブルが起きたとき、最初になにを考えますか? ■問題発生時の初期対応とっさに浮かんでくるのは「どうすればこのトラブルを解決できるか」ではないでしょうか。僕はそうです。同じように思い浮かぶ人が多いのではないかと思います。 しかし、そこで解決策が思い浮かぶことはほとんどないでしょう。この時点で解決策がわかるなら、そもそもたいしたトラブルではないのだとも言えます。 ですから次に考えるのは、トラブルの原因です。原因が特定できれば対処の仕方も考えられるようになるからです。時

          問題への対処法~原因の追及と心理的安全性の重要性

          【書評】才能に頼らない文章術/上野郁江

          Audible のラインナップに加わったのを機に、全編、通勤時間などを利用して聴いていました。それを機に紙の書籍も本棚から取り出し、読み返しました。 文章術の書籍はたくさんあります。僕もなんだかんだと読んできました。ただ、編集者の方が書かれたものを読んだのはこの本が最初です(その後もない) 目次や見出しを追っていけば、知っていることがほとんどです。以前読んでいる本ですし、全く知らなかったらおかしいわけですが、それほど忘れていることもないな、という意味でほぼ既知の内容だと言

          【書評】才能に頼らない文章術/上野郁江

          「わかりやすさ」と考える行為

          たまたま目にしたアーカイブ映像の中で、西部邁さんがそう語っていました。 この際、丸山真男の文章が読みやすいかどうかはさておき(僕には難解に思える文章が多いので)、「わかりやすい文章は考えなくても読めてしまう」との指摘に僕自身、思い当たるところがありました。 ■多読していたころ僕は以前、「ビジネス書ブロガー」のようなことをしていました。当時はビジネス書を多読していて、おそらく年間100冊以上、最盛期は200冊近く、読んでいたと思います。 なぜそれほど早く読めたのか。書いて

          「わかりやすさ」と考える行為

          【書評】タカラモノ(ママの人生)

          以前、インタビューをさせてもらったとき、和田裕美さんはそう言っていました。だからなのか、「小説を書いている」と聞いても不思議だとは思いませんでした。 実のお母さま(ママ)をモチーフにされるのも納得できました。小説家のデビュー作は、実体験をモチーフにすることが多い。『こうして私は世界No2セールスウーマンになった』『たくさん失敗して気づいた幸福のヒント36 (幸せレシピ)』などに登場するママのエピソードは、「小説のネタになってもおかしくない」と思えるものばかりだと思っていまし

          【書評】タカラモノ(ママの人生)

          【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

          著者紹介はするまでもないと思います。ヤマト運輸の社長・会長を歴任された、故小倉昌男さんのご著書です。2003年10月が初版ですから、いまから20年前の本ということになります。 ヤマト運輸の会長を退任後、ヤマト福祉財団を設立されました。そこで行われてきた、障害者就労施設の施設長や職員向け「経営パワーアップセミナー」の内容を中心にまとめられています。 <目次> 第1章 障害者の自立を目指そう!私の福祉革命 第2章 福祉を変える経済学 第3章 福祉を変える経営学 第4章 先進共

          【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

          企業内診断士を半分卒業しました

           先日、勤務先を退職しました。株主総会で取締役に選任されたからです。取締役になるのですから従業員としては退職になります。これで僕のサラリーマン人生もおしまいです。とはいえ、取締役として籍は残るので「半分」卒業ということです。 ただ、専従の取締役ではなく(使用人兼務役員でももちろんなく)非常勤の形を取りました。ですから、最低週2回、それ以外に会議や子会社のことなどもあるので、月の半分程度は出社予定ですが、あとの半分は一定の縛り(競業禁止など)はあるものの、自由に仕事はできます

          企業内診断士を半分卒業しました

          【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子

          マーケティングのことを何も知らない人はこの本から読むといいでしょう。そのくらい、わかりやすく、やさしく書かれています。「入門」書としては優れものです。 約150ページと分量は多くありませんが、内容はしっかりしています。分量を抑え、潰れかけの喫茶店を再建するストーリー(つまりは事例です)を通して解説しているので、初心者にとっては理解しやすいと思います。 <目次> 第1章 店主エミがやらかしたマーケティング的にマズい3つの行動とは? 第2章 喫茶店ワーグナーの「強み」を3C分

          【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子