努力論05/冷静に考えると「努力」っていろいろな種類があるよね
努力を語る上で、「目標」は欠かせない
努力は報われるのか?
このシンプルな問いには、いろいろな持論がある。
「努力は必ず報われる」と力強く言い切る人もいれば、「努力なんて報われない」という人も珍しくない。
そのように意見が分かれるのは、「報い」という言葉の定義がぶれているからだ。
ここまで4回の論考では、そこに論点を絞ってお伝えしてきた。
しかし、お気づきの通り、もう一つ怪しい言葉が含まれていることに気づくだろう。
そう、「努力」という言葉だ。
わかっているようでわかっていない言葉。
その典型例こそが、この「努力」という言葉だろう。
「努力とは何ですか?」と聞かれて、あなたは何と答えるだろう?
その答えは、広辞苑に書かれている努力の定義とそれほど違いはないだろう。
ここで、努力を構成する単語として、注目すべき言葉がある。
それは「目標」という言葉だ。
努力を語る上で、目標は欠かすことのできないピースである。
目標なくして、努力はないのだ。
もしそうだとするならば、すぐに気づくことがある。
それは、目標が高ければ高いほど努力の変数は増え、目標が低いほど努力の変数は限定的になる、ということだ。
もう少し具体的に言おう。
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