おうちの写真で世界旅行-⑧アメリカ・SFショートステイ Part1-
もう5年以上前になるけど、当時の会社のプログラムで、アメリカ・サンフランシスコに短期語学留学をした。
サンフランシスコを選んだ理由
留学先は、イングランドから3箇所(場所は忘れた)、アメリカはサンフランシスコとフロリダの2箇所から選べた。
(前後の年はカナダも選択肢にあったのだけど、なぜか私の時はこの2箇所。)
クイーンズイングリッシュを学びたいとイングランドを選ぶ人が多いらしいが、私はイギリス=食べ物が美味しくない、なイメージが強すぎて、最初からアメリカに決めており、フロリダとサンフランシスコで迷っていた。何なら、フロリダディズニーに惹かれてフロリダに傾きかけていた。
それでも決め手にかけたまま、留学先希望の回答締め切りが後3日に迫った時、たまたま帰国子女の女の子に出会い、何の気無しに留学先について相談したら
「どっちも良いところだけど、サンフランシスコに行った人は皆『これまで悩んでいたことがバカらしくなった、人生って楽しい!』って帰ってくる」
と言われ、その言葉に惹かれてサンフランシスコに決めた。
語学留学≒海外旅行
実は留学期間はたった3週間。そんな期間で英語がペラペラになるなど、相当努力をしたところで難しいことは最初からわかっていたので、語学の目的は1つに絞り、後は「日本と違う文化の中で生活する」ことを体感することに集中し、そしてせっかくなので出来る限りサンフランシスコ観光をしよう!と決めていた。
語学学校初日にレッスンプログラムを見れば、午後までレッスンがある日は週2日だけ。残りの週3日はほとんど観光に充てた。
短時間で行けるサンフランシスコ観光
ホームステイ先のルールで、夜ご飯は18時(いらない時は事前に連絡)と決まっていたので、午前の授業が終わった後〜夜ご飯までの半日で回れる場所を巡った。その一部を。
・アルカトラズ島
かつて「世界で最も脱獄の難しい刑務所」と呼ばれ、アル・カポネやジョージ・ケリーなども収監されていたアルカトラズ。
語学学校の休憩時間に「アルカトラズに行きたいんだよね」とクラスメイトに話したら、「私も!」と結局4人で行くことに。休憩時間に必死にチケットを予約した。(平日だったので、当日予約でも大丈夫だった)
アルカトラズ島に上陸。面積0.076㎢ととても小さい上に1/3程度は立入禁止区域とのこと。
早速メインの刑務所へ。監獄の中でもメインは「BROADWAY」と呼ばれる通路。左右に3階建で独房が並ぶ。
独房の再現。絵画を趣味としていた人の房。
完全に脱獄しようとしている(した?)人の房。
中に入れるようになっていたけど、何だか寒気がして怖かったし、これ以降あまり写真が撮れなかった。
監獄を出て別の建物へ。確か囚人の労働施設?だったところがギャラリーになっていたけれど、扉の重たさや窓の鉄格子が、牢獄を思い出させる。
狭いけれど、それなりにじっくり見ると、半日でもいっぱいいっぱい。
・AT&T PARK(現・オラクルパーク)
サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地。海のすぐそばなので、ホームランが海に飛び込んでしまう「スプラッシュヒット」で有名。これを知りテンションが爆上がりし、かつ調べている時にこのコカコーラのネオンを見つけ、
これは!!!試合見たい!!!と思ったけれど、残念ながら留学時(11月)はオフシーズン。パークツアーもやっているけれど、平日は午前中のみで時間も合わず…とにかく行ってみたらなんかあるんじゃない?と思って向かってみた。
当然のことながら中には入れず…だったけど、この風景だけでもスプラッシュ・ヒットが妄想できる。それくらい海のすぐそば。
あれだけみたかったネオンは裏側から…しかも逆光…。
絶対リベンジしたい。でもそれより先に大谷翔平がいるうちにLAの球場に行きたい…
歴代選手の名前が刻まれたブロック。入れないなりに満喫。
行きは路面電車で行ったけれど、帰りはフェリーターミナルまで歩く。
手前の建物がチョコレートみたいで素敵。
・モラガの階段と街中アート
観光よりは長く滞在するのだから、観光だったらスキップしそうな場所を、と探していて、目に飛び込んできたモラガのモザイク階段の写真。
あまりに美しくて、絶対に本物が見たい!と思った。
アクセスは最高に悪い。公共交通機関を使って近くまで行けても、そこから20分くらいは歩かないと着かない。そうしてようやく着き、やっと出会えた風景。
「階段が海から空へと流れ込んでいくようなカラフルな海の生物が渦を巻いて階段をさかのぼり、地上に咲く花や植物、鳥やカエルたちが美しい空へ、さらには大きな太陽へ。」というテーマで作られたらしい。この写真は花のパートより上の部分。
海のパートからとったもの。
階段を上り切ると目に飛び込んでくるサンセット地区の眺望。絶対所得高い人が住むエリアだ。。
メインの階段から少し離れたところにもモザイク階段がある。こちらはあまり話題にならないようだけど十分綺麗。
(トイレを探して)歩いていたらヘイト・アシュベリー地区へ。1960年代にヒッピーの聖地として賑わった街。
建物や壁画の感じが個性的。
そして(トイレを探して)さらに歩いていたらジャパンタウンについてしまった。
多分2時間くらい歩いた…
海外あるあるだと思うけれど、本当に無料で使えるトイレは少ない。
・ミッション地区のMural Art(壁画)
別の日に、シェアメイトから勧められてミッション地区へ。
ミッション地区にはClarion Alleyという、ミッションストリートと平行して並ぶバレンシアストリートを結ぶ細い横道があり、道の両側にたくさんの絵が描かれている。
ここには、アメリカ資本主義の批判など、メッセージ性がこめられた絵が多い。
上の方が切れてしまっているけれど、
「STOP the CORPORATOCRACY(企業(による支配)主義を止めろ)」
「CAPITALISM IS OVER If You Want It(資本主義は終わりだ。君が望むなら)」
と、可愛らしいカラフルな絵に痛烈な資本主義批判のメッセージ。
最初、「地面まで絵が描かれていてカラフルですごい可愛い」なんて思って写真を撮り、メッセージを見てその対比に驚いた。
これ以外にも、所々で壁画を見かけるミッション地区。
ちなみに、ミッション地区はあまり治安のいいエリアではない。私は昼間に行ったけれど、それでも薄ら寒い印象を受けた。
そして一本隣のバレンシアストリートは、瀟洒で流行りのお店が並ぶ、いわゆるシュッとした(関西弁)通り。通りが1本違うだけで雰囲気が全然違うことに驚く。
・ゴールデンゲートブリッジ
フルハウス世代なので、ゴールデンゲートブリッジ(GGB)は絶対見たい!渡りたい!と思っていた。
ある日の夕食の時に、GGBを渡った先にある、サウサリート(sausalito)という街の話になり、「行ってみたいな〜」と話したところ、「自転車でも行けるから、レンタルして行ってみたら?」と提案され、サイクリングすることに。
自転車のレンタルは調べたらめちゃくちゃ出てくる。
フィッシャーマンズワーフ辺りで借りていったのだけど、体力的にも交通の便的にも良かったなと思う。
私がレンタルしたお店では、レンタル代にサウサリートからフェリーターミナルまでのフェリーチケットが含まれていた。使わなかったら返却時にフェリーチケット分は返金してくれるシステムらしい。正直要らないし、返金手続き面倒だな〜と思っていた。
フィッシャーマンズワーフからGGBまでは、最初は平坦なんだけどだんだん傾斜がキツくて、途中漕げなくなるくらいの坂もあった。しかも途中でチェーンが外れ、戻るにも距離があるけどこのまま先へは進めない、という最悪の状態に陥ったりもした。(引き返そうとしたら、なぜかチェーンは直った)
坂を登ってボロボロになった辺りで、見えたGGB。
これでやる気を取り戻した!
橋の中盤で少し休憩。この写真はお気に入り。
たまたま通ったスクールバスが、海外!って感じ。
渡りきったらサウサリートまでは下りの坂。こちらも結構傾斜があり、ブレーキが壊れたら大怪我じゃ済まないなと思うくらいスピードが出た。
そしてこの辺りで、「帰りはフェリーに乗ろう」と決心。最初からチケットを持っていたら、大半の人がそう思うだろう。上手い商売だな!!!!
(案の定、帰りのフェリーは長蛇の列で満員だった。)
サウサリートの街。可愛い街並みで、お店もたくさんあったのだけど、フェリーの長蛇の列を見て、夜の予定(クラスメイトの送別会)に間に合わなさそう、と思い、1時間も見て回れず。。休日に朝から行ってもよかったなぁ。。
帰りのフェリーからのGGB。
フェリーを降りてすぐ見えた、フェリーターミナルの光が美しかった。この景色はフェリーに乗らないと見られないので、体力に自信があっても行きは自転車帰りはフェリー、おすすめです。
・ロンバードストリート
坂の街サンフランシスコで最も有名な坂道。
東西に延びるロンバートストリートのうち、南北に延びるハイドストリートとレブンワースストリートの区間がグネグネ道になっている。
Google Mapで見るとこんな感じ。
ケーブルカーのパウエル/ハイド線に乗り、ロンバードで降りるとすぐ右手!
ハイドストリート(上)側から。
レブンワースストリート(下)側から。
ここは午前中に行くのをおすすめしたい!午後だと逆光で写真が綺麗に撮れない!加工してやっとこの明るさ。
そしてやっぱり、ちょっと離れた方が全体がよく見える。
これはレブンワースストリートを渡り、逆の歩道から撮ったもの。結構交通量が多かったので、車の切れ間に写真を撮るのは結構大変だった。
(だからやっぱり早朝が良いのかも)
週末のこと、語学学校のこと、ホームステイのことなど、思い出はまだまだあるけれど、思いがけず長くなったので続きは別記事に。
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