ベルギーのお酒
今日、人生で2缶目のビールを飲みました。
ただのビールじゃありません。
「Engelchen」という名前の 爽やかな 空色が印象的なベルギー産のビールです。
パッケージの色に惹かれて購入したのですが、お酒の自己紹介も素敵でした。
簡潔ながらも魅力的な紹介文。
その左下に小さな絵が添えられています。
金色の麦の上に、子供程の小さな影がふたつ。
ふたつともこちらに背を向けているのですが、片方は犬、片方は天使。ふたりともどこか遠くをぼんやり見つめている風でした。
その可愛らしさに、思わず頬が緩みます。
一方で、フォントや色使い、全体的なデザインは高貴。のみ終わったあとも眺め続けてしまうくらい、素敵な作品です。
さて、ひと目見たら忘れられないこのビール、お味のほうも大変よかった。
よかったのですが、最初にお断りを。
私、味覚を褒められたことがないのです。
食はもちろん、お酒に対する味覚も整っているとは言えません。普段手に取るお酒といえば、だいたい「ほろよい」などの甘いお酒で、今までに飲んだことのあるビールは、クリアアサヒの缶ビールのみ。ワインも、料理用のを少しなめたことしかありません。
私の舌はお酒が飲めるほどの年齢になっても、子供のままで、苦いお酒は得意ではありませんでした。
しかし、どうしたことでしょう。
このビールはおいしかった。
ビール特有の苦味はありつつも、口の中を刺激する炭酸は 想像よりも控えめで、後味はすっきりとした爽やかさがありながら、まろやかな優しさを私の中に残していってくれました。
それがとても不思議に感じて、ひと口、ふた口と飲んでいて、あーもうなくなっちゃうなぁなんて思っていたら、すぐ最後の1口がやってきました。お酒をあんな、水みたいに飲んだのは初めてでした。
普段は半缶で満足して翌日に、となるのが常だったのでなおさら。
Engelchen。パッケージに一目惚れしておりましたが、まさか、こんなに飲みやすいビールがこの世界に存在していたとは。
お酒は奥深いとよく聞いてはいましたが、その片鱗を自宅で味わえてしまうとは。
世界が少し広くなったようです。
次は何のお酒を買おうかなぁと、今から少し楽しみです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?