8/11 さんぽ

午前の活動

今日は6時に起き、朝食にトーストとコーヒー、プロテイン。
その後二度寝して9時。

ノーランの処女作"following"を観て完成度の高さに驚かされた。

そのあとは資格の勉強をし、自分の要領の悪さに頭を抱えた。
でもこれは仕方がないということを知っている。
テストや試験にはかならずフォーマットというものが存在する。問題の読み方から回答の書き方、そして出題の傾向。それに適応していない状態なのだから、初めは解けなくて当然だ。でも答えを読んで成る程とわかった時、自分はなぜここに到達できなかったのだと絶望する。理解した喜びより先にストレスがくる。

俺はどうやって受験を乗り越えたんだろう。

正午-夕食まで

午後は音楽理論の勉強をし、分かったような気になった。
今夜はdawを触る。

15時頃、気温は30度程度だが風が出ていて幾分涼しかったので散歩に出た。
まずは中学時代部活でよく訪れていた場所へ。山麓とまではいかないが、そこそこ登ったところにある球場だ。懐かしい。

そのあとは平野に降りて忌まわしき思い出しかない小学校の周りを1周し、かつての通学路を辿って家に帰った。

散歩する時音楽を聴くことを欠かさないが、今日は不思議と必要に感じなかったので2キロメートルほど歩いた時点で耳から装着物をとっぱらった。

圃場(最近学んだ言葉だから使いたいだけ)しかねえ。
あたり一面のクソみどりとはこのことだ。

人もいない。建物もない。山と畑と、ちょっとの工場。時々団地。
そしてやたらと張り出されているアカいポスター。

都会と比べて情報がない。寂しい。
でも都会で散歩する時と違って今日はイヤホンがいらなかった。

養老先生は都会の人間は田舎に行って自然に触れる時間を持つべきだとしてこれを逆参勤交代と呼んでいる。今日はそれを実践できた気がする。

情報がなかったから、自分のなかの思索は自由気ままに発散してくれた。
脳はこの発散的な運動を必要としている。こうやってものを書くという外部に働きかけるようなタスクをするためにも、脳内を整理整頓する時間が必要なのだ。

このブログは散歩前に下書きしておいたが、その時点では全く筆が進まなかった。followingという化け物作品を観たのだから、それについて長々と感想を書いても良かったはずなのに、それが出てこなかった。

でも逆参勤交代で情報から解放され、頭の中を整理したあとである今、勝手に手が動いているような感覚である。


結局散歩は2時間弱、距離にして9kmほどで終了した。
そのあとは晩御飯の時間までシャワーを浴びたり、猫と戯れたりしていた。

夕食の後はdawを触っていた。
コードについて学んだことを適当にアウトプットしてみたり、動画を見て理解できなかったことを別の形で再勉強して理解を試みたりした。

当たり前だがこれだけでは曲が作れる気がしない。
キーやスケール、コードについてなんとなく学んだだけでは自分に手と足がついていることを知ったばかりに等しい。
どうやって歩けばいいかがわからない。
AメロBメロサビなどの構成や楽器として何を鳴らしていけば良いかといったところまでは全く想像がつかない。

結局、自分の好きなバンドのある曲のキーを聴きながら当てたり、どうやって曲を展開させているのかなどを観察するだけに終わった。
作品作りのためのインプットが足りていない。


話が全く別の方向に行くが、人との付き合いにおいて本音がなかなかに言えないというのは苦しいものだなあと思った。

日本人は我を殺して周囲との調和を重んじる。周囲というのは一対一の関係であっても、バンドのようなグループであってもそうだ。口に出さないことで上手くいくこともあるけれど、物事を前進させたいのであれば言葉にした方が良いこともあると思う。

周囲に自分が我慢していることをどうやって伝えるかは、大人として知っておく必要があるなと思った。

思ったことをフィルタなしに全部吐き出すと、社会性がないとして輪の外へ弾かれてしまう。そういったケースを自他含め観測してきたので言葉選びは慎重にする必要がある。さて、これがやはり難しい。

正直な感想を述べることは難しい。ましてやそれを他人に求めるならば、自分もそれに見合った誠実さを相手に示す必要がある。
僕は自分の歌を厳しくジャッジしてくれる人が好きだが、なかなかそういう人は貴重である。


批評はいわゆるdisとは違うはずだ。批評は相手のことを真剣に観察した結果出てくる成果物である。

自分が批評してもらえていないのは、他人の歌に対して真剣に向き合ったことがないのではないかと思い始めた。

基本的に批評するという行為はそこそこに勇気のいることだ。言霊じゃないが、他者に向けた言葉は自分に返ってくる。結構リスクのある行為だ。

だから他人に厳しくされたいのなら自分もその熱量に応えるだけのことをするようにしたい。



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