1/13 and
イントロ
そしてこの曲は"And"という言葉から歌詞から曲が始まる
andといえば文法的に言えば等位接続詞というやつで前後に文法的あるいは内容的に近しい(僕の浅い理解なので間違っていたらすみません)物が来るのが普通
だからこの歌詞が伝える内容の前に何か敢えて書いていないことがあるのだ
過去のこと
さてこの曲は、Serial Experiments Lain(以降はlain)という1998年のアニメのオープニング曲
昨年末コロナに感染・発症し、病床で全話を観た
上京して以来ずっと仲良くしてくれていて、今では僕の活動を支えてくれる友人が勧めてくれた作品である
作品自体の感想は以前のブログに少し書いた
僕はこの曲をオープニングの映像込みでそれなりに気に入っていた
lainの物悲しい世界観にマッチした暗いけどどこか優しい楽曲と歌声
今日のこと
そして今日、youtubeのアルゴリズムがこの曲を推薦してきたので再び出会うこととなった。
夕方、ボイスレッスンの帰りの電車だった
歌詞をしっかりと確認していなかったので、apple musicでよく読みながら聞いた
電車が最寄り駅に着いて、家に歩くまでの途中でこの曲の物悲しさにやられて涙が出てしまった
結構本気で泣いてしまった
涙も鼻水も止まらなかった
冬の夕方、幸いもう17時で十分な暗さであったから、往来ですれ違った人々に泣いていることに気が付かれて奇異の目で見られるというようなことは避けられた
この曲をループして聞いているうちに、歌詞の先頭が"and"で始まることによく注意が向くようになった
歌詞の内容もかなり暗い内容で、その物悲しさがループして、連鎖して、負自分に重なっていき、エコーチェンバーとして増幅していくのを感じた
それでついに耐えきれなくなって泣いてしまったのだ
帰りの途中で成人式帰りの着物を着た人を見た
彼女は成人という新たな人生の節目を迎え、希望に満ちていることだろう
さて、僕はと言えば、これまで好きだったものやこれから好きになるはずだったであろうものから得られる喜びを感じられず、なんならずっと物悲しさに支配されている
新しい物事への挑戦も、不安や恐怖、恥といった気持ちで抑え込まれて動けなくなっている
自分を癒そうと慣れ親しんできたものに縋ろうとしても、かつてほどの情熱にひたることもできない
感情がなくなってきた
泣きだしてからは下を向いて歩くほかなかった
ふと昔言われたことを思い出した
多分小学生に入る前くらいだ
母親の知り合いに「うつむいていると暗くなるぞ」と言われた
因果関係など検証のしようもないが、この呪詛がまさに自分に取り付いていた
どうしようどうしよう
どうしようもない、また泣いてしまった