ほっつきある記01 元町〜メリケンパーク〜三宮
前にこの辺りに来たのはいつかなぁ…
中国医学の施術を受ける為に月1で通ったり、仕事で通勤してたのは数年前。
その後も、たぶん何回か来てるか…
ずっと気になってたカレー屋さんがある。
それに海も眺めたい。よし、次の休みは神戸やな。
珍しく前の週から決めていた。
山も海もそばにあるあの感じは、何かを浄化して何かを吸収したい私のような欲張りな人間にはうってつけの場所のように思う。
元町に着き、トアロードを山手へ進む。
お天気は良いけれど、数日前の暖かさはどこかへ行き痛いぐらいの風が吹く。
ビルの7階にあるカレー屋【ラージクマール】。
カウンター席は中庭を望め、空が見える。
流れる雲をぼーっと眺めていたら何時間でも過ぎていきそう。
メニューブックを隈無く読み、どれにしようか何度も何度も考える。一番気になった「らじくまプレート」は要予約とある。
そうか…無理か…
じゃあどれにしようかなぁ…
あいがけ?4種?……んーーーーーー。
ゴニョゴニョと独り言を反芻していると店員さんが「迷ってらっしゃいますか?」と声を掛けてくれた。
正直に「これが気になるんですけど、予約が要るんですよね?」とたずねると「今日の分、まだ残ってるので大丈夫ですよ」との返答。
食い気味に「じゃあ、これお願いします!!」
見て〜!見て見て〜〜〜!!!
めっちゃ美味しそうでしょ、これ!!!
と誰にも言えなかったのでここで言っておきます。
4種4様。
みんなちがって、みんないい (by∶misuzu kaneko)。
人間もこんな風に共存できれば幸せなのに。
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井之頭五郎ばりのひとり芝居で完食後、街に戻る。あ、海や海(忘れてる)。
須磨海岸が大好きでいつも「海!」となったら須磨に行くのだけど、いや、さすがに寒すぎん?!あそこもろに海岸やし。
となると選択肢の乏しい私はメリケンパークとなる。あそこにあるスタバに入ればボーッと出来るやろ。
いつまで経っても「インバウンドが多い」という事象をすっからかんに脳から消してしまう癖が抜けなくて、ウッキウキで着いたメリケンパークの(というかスタバの)インバウンド客の多さにゲンナリする。
食事をする、喫茶を愉しむ、というある種の文化行為において価値観の違う人たちと場を共有するというのは、何だか私には難しい。こちらが受け入れる側となれば尚更。
大声、クチャラー、席の略奪。
はぁ…1000円近く支払ってこんなに落ち着けないなんて困ったもんだな。
コーヒーとチーズケーキを流し込みそそくさと外に出る。クソ寒いけどうるさいよりは5000倍マシだ。
どこぞの中学生らしき集団が「BE KOBE」のところで写真待ちをしている。人数で言うと100人はいる感じ。遠足かな。みんな関西弁の抑揚。
横浜の山下公園も海に面した公園で、実際行くとずーっとみなとみらいのランドマークタワーを目印に真っ直ぐ進む事ができる。あの何にも遮られていない感が私はものすごく好きで。
メリケンパークは何が違うんやろう?と改めて歩きながら考えていたけど、そうか、いちいち凸凹してるんや。ちょっと歩くとくぼんでたり、柵があったり。スコーンと突っ切れたらもっと気持ち良いのにな、と神戸市長に届くわけもないわがままを言っています。
点灯前のルミナリエのアーチを眺めた後、震災メモリアルパークを歩く。あれから30年。ルミナリエは震災の鎮魂行事でもある。薄暮から灯るひとつひとつの灯りはとても尊い光に見える。
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メリケンパークを後にしながら三宮へ。対岸には新たに出来たアリーナが見える。ここにこんな大きなアリーナが出来たということは、神戸ワールド記念ホールはどうなってしまうのだろうか。
フラワーロードに差し掛かると東遊園地が現れる。こちらもルミナリエの会場になっていて、1月17日には慰霊の集いが行われる。希望の灯や亡くなられた方のお名前が刻まれているモニュメントもあるので、この場所を訪れたことのない人には是非足を運んでもらいたい。
神戸国際会館の辺りを通ると、中学〜高校の頃フラワーロードを向いた方にあった大きな階段に座り、過ぎゆく車を眺めながらライブ前にただただ友だちとしょうもない話でゲラゲラ笑い合った日を回想する。
街は綺麗に変わったけれど、私の中のARは当時の景色を映し出すのです。
ちなみにその友だちは、今でも一番の友だちです。
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そんなこんなで三宮に着きました。
歩数は14,528歩。なかなかほっつき歩きました。
冬のほっつき歩きはシャンとした空気と太陽の力、両方感じられて自然エネルギーをたくさん吸収できる。
細かく決めずに思いつきで一歩を踏み出すのが、ほっつき歩きの醍醐味。
次はどこになるのやら。