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バジルが大量に手に入った時に作りたいバジルオイル。

スウェーデン全土かどうかは不明だが、私が住んでいる地域ではどのスーパーマーケットでもさまざまなハーブが苗で売られている。

北欧定番のハーブ ディルをはじめ、ローズマリー、タイム、パセリ、イタリアンパセリ、ミント、オレガノ、チャイブ、コリアンダー、タイバジル、そして ハーブといえばの王道中の王道の"ハーブの王様"バジル。

*ちなみに余談だが、バジルという名前はギリシア語のΒασιλιάς(王)から来ており、その意味からも"ハーブの王様"と呼ばれている。スウェーデン語ではBasilikaと呼ぶ。

パッと思い出せるだけでも、以上のように豊富な種類のハーブが手に入るので、プランターを買って自宅の窓際でハーブ栽培、などということも気軽に行える。ハーブの成長を見守るのは日々の癒しになるし、収穫可能となれば家計的にも助かるのである。

とはいえ、極域には長い長い冬が存在するので、冬の間、特に極夜の季節の家庭菜園の維持は簡単ではない。我が家でも未だ試行錯誤の最中である。

一方、24時間日が差し続ける白夜の季節は 日光の恵みを存分に浴びた植物たちの成長は著しく、少し目を離しただけでジャングルのように生い茂ってしまう。

我が家の窓辺でも燦々と照りつける太陽のバジルが立派に育ってくれている。あまりに成長が早いため、日々の料理に使うだけでは間に合わず、たまに大量に収穫する必要が出てくるのである。

大量に収穫したら、大量に消費しなくてはならない。

そんな時、我が家にはバジルを使う3種類の方法がある。今回はそのうちの一つ、バジルオイルの作り方を紹介しよう。

ちなみに我が家のバジルオイルの作り方は、いつだったかどこだったかで誰だったかに教わったレシピを自分なりに修正(と言ってもそう大そうなものでもないのだが…)したものである。材料は至ってシンプル。

バジルオイル作りの材料・必要器材

//材料

  • バジル : 30 g

  • オリーブオイル : 400 ml

  • ブラックペッパー : 10 粒程

//使用する器材・キッチン用品

  • オーブン (IHコンロでも代用可)

  • オーブン対応 鍋

  • ストレーナー

  • 油こし紙

  • 保存用瓶

バジルオイルの作り方

まずは収穫したバジルは一枚一枚 葉を枝から外す。

バジルを流水でさっと洗い、しっかりと水気を切っておく。

オーブン対応の鍋にオリーブオイルを注ぐ。

さらにバジルを加える。この際、バジルの葉が濡れているようなら、
一枚一枚キッチンペーパーなどで丁寧に水気を拭き取る。

バジルを全て加えたら、箸などで軽く抑えてオイルに浸す。もちろんバジルは浮かび上がってくるので、この段階では沈んだままということにはならないが、最低限きちんとバジル全てにオイルを纏わせる必要がある。

オーブンを50~60ºほどに設定し、鍋ごと入れて1時間ほど置く。この際、バジルがオイルを纏っていないと、オーブン加熱中にバジルがオイルに馴染む前に乾燥してしまう可能性がある。

*全方向から熱せられるオーブンが最適だが、IHコンロなどでも調理できないことはない。

1時間程経過したのがこちら。
バジルがオイルに馴染み、鍋底に沈み始めている。このくらいになったらブラックペッパーを加えてからオーブンに戻し、さらに8~10時間ほど低温を維持してバジルのエキスと香りを抽出する。

全部で約半日の抽出を終えたのがこちら。
オーブンから取り出して常温で十分に冷ます。

ストレーナーに油こし紙を敷き、鍋の中身を注いで濾す。

低温でじっくりと抽出したので深く濃い緑色のオイルになっている。香りも飛ぶことなく、しっかりとオイルに閉じこめられる。

濾したバジルオイルは保存用の容器に移して保存する。香りが飛びにくいようにしっかりと栓ができる容器を使う方が良い。

バジルオイルはこれで完成。
保存容器にもよるが、常温で1ヶ月~1ヶ月半ほど保存可能。

というわけで 今回のレシピはここまで。
サラダに、スープに、メイン料理の仕上げにと、バジルオイルは非常に重宝する。時間こそかかるものの、手間自体はそれほどでもないので是非お試しあれ。

バジルドレッシングの作り方はこちら。

バジルオイルを使ったトマトソースパスタの作り方はこちら。

日々の料理はtwitterにて投稿中(@wsGKQ6y1tzdRJ8s)。


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