見出し画像

タンゴは「感覚」で踊る

タンゴで一番大事な機能は何か?
それは「感覚」である。

「感覚」は五感と呼ばれ、5つの感覚機能はあるが
タンゴは「触覚」がとても重要。

「触覚」は「皮膚」のから得られる情報である。

その情報は相手、床、音楽、など
そして「空気中から伝わる」ものである。

「感覚」の使い方

「感覚」は、自分の外側にある情報を得るためにある。
「視覚」は外を見るため
「聴覚」は音
「嗅覚」は匂い
「味覚」は味
そして 「触覚」は皮膚の外側の情報だ

この「五感」は生物が生存するために発達した。

獲物を見つけるときに
耳を澄まし、匂いを嗅ぎ、あたりを見渡し、
ちょっとした空気の動きを肌で察知する。

全身を感覚機能として生き残ってきた。

さて、タンゴで踊る時はどうだろう?

この生存するために発達した感覚をどう使うか?
踊るときに重要なのは 「触覚」。
アブラッソは手のひらと手のひらが直接触れる。
直接触れることはダイレクトに触覚に響いてくる。

音楽も波動として空気中につたわる
「聴覚」で聞くが「皮膚」からも伝わる。
全身で音楽を聴く感じだ。

「皮膚」は全身を覆っている。
それは全身が感覚機能ということだ。
全身で踊るとは全部の「皮膚」をつかう。

「皮膚」の使い方

皮膚には二つの動きをする。

「伸びる」と「縮む」だ

伸びるは「ストレッチ」や「伸展」「張り」とも言える。
縮むは「緩む」「リラックス」「圧縮」「緩み」

この動きは「呼吸」です。吸うと伸び、吐くと緩む。
全身で「呼吸する」ことが皮膚を全部使うことにつながる。

「呼吸」が止まった瞬間、皮膚の感覚は鈍くなる。

「呼吸の動き」は歩きの動きの中にも起こっている。
足が「伸展」と「緩み」を繰り返し起こし歩く。

なので、タンゴの「歩き」で問われているのは
「リラックスして歩けているのか?」である。

「感覚」の鍛え方

ではどうしたら 感覚を鍛えられるのか?
2つの方法をお勧めする。

1、セルフマッサージ
手のひらで自分自身を触る。
「触る」ときに「触れるか触れないか」ぐらいの距離感で、
触れても軽く触れるくらい。
全身、触れられるところを軽く、時には流れるように
上下左右、回転とゆっくり手を動かして行う。
手は両手で行えるところは
両手で、片手で行えるところは片手で。

2、アーシング 外で裸足で歩く
公園などを裸足で歩く。地面の感覚がとても気持ちいい。
お勧めは砂場。砂の柔らかさが体の機能を上げてくれる。

「感覚」で踊る

人が誰でも持っている「感覚」で踊るので、
タンゴはどんな人でも踊れるようになるダンスです。
運動音痴の方やリズム音痴の方でも
気になった方は体験してみてください。

タンゴを踊ることにより
自分が本来持つ「感覚」が磨かれ
人生もより光り輝き放たれます。

ABRAZIO GYU









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?