「楽」な方を選びたい

こう書くと、簡単な道、すぐにできる道、容易な選択をしたいと思われるかもしれない。
実際、そういう側面もある。

・・・何が言いたいかというと、今日一日の過ごし方を振り返って、自分はつくづく「楽な道」ばかりを選んでいる怠け者のように感じてしまって落ち込んでいたのだけど、そこから「そもそも『楽』ってなんだ?」と思い始めて意味を調べてみたらストンと腑に落ちる意味もあって、これならいいなと思ったのだ。

私はどうしても、容易い、簡単という意味でしか『楽』を捉えられなくて、家族の病院の付き添いをした以外、家事も何もせずずーっと寝て過ごしてしまった今日一日を振り返った時、「楽な道」を選んだ自分に対して罪悪感の塊になってしまった。

そして「同世代で子供がいる人は休日も休みなく面倒を見たりして、自分の時間なんてないだろうに、私はぐうたらずっと寝ていて一日が終わった。独身でも仕事をしている人は休みの日を有意義に過ごしているだろうに、私は今日本当に何もしていない・・・。」と、他人と比べていいことなど何一つもないことはわかっているのに、負の連鎖のような考えがグルグル駆け巡って「私は楽な道しか選んでないよなぁ。」となってしまったのだ。

でも調べてみたら、「楽」には「心身に苦痛がなく、快く、安らかなこと。」という意味もある。
これは、今の自分にとってはとても必要な選択だ。
今日はだらけてしまって自分を甘やかした「簡単な」選択をしてしまったけれど、生きていく上では、何よりもまずは「安らかな」道を選びたい。

四十年近く生きてきて周囲からは「刺激的な人生だね」とか「波瀾万丈だね」と言われることも多々あるが、結局のところ自分の居場所を見つけられず置かれたところで咲けなかったから転々としているだけで、本当は穏やかで平穏な日々を過ごしたいのだ。

「楽(ラク)」って自分にとっては堕落の象徴のような言葉で、甘えた選択をしてしまう度に「楽な方ばかり選んで自分はダメだな。」と思っていたけれど、これからは「楽な道」を選んだっていいんだ、自分にとっては自分の心を守るためには必要な選択だったんだ、とおまじないのように思える言葉になった気がする。

物事の解釈は角度によって変化するよね、考え方によって人の感じるさまもそれぞれ変わるよね・・・と改めて思ったというお話です。


結論・・・明日はもうちょい頑張りやす。



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