数学アレルギーは、小学算数のこの知識で克服できる
【数学に苦手意識のあるすべての中学生へ】
1次方程式、連立方程式、1次関数。
これらの単元のなまえを見聞きしただけでも、とたんに眠くなってしまう......
そんな中学生のみなさんも多いのではないでしょうか。
何を隠そう、Gypsoのなかのひとも、その昔中学生だったころは数学が大の苦手でした。
きょうは、かつてのわたしのような現役中学生の「数学アレルギー」解消に、少しでも役に立つような記事を贈りたいと思います。
【等式の考え方】
6+4=10, 7×3=21......
小学校のときから当たり前のように使ってきたこの「=(イコール)」。
でも、そもそもイコールとはなんでしょうか。
「そんなの知ってるよ!『等しい』って意味でしょう?」
即座にこんな声が聞こえてきそうですね。
この「等しい」という意味が分かれば、実は中学数学攻略の第一歩です。
ここで、「等しさ」や「同じ」ということの意味を、「重さの釣り合っているてんびん」というイメージに置き換えてみましょう。
たとえば、2y+8=0という等式があります。みなさんは等式の右が「0」のとき、どう考えていますか?
イコールの左「2y+8」は、このてんびんの左の皿に乗っていると想像してみてください。
確認したように、イコールの意味は「等しい」ですから、てんびんの右の皿、すなわちイコールの右「0」と左の「2y+8」とは同じ「重さ」にならなければてんびんが釣り合いませんね。
つまり、なんの数が入るかわからない「y」には、「2y+8」が「0」になるような値が入るということなんです。
【連立方程式を解くときのケアレスミスも、これで解消しよう】
等式は重さの釣り合っている「てんびん」だ。
これを踏まえれば、たとえば中2数学の単元「連立方程式」でありがちな「係数合わせをするときにイコールの左側だけを○倍してしまう」という凡ミスにもきっと敏感になれるはず。
てんびんの左の皿を2倍するならば、右の皿も2倍しなければばらないことに気づけるでしょう。
また、ある日の授業で生徒さんが質問してくださった「等式の右側が0のときの式自体の解釈」については、ここまで解説してきたような考え方で解決できると思います。「0」という、なにか実体のないものがポツリと等式の中に残されている......生徒さんはそんな印象を持った様子でした。
【数学アレルギーは克服できる】
重さの釣り合ったてんびんのイメージに役立つ動画を、お笑い芸人・小島よしおさんのYouTubeチャンネルよりご紹介します。コロナ禍の状況下で小学生の家庭学習に寄与したいと立ち上げられました。
小学算数のきほんに立ち返るもよし、小島さんのおっぱっぴーな指導方法を小学生のお子さんを持つご家庭での学習に取り入れるもよし。体を張ったたのしい1本です。
「全学年算数『イコールマン登場!』」/小島よしおのおっぱっぴー小学校
▷https://youtu.be/m_sx6B4u83E?si=QAestA278eRf53K8
上記YouTubeチャンネルで人気の動画をカラーでわかりやすく図解した本がこちら。苦手意識を持ちやすい各学年の主要な単元にユニークにアプローチしています。取り組みやすい練習問題も掲載されています。
小島よしお『おっぱっぴー小学校 算数』(KADOKAWA, 2021年)
▷https://amzn.to/4f1Qcz2
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