メンズノンノ
最近、スニーカーやら洋服やら、ファッションの話を投稿したが、今特にそれに興味を持っているわけではない。だがnoteに投稿を始めて、週末は少しゆっくりと過去のことを振り返る、カッコよく言えば自分を見つめ直すことが多くなってきた気がする。(それがnoteやブログに投稿するということか?)
ということで自分のファッション史(というと大袈裟だが)を振り返ってみる。
最初はファッション雑誌からだろうか。大学生になった兄が(今はなき)チェックメイトを買ってきた。弟としてはそれに対抗するように別のモノにした。それがメンズノンノだった。当時はメンズが創刊されたばかりで毎月阿部寛が表紙を飾っていた。メンズノンノのモデルと言えば、「ノンノボーイフレンド」の阿部ちゃん(雑誌的には阿部クン)を始め、今は俳優として活躍する田辺誠一や大沢たかお、グローブのマークパンサー(当時はフランス語読みのパンソナだったと記憶している)が誌面を飾っていた。そして私のお気に入りは風間トオル(風間クン)だった。モデルとしては決して背が高いわけではなかったが、とにかくどんな洋服を着てもいちいちカッコよかった。
あのファッション雑誌特有の、「今年は・・・で決まりだ」「・・・な気分だ」みたいなコメントも良かった。自分もそれを鵜呑みにして雑誌で紹介されるような服を買っているつもりだったが、当然それ程立派な服を買えるわけもなく、今見るとかなりイタい恰好をしていたように思う。
高校生だった自分はあまり一人で服を買いに行くこともなかったので、とりあえずタカキューあたりからスタートした。それでも店員が近づいてくるとドキドキしていた。当時はDCブランド全盛で、コムサデモードやらメルローズやらビギやら、メンズ何とか、何とかフォーメンの店がどんどん増えていた。何とかそれを手に入れようとバーゲンを狙った。普段は静かで人影が少ない店内も、バーゲンの時だけは人でごった返し、店員に捕まらないように足早に店から店へと移動して、やっとの思いでコムサデモードか何かのシャツを一枚買った気がする。開店から並ぶわけではなかったので、サイズがなくて変な色のやつだったと思うが、それでも「ブランドもの」を手に入れて少し大人になれた気がした。その後も大学までは札幌にいたので、それなりにショッピングやらお洒落を楽しんでいた。
就職で札幌を離れ、その後結婚もして、貴重な週末にゆっくりと洋服選びをする時間もなくなると、決まった数件のショップを覗いてどれかで決める、あるいはネットで、というように買い物の仕方は変わっていった。
当時は学生で、あまり「バブル」を意識したことはなかったが、振り返ってみると何だかキラキラした時代だった。