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SCP-044〜046

SCP-044

アイテム番号:SCP-044
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-044は榴弾砲であり、第二次大戦の最終段階で秘密裡にクルップ社のエンジニアにより製造され、その監督はアドルフ・ヒトラー政権下ドイツの軍需・軍事生産大臣アルベルト・シュペーアが私的に行いました。SCP-044の特徴は、その大きさ(251,000kgあるいは251メートルトン)だけでなく、非常識な砲弾を非典型的な射出方法で発射することにもあります。砲弾を装填する尾栓部のかわりに、砲身後部には強力な空気圧縮気室が設置されています。任意の物体あるいは物体群は、大きさが適当なら、SCP-044の砲口にこめられ弾薬として使用されます。その大きさ故に、SCP-044は線路上に置いたままにせざるを得ず、また動かすには二台の貨物機関車が必要です。

研究者たちは、SCP-044の砲口に込められた任意の物体は分子結合や原子結合を弱められてしまうのだと考えています。しかしながら、SCP-044が分子結合に影響を及ぼす方法についてはわかっていません。SCP-044の筐体及び駆動部が大量の複雑な機構よりなっていることが主だった理由です。実際、いくつかの機構は無用のように見え、SCP-044に電力が供給していないときにも回転し、騒音を立てています。SCP-044砲身内部の探索中に職員が装備品ともども消失しました。

SCP-044を発砲すると、砲身内のすべての物質は赤熱した砲弾となり高速度で射出されます。そのサイズは砲身に込められた質量に比例します。固体か地面に命中したところで、その砲弾は砲弾のそもそもの質量に比例する威力で爆発します。質量‐エネルギー変換効率は███%を下りません。また、威力は砲身内に砲弾が留まっていた長さに応じいくらか増大します。もっともよく知られた威力が発揮されたのは、「管理官の」私物の8,900kg(19,500lb)あるディーゼルピックアップトラックを完全にSCP-044の砲身の中に込め発射した時で、画像はその『実験』の様子です。

頭のおかしな榴弾砲。砲身の中に込めたものは全て砲弾となり飛んでいく…明らかにおかしな兵器ですね。核兵器を超えるぐらいのエネルギーです。でもこのSCPはsafe。だって、打たなければいいんですもんね。

SCP-045

アイテム番号:SCP-045
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-045は氷XII1で構成された正二十面体で、その表面は平面的な亀裂で構成された複雑かつ規則的なパターンで覆われています。SCP-045の半径は平均1.7メートルで、密度は非異常性の氷XIIのおよそ2倍に達する2.6 g/cm3です。

SCP-045は0.074から500K(およそ-273℃から227℃)、0.4Paから3GPa(およそ250万分の1気圧から29,600気圧)の範囲で安定した状態を維持します。この範囲外の温度、圧力によってSCP-045を融解または気化させることは可能ですが、強制的に分離しないかぎり、対象を構成していた水分子は未知の手段によりその近傍に引き寄せられます。SCP-045が安定して存在できる条件が回復すると、これらの水分子は直ちに凍結します。凍結以前に一部の水分子が分離されていた場合、これらの水分子はSCP-045の全量と同等の形状と特性を有する小さな正二十面体へと凍結します。

現在利用できる証拠から、SCP-045は正六百胞体2が3次元空間に投影されたものであると考えられています。SCP-045がどのように安定して低次元に投影された状態を維持しているのか、また、他の次元異常SCPアイテムとの相互作用に用いることができるのか判断する研究が進行中です。

2週間から3ヶ月の間の予測不能な間隔で、SCP-045は最大73秒間、自発的に複数の軸を中心として回転します。この間、SCP-045の近傍で一連の小規模な地震活動(マグニチュード2.5未満)が発生します。回転が阻害されている場合、地震活動の強度は対数的に、最大でマグニチュード5.3まで増加します。回転の終了に伴いSCP-045の効果範囲は、回転に要したのと同じ時間だけ一時的に倍化します。

SCP-045から3.7メートル内に進入した気体窒素またはアルゴン3は別の物質に変換されます。窒素は液体の水に変換され、変換比は窒素1モルに対し水1.98モル、アルゴンは塩化ナトリウムの結晶に変換され、変換比はアルゴン1モルに対し塩化ナトリウム4.26モルです。

SCP-045は1972年、海底基地に適した場所の選定を行う財団の潜水艇により、太平洋の深海平原で発見されました。この船は、突発的に発生した一連の局地的な強い地震動の震源を調査するために転用されていました。SCP-045は海底の割れ目に挟まった状態で発見され、明らかに回転を阻害されていました。割れ目から除去されたSCP-045はさらなる調査のために船に近づけられましたが、このために船内の大気がその効果範囲内に入り、異常作用が発現しました。これは内部封じ込めプロトコルの致命的な違反を引き起こし、12名の乗員を失う結果となりました。SCP-045は解放され、潜水艇はその効果範囲外に移動しました。

氷でできた正二十面体。このSCPの範囲内の入ると、気体は変異し、様々なものに変化します。不思議ですねえ。

SCP-046

アイテム番号:SCP-046
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-046はケンタッキー州南西部にある捕食性の植物群です。SCP-046は二つのパーツからなります。SCP-046-1は植物の大きな集団で、他の植物の派生種もいくつかみられるものの、主にアルバオーク(Quercus alba)、セイヨウヒイラギ(Ilex aquifolium)、ツキヌキニンドウ(Lonicera sempervirens)といった土着の植物から大部分はなります。SCP-046-2はSCP-046-1の周囲の土地で、基準地からざっと半径20mに及ぶ円形の地域です。この地域がSCP-046の主要な給餌地域です。SCP-046は幻覚を見せて50㎞圏内のエサを自身の元に引き寄せる能力を持ちます。職員を避難させる全ての方法はSCP-046の能力の圏外に彼らを運び出すことだけです。

潜在的に致命的な身体的損傷または病気を患っている、あるいは自滅的傾向を誘発する心因性障害に悩まされている動物(人間を含む)はSCP-046-2へと向かう強烈な衝動に突き動かされ、SCP-046-1に向かってうつ伏せになります。そのようになった個体は、腐生生物と日和見感染症の異常なまでに強力な組み合わせから素早く攻撃を受けます。これには壊死性筋膜炎(別名"人食いバクテリア")を発祥することで知られる、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の幾つかの種を含みます。その形状はStachybotrys chartarum、または"クロカビ"に類似した菌類胞子で、対象を汚染し麻痺を誘発します。そして最後に、給餌の最終段階として、SCP-046-1の内部からこれまでに知られていない種の昆虫が出てきて、消費を完了します。SCP-046は影響を受けた個体、とりわけ人間のようなより大きな哺乳類の消化を経て栄養を得ているようにみえます。SCP-046が成長するかどうかは分かっていません。したがって、その能力について更なる情報を得るまで、SCP-046に餌を与えないために様々な手段が取られることになっています。それには個体がSCP-046のもとに到着する前に解雇して、別の場所でその死体を処分することも含みます。

柊などで構成された薮ですね。まあ食虫植物がもっと大きなものを食べているというイメージでしょうか?

出典

本家様

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