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SCP-020〜022

SCP-020

アイテム番号:SCP-020

オブジェクトクラス:keter

説明: SCP-020は急速に繁殖する真菌類であり、生きている動物の感覚と行動に影響を与えることができ、それには人間も含まれます。SCP-020のサンプルは目視観察から事実上不可視状態になるという未知の作用を呈しており、これは顕微鏡で観察した場合であってもです。SCP-020が人間から見えるのは写真や監視ビデオを通しての場合のみです。

一旦SCP-020がコロニーを――大体は人間の居室内で――形成したら、周囲の人間の行動に影響を与える胞子を産出します。影響対象は家の温度と湿度を上げだすことになりますが、これによりSCP-020の成長によりよい環境を作られます。そして多くの場合以前より社交的にもなり、しばしば知人を家に招待し、菌はさらに拡散されることになります。胞子とコロニーは影響対象からは不可視なので、カビはときには直接生体上で成長します。

家の中の胞子とコロニーの密集度が危険域にまで達すると、影響下の人物の健康状態は急速に悪化し、結果として死ぬことになります。もしかしたらさらなる黴の拡散が、緊急要員や救急隊員が対象の死体と遭遇した際や、死体を死体安置所に運ぶ際に起きるかもしれません。

SCP-020との遭遇が最初にあったのは[データ削除済](僕より一言「原作にも[データ削除済]は沢山あります。これ僕がデータ消したわけじゃなくて、そういう「シナリオ」です」)でのことで、あるSCPの覆面工作員がそこの地方病院で働いている職員の人格に劇的な変化があることに注目しました。収容チームが調査したところ、███強の住民が感染していることが判明しましたが、それはその町の住民の大多数になります。全住民を処分し、激しい森林火災に偽装して町は焼却しました。

今日に至るまで、12のSCP-020のアウトブレイクが報告されています。調査は現在進行中で、アウトブレイクの源はなにか、そしてその予防を為し得るような方策はなにかを究明しようと努めています。

→町でみんな黴(カビ)が出す胞子に感染して、死んじゃうからみんな森林火災で殺しちゃえばいいよねってなった財団職員の考え方によって、街は燃やされました。ま、これ以上広がっちゃうと、世界全体呑まれそうですからね。海外に友人やご親戚がいる方はご注意を…

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SCP-021

アイテム番号:SCP-021

オブジェクトクラス:Safe

説明: SCP-021は東洋風の大規模かつ精巧な龍の刺青の姿を取り、約0.8メートル四方の皮膚を覆います。この刺青は完全にそのホストの皮膚の範疇内であれば動く事が可能であり、二次元的な空間のみとは言え大部分は通常の動物のような挙動を行います。刺青の移動はホストに対し大規模な入れ墨および入れ墨の削除に匹敵する恒常的な痛みを引き起こします。この生物は殆どの時間をホストの胴体で過ごす傾向があります。SCP-021は基本的な食事と運動以上の知性を示しません、とはいえ実際のところ二次元の生物の知性を測定する事は不可能であるところまで証明されています。

SCP-021はホストの皮膚に存在する色素だけを食べるように見られます。これはメラニンも含まれ、この場合被験者が尋常性白斑を患っているように見えます。しかしながら、この生物は他の刺青に対して特に際立った執着を見せ、天然色素に向かうよりも優先的にこれらを飲み込もうとします。
留意すべき点として、食事のプロセス自体は、移動の感覚を超えて、無痛であるという事です。通常の刺青のインクは単純に消失します、あたかも"食べられた"かのように。この生物は一定のサイズを維持し、排泄は確認されていません。この生物は、1時間あたり皮膚の0.6平方メートル以上をクリアにすることが可能です。また、ホストの皮膚上に果実や小動物の刺青を(素早く)彫る事により、SCP-021に"餌をやる"事も出来ます。

SCP-021は様々な形式の身体的接触により、それぞれに異なる成功率で、別々のホスト間を転送する事が可能です。転送に成功したケースでは、この生物は単純に一人の人間から別の人間へと"泳いで"移動しました。性交は93%の確率で、最も信頼できる転送方法と思われます。しかしながら、その際に含まれる激痛により、理想的ではありません。2つの開いた傷口での接触が通常望ましいと思われます。転送は、被験者が死体となっている場合より複雑となりますが、法外というわけではなく、また、この生物はホストの死による悪影響を受けず、色素を食べ続けます。別種間の転送が可能かどうかは不明。以前の実験ではそれが不可能または非常にまれのどちらかであることが示唆されました。

SCP-021はいくつかの利点をホストに与えます。この刺青はアドレナリンの放出及び再摂取を促進し、乳酸の蓄積を減少させ、筋力を強化し、自信を増大させ、ストレスの多い状況下で痛覚に対する耐性の増強を提供し、従来の弱さと疲労による影響を減らすことが証明されています。また、タトゥーは宿主の免疫系に何らかの有益な効果を持っているようです。攻撃性傾向について、一般平均より高くなっています、しかしこれは刺青による効果なのか、単に刺青から与えられる痛みによる物なのかを未だ観察する必要があります。

共生関係の期間は通常、ホストが日常生活の中でこのような痛みにどれくらいの期間耐える事が出来るかによって制限されます。多くの場合被験者は痛みに耐えかね自殺しました。稀なケースとして、ある被験者は致命的な皮膚病の犠牲となっています。

SCP-021の起源と性質は謎となっています。ホストからホストへの転送歴を秘密裏に追跡する事は非常に困難であり、加えてこの生物は数百年、あるいはそれ以上生きている物と考えられます。

しかしながら、SCP-021の保管年月は財団の歴史の中でも最長の一つであり、[データ削除済み]年近くに及び、これまでのところ大変勉強になっています。現在の研究では、二次元での生活の特性を観察することに主に焦点を当てています。

まあつまり、ホストの色素だけを食べながら生きる竜ですね。ちょっとペット感覚があってかわいいかも‥

SCP-022

アイテム番号: SCP-022

オブジェクトクラス: Euclid

説明: SCP-022は英国の[編集済]病院地下にある死体安置所です。198█年まで、その死体安置所での特異な出来事の報告はありませんでした。奇妙な活動についての報告を初めて受けたのは198█年十一月のことでした。そのエリアはすぐさま財団により隔離され、建物すべてを廃棄処分にするという公式発表がそれに伴いなされました。その奇妙な特性が急に具現化した理由については調査中のままです。

定期的に、死体安置所内の引き出しがランダムに開き、カバーシートをかけられた検死体が姿を現します。開いてから約六分後、検死体は動きだし死体安置所を出ようと試みます。この時点で検死体はSCP-022-1に指定されます。ときとして、検死体は甚だしい損傷や腐敗のゆえにSCP-022から出ることはおろか台から身を起こすことすらできないことがあります。典型的には、そうしたSCP-022-1は最期の時まで台の上でのたうち痙攣することになります。SCP-022-1の個体が台の上に乗ったまま最期を迎えたら、台は引き出しの中に戻り、それから閉じます。燃えた体組織の臭跡からその直後に起こることは歴然としている、報告はそう示唆しています。

SCP-022-1の個体を支えるエネルギー源は今のところ不明です。呼吸も食事もせず、睡眠もとらず、どのような熱も生じません。最期を迎えたSCP-022-1の個体についての分析では器官や化学物質について異常なことは何一つ認められませんでした。それらは完全に人間の検死体であるかのようです。

また、SCP-022-1の個体は通常の人間をしのぐ筋力を保有します。直接的な実験には問題があると分かりましたが、研究者らによると、同様のコンディションの人間から通常予測される数値を遥かに上回る約500N(112lb)まで筋力が増加するものと見積もられています。この作用が件の未知のエネルギー源につながるものなのか、あるいは完全に別の現象であるのか、それを決定するための分析が進行中です。

SCP-022-1の個体から身体部位が切り離された際には、最も質量の大きい部分がその作用を保持し続けます。残りの部分は不活性化します。頭部や脳を破壊してもSCP-022-1は無害化できません。それらに代わり、胴体下部と胸部が活性を維持します。体組織を完全に破壊することだけがSCP-022-1の個体を成功裡に処理できる手段のようです。放っておけば、ただ単にSCP-022-1の個体は最期を迎えます。全ての動作は停止し、再び普通の検死体になるように見受けられます。これにかかる時間は身体の損傷具合と腐敗の進行度合により、二日から三週間の間になります。

調査によると、SCP-022-1としてふるまう死体が、各国で盗難にあったとされる検死体の報告と一致する事が明らかになりました。この転移の仕組みについては現在研究されています。

新たな物体をSCP-022に加えるのは今のところ不可能と結論されています。SCP-022の中に入ったものは何であれ扉を通り抜け次第すぐに消滅し、何の痕跡も残しません。これには非生物と生物検体が含まれます。付録022-001および022-002を参照のこと。

SCP-022-1の個体が機能する口、舌、器官を保有している限り、研究者は完全にコミュニケーションをとることができます。詳細についてはインタビューログ022-751を参照のこと。

変な死体安置所です。検死体が出てきてそのうちに死ぬだけ(もう死んでるのに?)。



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